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ドリトル先生と日本の鉄道

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第七幕その七

 先生は少し考える顔になってです、そのうえで皆が煎れてくれた紅茶を飲んで頭を静かにしました。ですが。
 少し考えてです、こうも言ったのでした。
「軍事用でもいいかな」
「軍事用?」
「それにするんだ」
「空いたスペースは」
「そうしようかな、となると」
 ここでこうも言った先生でした。
「列車砲でいこうか」
「ああ、列車砲ね」
「その大砲を積んだね」
「あれなのね」
「どうかな」
 皆にも尋ねました。
「絵になるよね」
「そうだね、ただね」
「列車砲って普通の列車じゃないから」
「鉄道博物館の人で造られる?」
「ちょっと違うかも知れないわ」
「そうだね、列車砲は兵器でね」 
 それでとです、先生も言いました。
「鉄道研究会の人達とはね」
「少し違うよね」
「うちの大学のあの人達はあくまで普通の鉄道が専門で」
「列車砲の知識があっても」
「専門じゃないわね」
「多分ね。今の日本で鉄道の軍事利用は」
 それはといいますと。
「ないからね」
「人やものを運ぶ」
「それに使うのは同じでも」
「軍事利用となると」
「本当にないわね」
「うん、ないからね」
 それでというのです。
「ちょっと考えるね」
「そうだよね」
「どうしてもね」
「あの人達はあくまで普通の鉄道」
「そちらの人達だね」
「軍事となると」 
 考えて言う先生でした。
「軍事研究会かプラモ部かな」
「そっちだね」
「大学の部活でも」
「そちらの人達になるわね」
「うん、列車砲のプラモデルもあるし」
 それにというのです。
「軍事のことはね」
「この二つの部活だね」
「そうなるわね」
「うん、じゃあこの二つの部活の人達に聞いてみよう」
 戦士絵は紅茶を飲みながら言いました。
「そうしよう」
「それがいいわね、餅は餅屋さんね」
 ポリネシアが先生の言葉を聞いてこう言いました。
「日本の言葉にもあるわね」
「軍事なら軍事を知ってる人だね」
 ガブガブもこう言います。
「まさに」
「プラモデルは軍事のものも多いし」
 こう言ったのはトートーでした。
「特に日本のプラモデルは精巧だしね」
「実際の兵器もアニメのロボットもあるからね」
 このことを指摘したのは老馬でした。
「お店見たら凄いよね」
「というか日本のロボットアニメって物凄いけれど」
 ジップはその日本のテレビで観て知っているのです。
「プラモになることも凄く多いんだよね」
「プラモ造ってる企業がアニメのスポンサーになっていて」
「そのこともあってね」
 オシツオサレツもよく知っています、こうしたことについて。
「アニメのロボットがプラモになって」
「売られているんだよね」
「一体これまでどれだけのロボットがプラモになったか」
 結構真剣に考えるチーチーでした。 
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