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ドリトル先生と日本の鉄道

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第四幕その四

「そうした鉄道模型も」
「そうだね、蒸気機関車の鉄道模型はあるけれど」
 先生もこう言いました。
「そうした鉄道模型があってもね」
「いいよね」
「プラモデルでもあるんなら」
「そうした鉄道模型があってもね」
「いいわね」
「鉄道模型は奥が深くて」
 それでというのです。
「色々なものがあるけれどね」
「鉄道博物館のも凄いけれど」
「あれもまたね」
「けれどね」
「列車砲があってもいいわね」
「僕もそう思うよ。若しもね」
 さらに言う先生でした。
「列車砲の鉄道模型があって動くのを見たら」
「ううん、凄いね」
「そういうのも見たい?」
「そうよね」
「そうだね、鉄道模型は動かすことも楽しみだから」
 作って飾る、それだけでなくです。
「だからね」
「列車砲が動いても」
「それもいいね」
「じゃあね」
「そうしたものを見てもいいね」
「そうも思うよ。ただ日本ではどうもね」
 ここで今自分達がいる国のことをお話しました。
「列車砲はあまり使っていなかったみたいだね」
「そうなんだ」
「昔の日本軍は」
「列車砲はあまり使っていなかったんだ」
「ドイツ軍が有名だけれどね」
 それでもというのです。
「日本軍はね」
「そうだったんだ」
「使う兵器と使わない兵器があって」
「日本軍は列車砲はあまり使っていなかったんだね」
「どうも日本の地形が影響しているみたいだね」
 日本で列車砲があまり使われなかったことにはです。
「四方を海に囲まれていて山が多いね」
「それじゃあ列車砲を使いにくい?」
「守るにしても」
「それでも」
「そうした国は海軍で守る方がいいからね」
 つまり軍艦でというのです。
「だからね」
「列車砲はあまり使わなかったんだ」
「守る為に」
「軍艦を使っていたんだ」
「それに攻めるにもね」
 こちらの目的でもというのです。
「さっき言った通りね」
「線路を敷いて列車砲を組み立てて」
「使う度にそうしないといけないから」
「大変だから」
「それで使わなかったんだ」
「とにかく手間と時間とお金がかかるから」
 列車砲で攻撃するにしてもです。
「だからだよ」
「日本軍では余計に使われなかったんだね」
「日本も大きな大砲あったけれど」
「そうした大砲は海軍で使っていたね」
 こちらでというのです。
「そうだったね」
「ああ、戦艦のね」
「大和とかに使っていたんだね」
「大和の大砲って凄かったんだね」
「とんでもない大きさで」
「そうだよ、十八インチ砲でね」
 そのサイズはといいますと。
「センチにしたら四十六センチのね」
「物凄く大きな大砲だね」
「その大砲を使ってだね」
「日本の戦艦は戦っていたんだね」
「巨大な大砲をそちらに使って」
「そうだよ、これなら海の何処でも使えるね」
 大砲を戦艦に乗せると、というのです。 
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