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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百二十話 夢その十五

「大丈夫かな、もう八曲目だけれど」
「ステージが終わるまでにっていうのね」
「はい、スサノオが倒れる気配がないんで」
 それでというのだ。
「大丈夫かなって思うんですが」
「あのね、こうした時はね」
 順子は腕を組んで傲然とまでして耕平に返した。
「もう一つしかないのよ」
「信じることですか」
「そうよ、じゃああんたが戦えるか歌えるの?」
 耕平に問いもした。
「それでスサノオを倒せるの?」
「それは」
「そうでしょ、だったらよ」
「今はですか」
「そうよ、黙って見ていることよ」
 そうしろというのだ。
「いいわね」
「それじゃあ」
「そう、あの娘達の曲は確かにライダーの子達にも力を与えてるわ」
「だからですか」
「勝つわ、そしてね」
「そしてですか」
「十曲目、最後の曲が終わる時には」
 まさにその時にはというのだ。
「勝ってるわ」
「そうなんですね」
「そうよ、安心して見ていることよ」
 今はというのだ、そして実際にだった。
 順子はあくまで落ち着いて戦い、戦場とステージのそれぞれを見ていた。やがて八曲目が終わってだった。
 九曲目も終わり最後の曲になった、しかし。
 その曲を聴いてだ、良太郎は思わず言った。
「!?この曲は」
「そうだな、これまで以上にな」
「聴いていて力が出るよ」
「そうだな、この曲を聴くと」
「身体の底から力が出るみたいだよ」
「やれるぞ、野上」
 桜井は良太郎に言った。
「今からな」
「うん、攻撃を仕掛けて」
「スサノオを倒そう」
「そうするぞ」
「いいか良太郎」
 モモタロスが言ってきた。
「クライマックスだ、後先考えずに行くぞ」
「いいね良太郎、ここからは休みなしだよ」
 ウラタロスも言ってきた。
「攻めて攻めていくよ」
「そのまま押し切るで」
 キンタロスの言葉はこうしたものだった。
「もう止まることはなしや」
「答えはないし聞きもしないよ」
 リュウタロスの言葉も明快だった。
「スサノオやっつけるからね」
「今は満を持したその時だ」
 ジークも言う。
「勝つその時だ」
「侑斗、遮二無二に攻めてだ」
 デネブは桜井に言う。
「最後に決めるぞ」
「うん、じゃあね」
「今から行くぞ」
 二人はまた頷き合ってだった、まさに列車が突進する様な勢いでだった。スサノオにそれぞれの武器で止まることなく攻撃を続け。 
 ウェイクアップガールズの曲が今まさにクライマックスになったその時にだった。お互いに言い合った。
「行くぞ、野上!」
「うん、侑斗!」
 ここでも頷き合ってそうしてだった。
 二人で突進し続けた攻撃の中で剣の最後の一撃を浴びせた、それでだった。
 スサノオは完全に動きを止めた、ステージも今歌とダンスが完全に終わった。そのうえでライダー達に言った。 
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