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ドリトル先生と日本の鉄道

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第四幕その五

「海岸を攻撃するのにも使えるし」
「それだといいよね」
「日本を守るには軍艦に乗せた方がいいね」
「列車砲を造るよりも」
「日本の場合はその方がいいね」
「そういうことだよ、しかし日本の戦艦は」
 今度はこちらのお話をする先生でした。
「凄かったね」
「その大和だね」
「とんでもなく大きくてね」
「今も言われている位に」
「凄かったんだったね」
「ドイツ軍も巨大な兵器をよく建造していたけれど」
 それでもというのです。
「日本軍の軍艦もね」
「大きくて」
「凄かったのね」
「イギリス軍の戦艦よりもだよ」
 先生はここでも自分の国のお話をしました。
「大きくて大砲もね」
「イギリスのものよりも大きくて」
「列車砲はなくても」
「そちらを建造していったんだ」
「そうだったんだ、しかしね」
 さらにお話する先生でした。
「その戦艦もね」
「うん、今はないよね」
「ああしたとても大きな大砲を積んだ軍艦は」
「今はないわね」
「ミサイルがあるからね」
 ここでもこの兵器の名前を出す先生でした。
「だからね」
「戦艦もなくなったんだね」
「列車砲もなくなって」
「そうなっていったんだね」
「そうなんだ、まあ列車砲がなくなっても鉄道はあるし」
 これはというのです。
「そして戦艦がなくなってもね」
「船はあるね」
「それ自体は」
「鉄道もあって」
「その歴史の中にはそうしたものもあった」
 ここでは学者として言う先生でした、口調もそうなっています。
「そういうことだね」
「列車砲も歴史なんだね」
「鉄道のその中にあるんだ」
「そうしたものなのね」
「だから博物館の説明でもあったよ」
 先生がさっき見て読んだその中にというのです。
「ちゃんとね」
「ああ、鉄道の歴史の中にはそうしたものもあった」
「そのことを書いていて」
「それでだね」
「その中にあったんだ」
 学者として落ち着いてお話する先生でした。
「そうしたものもね」
「そして今はだね」
「そうした兵器はあったと学んでいる」
「先生もそうしているんだね」
「そうなるね。そして今はね」
 今度は現在のお話をするのでした。
「兵器で使われることはないね」
「軍隊の移動や輸送には使われているよね」
「そちらはあるよね」
「今も」
「それはあるね、やっぱり多くの人やものを速く動かせるから」
 それでというのです。
「モルトケさんの頃からね」
「今もだね」
「軍隊には使われるね」
「自衛隊では使われていなくても」
「そうだよ、そしてリニアモーターカーが出来たら」
 その時はというのです。
「まさにね」
「そうだよね」
「軍隊の移動や輸送もね」
「もっと速くなるわね」
「使おうと思ったら」
「そうなっていくね」
 絶対にというのです。
「これからは」
「軍事にも使えるのは確かだね」
「リニアモーターカーにしても」
「だから余計に重要なんだね」
「そうした意味でも」
「そうだよ、若しもだよ」
 ここでこうもお話した先生でした。 
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