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八条学園騒動記

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第四百九十九話 朝の別れと再会その四

「新選組全員を率いて戦っていって」
「函館までなのね」
「辿り着いて」
「そこで降伏してなの」
「主人公はそこで元の世界に戻って」
「終わるのね」
「そうなるの」
 ジュディはスポーツドリンクをまた一杯飲みつつ答えた。
「凄いお話でしょ」
「かなりね」
 プリシラもこう答えた。
「朝から凄いストーリーを聞いたわ」
「そうでしょ」
「それでね」
 ジュディはコップにもう一杯入れてプリシラに今度はこう話した。
「やっと落ち着いてきたし」
「水分補給も整ったわね」
「ええ、後はね」
「朝御飯ね」
「今からオートミール作るわ」
 ジュディが食べると言っていたそれである。
「パック入りの電子レンジに入れてね」
「すぐに出来る」
「そう、それで作って」
 そうしてというのだ。
「食べるわ」
「お手軽なものね、じゃあ私は」
「今からよね」
「ええ、一旦お家に帰って」
 そうしてというのだ。
「鞄の中に今日の授業の教科書とノートを入れて」
「そうしてから」
「コンビニに行って朝御飯のパン買って」
「それを食べて」
 そのうえでというのだ。
「登校するわ」
「それじゃあね」
「また学校で会いましょう」
「ええ、しかし一時間前は死にそうだったのに」
 またゾンビだった時のことに言及するジュディだった。
「それがね」
「完全復活ね」
「そうなったわね」
「お互いにね」 
 実際に二人共そうした顔になっている。
「よかったわね」
「やっぱりね」
「二日酔いにはお風呂ね」
「じっくり入ったら」
 熱い湯舟と冷たいシャワーを交互に入って浴びてだ。
「それでね」
「完全にね」
「お酒が抜けて」
「すっきりしたわね」
「そのままだと夕方でやっとなのに」
 ようやく生気を取り戻すがというのだ。
「この通りね」
「復活出来たわね」
「若しもよ」
 ここでジュディはスポーツドリンクを飲むことを止めた、それでボトルのキャップを閉めてからまた言った。
「お風呂に入らないまま登校したら」
「何も出来なかったわ」
 プリシラもこう答えた。
「絶対にね」
「そうだったわね」
「今日体育あるのに」
「体育でこんな体調だと」
「ゾンビだったら」
 そうしたレベルでしか動けなかったらというのだ。
「走るなんて」
「とても出来ないわね」
「二日酔いでも走って」
「それ相当しんどそうね」
「けれど走って汗をかいてね」
「お酒抜く方法もあるのね」
「ええ、スポーツ選手が二日酔いになったら」
 昨日の自分達の様に徹底的に飲んだ結果だ。 
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