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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade

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Turn:06 フォールの脅威

 
前書き
襲われ姿を消したファイターたちを救うため手掛かりを求める伊吹たち
訪れた先で根絶者を使うファイターと遭遇する
メサイアと根絶者
二つのリンクジョーカーが今激突する 

 
「フォールファイター………だと?」
今回の手掛かりを知る人物、立凪ノームの元を訪れた伊吹親子とユウカ
直接根絶者と接触した彼女には知る権利がある、だからこそのこの場へとやってきた
「そう、彼らは根絶者に魂を奪われた者たち、フォールファイターだ」

Turn:06 フォールの脅威

「メサイアスクランブルの事件でメサイアの調和と再生から逃げ延びた根絶者の生き残りが何者かと接触したことが今回の始まりだろう」
そう言ってノームが映し出したのはすべての根源、ヲクシズの姿
「根絶者側で接触したのは間違いなく、威圧する根絶者 ヲクシズだろうね、彼が逃げ延びていたとは」
かつてヲクシズを手放した時、その後どうなったかまでは知らなかった
自分の無力さに唇をかみしめる伊吹
「それで、この事態を止めるにはどうすればいい」
「簡単さ、かつてのリバースファイター事件が、リンクジョーカーの統率者だったタクトを倒したことで終息したように、この事態の中心となっているヲクシズを倒せばいい、と言っても、櫂ユウカ君が接触したのはフォールファイターのうちの一人だろうから、ヲクシズ本体を見つけるのは骨が折れそうだがね」
「その、フォールファイターは………ディフライドやリバースファイターとは具体的にどう違う」
唇をかみしめ、必死に言葉を紡ぐ伊吹
ぎゅっと握った拳が震えている
「根絶者によって魂を奪われ、その瘴気によって操られたファイター………倒せば元に戻せるのはその2つと変わらない、仕組みからしても一度倒せれば元に戻るだろうね」
そんな伊吹の様子を気にせずゆっくりと部屋の隅へと歩いていくノーム
「なんなら、今ここで試してみるといい、招かれざる客が来ているようだからね」
ブラインドに隙間を作り部屋の外を見ればそこには不気味な気配を纏ったフォールファイターがいた

立凪邸の前でソウジとフォールファイターが対峙する
「君がいかなくてよかったのかい」
「ソウジのやつがどうしてもと聞かなかったんでな」
「デュナミス・メサイアで悪運の根絶者 ドロヲンにアタック」
「ノーガードだ」
デュナミス・メサイアの口元に光の球が生成されそれをドロヲンに放つ
「ドライブチェック」
【オルターエゴ・メサイア】トリガーなし
光の球の直撃を受けドロヲンが怯む
「ダメージチェック」
【禁ずる根絶者 ザクヱラド】トリガーなし
「ネオンメサイア・アウリオンのブースト、リアガードのデュナミス・メサイアでドロヲンにアタック」
リアガードのデュナミス・メサイアが前脚を振り上げドロヲンを切り裂く
【威圧する根絶者 ヲクシズ】トリガーなし

「やはりヲクシズ………」
そのカードを見た伊吹は思わずこぶしを強く握り血が滲んだ

「ライド、迅速な根絶者 ギアリ、スキルによりリアガードのデュナミス・メサイアをバニッシュデリート」
ギアリがズヰージェとデュナミス・メサイアをつかんで締め付けた
二体が退却しデュナミス・メサイアはバインドゾーンで裏に置かれる

「君が持っていたころはあの能力はなかったんだったね」
「ああ、俺が持っていたころの根絶者は相手のヴァンガードをデリートして弱ったところを一気に攻めるだけのデッキだった」
必死に根絶者と対峙するソウジの姿に再び手に力を込める伊吹
「今は信じようじゃないか、この時代に生きるものの可能性を」

