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ドリトル先生と日本の鉄道

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第七幕その十

「陸空海の自衛隊の軍服はずっと立派だよ」
「しかも悪いことばかりする軍隊だし」
「核兵器とか拉致とか工作とか」
「そんなことばかりするけれど」
「自衛隊は災害救助や遭難した人の捜索が主な仕事だから」
「全然違うわ」
「普通に見たらそうだよ、軍隊の仕事は戦争だけじゃないんだ」
 確かに重要なお仕事ですがそれでもというのです。
「災害や遭難にどうするか」
「それだよね」
「自衛隊もその為に働くことが多いし」
「そうした人達を嫌ってどうこう言うとか」
「おかしいよね」
「そうだね、こうした人達は警察にも色々言ったりするし」
 こちらの人達にもというのです。
「何か武力自体を嫌ってね」
「いや、警察がないとね」
「治安が成り立たないから」
「そういうのを否定したらね」
「世の中無茶苦茶になるのに」
「それで北朝鮮が好きって」
 軍隊ばかり大きいうえに究極の独裁国家であるこの国はというのです。
「おかしくない?」
「矛盾しているわ」
「どういうつもりなのかな」
「日本は駄目で北朝鮮がいいとか」
「そうした人達は問題外だよ」
 それこそと言った先生でした。
「本当にね。実際に北朝鮮とつながってたりもするし」
「それまずいよ」
「あんな国と仲がいいとか」
「それだけでおかしいから」
「無茶苦茶な国なのに」
「そうした人達がいるのは日本のおかしなところだよ」
 先生もどうしたものかというお顔で言いました。
「本当にね」
「そうだよね」
「自衛隊の何が悪いのかな」
「そして昔の日本軍も」
「理解出来ないよ」
「そうだね、ああした人達はこの学園には殆どいないしね」
 勿論八条グループにもです。
「かなり健全と言えるよ」
「プラモ部や軍事研究会の人達もね」
「ああした人達とは全然違うから」
「あの人達にもお会いして」
「それで決めましょう」
「是非ね、しかし今日のミルクティーは美味しいね」
 先生は飲んでいる紅茶の感想も述べました。
「随分と」
「あっ、日本のメーカーだよ」
「普通のティーパックのよ」
「ミルクもね」
「いつも通りよ、どっちも」
「お砂糖もね」
「あれっ、いつもと同じなんだ」
 先生は皆の言葉に意外といったお顔になりました。
「これで」
「そうだよ」
「本当にいつも同じよ」
「お水はミネラルウォーターだけれど」
「他はいつも通りだけれど」
「ああ、お水が違うからだね」
 先生も納得しました。
「日本は水道水も質がいいけれどね」
「もうミネラルウォ―ターだとね」
「もっと質がいいから」
「絶品なんだよね」
「本当に」
「これはね」
 本当にと言った先生でした。
「凄いよ、ではね」
「この紅茶はだね」
「いつもより美味しい」
「お水がいい分そうなのね」
「皆も飲んで」
 是非にと言った先生でした。
「本当に美味しいから」
「それじゃあね」
「僕達も飲むね」
「そんなに美味しいなら」
「ミルクティ―飲むわね」
 そのミネラルウォーターで淹れたそれをというのです。 
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