| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百二十話 夢その十六

「今回も君達の勝利だ」
「そうだね、今の一撃でね」
「終わったな」
「そうだ、君達はまた私に勝った」
 こう言うのだった。
「また次の世界で会おう、では君達をこれから元の世界に戻そう」
「とはいっても戻れるがな」
 別次元にいてもとだ、桜井が答えた。
「俺達は」
「ははは、それはそうだな」
「だからその必要はない」
「そうだな、しかしだ」
「ここはか」
「勝った君達への花むけだ」
 それだというのだ。
「それでだ」
「戻すか」
「そうさせてもらう」
「わかった、ではな」
「また別の世界で会おう」
 こう言ってだ、スサノオは爆発の中に消えた。その爆発と共にだった。
 戦士達は元の世界に戻った、その時彼等はドームにいた。もう観客達も帰っていて残っているのは彼等だけになっていた。
 その誰もいないドームの中でだ、佳乃は言った。
「終わったわね」
「ええ、そうね」
 その佳乃に夏夜が応えた。
「これでね」
「ドームのコンサートも別次元のそれも」
「完全に終わりましたね」
 未夕も言ってきた。
「本当に」
「私達歌い切ったのね」
 藍里はこのことをありのままに話した。
「全部」
「何かあっという間でしたね」
 実波の言葉はしみじみとしたものだった。
「戦いも」
「ええ、大変な戦いだったけれど」
 菜々美の口調もしみじみとしたものになっている。
「すぐに終わっちゃったわね」
「私達勝ったのね」
 最後に真夢が言った。
「神様との戦いに」
「うん、そうだよ」
 七人に良太郎が答えた。
「僕達は勝ったんだよ」
「スサノオ、神様にですね」
「私達勝ったんですね」
「凄い戦いでしたけれど」
「最後の最後まで立っていて」
「歌いきって戦いきって」
「そうして勝ったんですね」
「コンサートも成功したんですね」
 七人で言う、そして七人に順子が言った。
「コンサートは大成功だったわよ、どっちの方もね」
「ネットを見たら大好評よ」
 勝子も言ってきた。
「ドームのコンサート素晴らしかったってね」
「別次元の方も最高だったよ!」
「これまでよりもさらによくなってたよ!」
「WUGちゃんは遂にアイドルの頂点に立てたよ!」
「本当に素晴らしいコンサートだったよ!」
「そう、君達は完全に一皮剥けたよ」
 早坂も七人に言った。
「いや、二皮も三皮もかな」
「早坂さんまでそう言うなんて」
「嘘みたい」
「成功するかどうかわからなかったけれど」
「凄く心配だったけれど」
「そのコンサートが成功して」
「私達は成長出来たんですね」
「大変だった分」
 七人もこのことを認識することになった、順子はその七人にさらに話した。
「じゃあ次よ」
「はい、アルバムですね」
「アルバムの収録ですね」
「そっちのお仕事ですよね」
「別のお仕事も一杯ありますし」
「どのお仕事もですね」
「これからですね」
「やっていくんですね」
「そうよ、もうどんどんやっていくから」 
 アイドルとしての仕事、それをというのだ。
「覚悟しておきなさい」
「そっちの戦いはまだまだこれからだな」
 桜井は順子と七人の話を聞いて呟いた。
「そして俺達もな」
「うん、次の世界でまたね」
「スサノオと戦うか」
「そうしようね」
 良太郎は桜井に微笑んで応えた、そうして戦士達は戦いの打ち上げにある大きな居酒屋に向かった。そこで朝まで盛大に飲んで食べて勝利を祝った。


第三百二十話   完


                 2018・3・16 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