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ドリトル先生と日本の鉄道

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第三幕その二

「阪急グループの総帥だったね」
「あれっ、その人ってね」
「そうそう、宝塚の人よね」
「あそこを創設した人だね」
「そうだったね」
 動物の皆は小林さんのお名前を聞いて口々に言いました。
「あの劇場はね」
「その人が創設して」
「今みたいな豪華絢爛な世界がはじまった」
「そうだよね」
「そうだよ、小林さんはあの劇場を開いて」
 そしてとです、先生は動物の皆にもお話しました。
「野球にも進出したんだ」
「そうだったんだ」
「宝塚だけでなく野球にもなんだね」
「あの人は進出したんだね」
「阪急ブレーブスという球団をね、そこから鉄道会社が野球のチームを持つ様になっていったんだよ」
 先生はサラダを食べつつ皆にお話しました。
「そして近鉄の佐伯さん、南海の川勝さんもね」
「その人達もだね」
「野球に進出しようと決めた」
「そうした流れなんだね」
「そうだよ、まあ球団が出来たのは阪神の方が先だったけれど」
 阪急よりもです。
「本格的にはじめたのはね」
「小林さんだったんだ」
「その人だったんだ」
「日本の偉大な経営者の一人でもあるんだ」
 先生は小林さんについてこうも言いました。
「鉄道会社が鉄道会社に留まらずね」
「劇場を持って」
「球団を持って」
「そうして色々なことをしていって」
「鉄道文化にも貢献したんだ」
「そうなんだ、百貨店やテーマパークも出来ていって」
 鉄道会社が進出してです。
「今に至るんだ」
「そういえば八条グループも八条鉄道の存在大きいよね」
「日本全土に路線持っていてね」
「百貨店も駅前にあるし」
「テーマパークとかだってそうだし」
「鉄道は市民の重要な足でね」
 それでというのです。
「そこから色々な場所に行けるね」
「だから駅前に百貨店を置いたら」
「そしてテーマパークも」
「劇場に球場も」
「そうなっていったんだ」
「しかも球団を持つとね」 
 先生は皆にさらにお話します。
「毎日新聞やテレビ、今はネットでも毎日名前が出るね」
「そうそう、試合結果とかね」
「あと入団とかトレードとかキャンプとか」
「毎日名前出てね」
「皆が知っていく様になるね」
「その企業の最高の宣伝にもなるんだ」
 チームの名前が毎日メディアやネットに出てです。
「だからいいんだよ」
「そういえば阪神なんてね」
「名前を聞かない日ないわね」
 チープサイドの家族も気付きました、このことに。
「勝っても負けてもね」
「派手に言われてるしね」
「他のチームだってそうだし」
「そうそう、パリーグの方もね」
 オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「そうしてね」
「凄く宣伝されるね」
「八条リーグのチームだってそうだし」
 ジップはこちらのリーグのお話をしました。
「サッカーもバスケもそうにしても」
「球団持つのってそうした意味もあるんだね」
 ガブガブもしみじみとして述べました。
「そうなんだね」
「毎日日本全土に名前出たら」
 まさにと言ったホワイティでした。 
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