「ドライブチェック」
【禁ずる根絶者 ザクヱラド】トリガーなし
ギアリの腕がデュナミス・メサイアに振り下ろされる
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
「ライド!メタレイア・メサイア、さらにデスティニー・ディーラーをコール」
デュナミス・メサイアのいた場所に呼ばれたデスティニー・ディーラーは翼を広げ雄たけびを上げた
「デスディニー・ディーラーのスキルで新たな力を我がもとへ!進化を遂げた創世の力!オルターエゴ・ネオ・メサイア!」
デスティニー・ディーラーの力で新たに引き寄せたカードを公開するソウジ
「新たなメサイアか、面白い、その力どこまで通用するかな」
「アウリオンのブースト!デスティニー・ディーラーでヴァンガードにアタック」
翼を広げて向かっていくデスティニー・ディーラー
「ガード」
体をうねらせながらザクヱラドがその攻撃を阻むべく立ちはだかった
「メタレイアでアタック!」
「ノーガード」
腕の刃を光らせギアリに向かっていくメタレイア
【アレスター・メサイア】トリガーなし
メタレイアに切り裂かれるギアリだがわずかによろめくだけで変化がない
【並列する根絶者 ゲヰール】トリガーなし
「ライド、穢れし愚者の魂を消去せよ、威圧する根絶者 ヲクシズ」
姿を現したヲクシズは方向を上げメタレイアを威圧する
その咆哮でひるんだメタレイアは一歩下がった
「ヲクシズのスキル、相手ヴァンガードをデリート」
ヲクシズの腕に貫かれメタレイア・メサイアの肉体が消滅し霊体のソウジがヴァンガードサークルに放置される
「ゲヰールをコール、そのスキルでデスティニー・ディーラーを呪縛、ギヰバのブーストでヴァンガードにアタック」
その細い体を自在に動かしながら黒い光を放ち攻撃するゲヰール
霊体のソウジがそのまま攻撃を受ける
【オルターエゴ・ネオ・メサイア】トリガーなし
「さらにヲクシズでアタック」
ヲクシズが腕を振り上げソウジを狙う
【撥ね退ける根絶者 ヰガルガ】トリガーなし
【禁ずる根絶者 ザクヱラド】トリガーなし
「うあぁ!」
霊体のソウジが攻撃され肉体にまで及んだ痛みからソウジは膝をついてしまう
【オルターエゴ・ネオ・メサイア】トリガーなし

「あれだけやって1ダメージか」
「ヲクシズのスキルでソウジは手札を一枚捨てなければライドできない、手札の減ったところをストライドで一気にたたくつもりなんだろう」
「なるほど………しかもダメージを最小限にした分無駄なコストを与えずに済んだ」
「だが………ソウジはそんな姑息な手が通じるほど甘くないぞ」

「ストライドジェネレーション!創世竜 バサルティス・メサイア!」
オルターエゴ・ネオ・メサイアにライドしたソウジはさらに新たなGユニットへとストライドする
「ストライドスキル、手札よりアレスター・メサイアをコール、アウリオンとゲヰールを呪縛」
「っち、コストのかからないスキルか」
相手のリアガードを封じたうえでこちらのスキルに対する布石を打った
進化したメサイアの力
「デュナミスでブーストしたアレスター・メサイアでアタック」
「ふんっ、その程度くれてやる」
アレスター・メサイアの放った火球がヲクシズを直撃する
【並列する根絶者 ゲヰール】トリガーなし
「デュナミスのスキル、ソウルブラスト、自身を呪縛、デスティニー・ディーラーを解呪、パワー+4000、アレスターのスキルで自身を呪縛」
本来ならこのスキルで後列のユニットを1枚呪縛できるのだがソウジのリアガードは2枚とも呪縛状態
相手の方は唯一後列にいたギヰバがスキルで山札に戻ってしまい対象不在
「デスティニー・ディーラーでアタック」
「ノーガード、ダメージチェック」
【責苛む根絶者 ゴヲト】ヒールトリガー
「ダメージ回復、ヴァンガードにパワー+5000」
トリガーが乗ったことでヲクシズがパワーアップするが
「バサルティス・メサイアでアタック、スキル発動、Gゾーンの表のカードの枚数までリアガードと呪縛カードを選び呪縛、解呪できる、デスティニー・ディーラーを呪縛、アウリオンを解呪、解呪したので1枚ドロー、アウリオンのスキルでバサルティス・メサイアのパワーを+5000、1枚ドロー」
手札を増やし次の相手ターンに対する備えも欠かさない
「完全ガード」
「トリプルドライブ」
【アレスター・メサイア】トリガーなし
【メタレイア・メサイア】トリガーなし
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー

