八条学園騒動記

「意外だったわ」
「辛いから起きると思うな」
「汗もかくからね」
「そうだな、しかしな」
「実際になのね」
「眠くなる」
　ルーに入れられているスパイスの関係でというのだ。
「それでだ」
「よく寝られるのね」
「そうだ、じゃあよく寝るぞ」
「お風呂にも入って」
「幾ら朝が大変そうでもな」
　それでもというのだ。
「まずは寝ることだ」
「それは何よりも大事ね」
「そうだ、睡眠不足はだ」
「何よりも駄目よね」
「健康の、寿命の最大の敵の一つだからな」
「それね、漫画家さんでもね」
「徹夜が多いと寿命が縮まる」
　実際にそうした話があるからアルフレドも言うのだ。
「特に徹夜の後で大酒を飲むとな」
「ああ、疲れきっている時に飲んだら」
「一番駄目だ」
「そうよね」
「これで亡くなった人もいるからな」
　終戦後の漫画界でよく読まれたイガグリ君の作者だ、徹夜で仕事を終わらせた後に実際に大酒を飲んでそれで急死してしまった。どうも心臓にきたらしい。
「身体が疲れている時は飲まない」
「それ大事よね」
「そうだ、飲むならな」
「疲れていない時ね」
「その時に飲むべきだ」
「飲むことも体力必要ってことね」
「身体特に心臓に気をつけてないとな」
　飲む時はというのだ。
「だからだ、いいな」
「疲れている時は飲まない」
「飲むのは体力のある時だ」
「その時ね、まあ今日はカレーだし」
「お酒には合わないからな」
　カレーの味自体がだ、それでどうしてもカレーを食べた後は酒を飲みたくなくなるというがアルフレド達も同じなのだ。
「飲まないな」
「そうよね、カレー食べた後飲むって気には」
「なれないな、だからな」
「今日はどっちにしろ飲まない」
「そうだ、じゃあな」
「今日はすっきりそのままね」
「ぐっすり寝よう」
　こう言ってだった、アルフレドもビアンカも風呂に入ってからゆっくりと寝た。そして寝起きに苦労しつつ学校に行った。


ドラッグ　　　完


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１８・９・２４