「クリティカルが出てもバサルティス・メサイアの攻撃は届かないか」
「問題ない、オルターエゴ・ネオ・メサイアのスキルでさらに山札からカードを2枚ドローできる、これで返しのターンの防御は万全だ」
「これが進化したメサイアのファイト………私のカオスとも全然違う………」

「ストライドジェネレーション!終末根絶者 アヲダヰヱン」
コストに使ったことでリアガードに登場したファルヲンを喰らいアヲダヰヱンが再びソウジのヴァンガードをデリートする

「あれが話に聞いていた根絶者のGユニット」
「ええ、私が見たのと同じだわ………」
「(俺にはわかる………あのユニットはまだほんの一部に過ぎない………あるはずだ、まだとてつもない力を秘めた何かが)」

「ザクヱラドでヴァンガードにアタック」
ザクヱラドが牙をむいてソウジに襲い掛かる
「ジェネレーションガード!綻びを閉じる光 レディヒーラー」
ソウジが手をかざすとレディヒーラーが彼を守るように手を広げて光を放った
「次はどうかな、アヲダヰヱンでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
【食い千切る根絶者 ギヰバ】クリティカルトリガー
【悪運の根絶者 ドロヲン】トリガーなし
【奏でる根絶者 ヱファメス】スタンドトリガー
「くっ」
アヲダヰヱンの放った攻撃を浴び膝をつくソウジ
「メサイア………貴様らへの復讐など計画のほんの一部にすぎん………すべてはこの時より始まるのだ」
「俺が………そうはさせない!父さんを苦しめるお前たちは………ここで止める!手札1枚を捨て、再びオルターエゴ・ネオ・メサイアにライド!」
再びライドしたことでオルターエゴ・ネオ・メサイアのストライドスキルが使える
ここからソウジの反撃が始まろうとしていた
「ストライドジェネレーション!創世竜 ハーモニクス・ネオ・メサイア!」
「ハーモニクス………」
ヴァンガードサークルからそのユニットを見据えるヲクシズはかつての忌まわしき記憶
メサイアスクランブルでの戦いに敗れたあの瞬間の記憶を思い出していた
「いまさらそんなものが何になる!」
「ストライドスキル!手札からアレスター・メサイアをコール!ゲヰールとデュナミスを呪縛!さらに定常宇宙の祈り子のスキルで自身を表でバインド、後列に移動したデスティニー・ディーラーと、元からいたアレスター・メサイアを呪縛」
「自らのユニットを呪縛することを繰り返して何になる!何をしようと無駄だ!」

「いや、これでいい」

「デスティニー・ディーラーをコール!アレスター・メサイアでヲクシズにアタック!」
「インターセプト!」
アレスター・メサイアの火球をザクヱラドが身を挺して受け止める
「アレスター・メサイアの効果でデスティニー・ディーラーを呪縛して自陣が呪縛カードで埋まった………けどこの先何が………」
「ハーモニクス・ネオ・メサイアのアタック!ジェネレーションブレイク3の効果!すべての呪縛カードを解呪!解呪した自身のリアガードをパワー+5000!解呪したユニットの枚数だけハーモニクス・ネオ・メサイアにパワー+5000!」
両サイドのリアガードがパワー26000
だが防げない数値ではない
そう考えて手札の1枚を手に取ろうとしたとき
「さらに!5枚以上のカードを解呪したので相手はグレード1以上でガードできない!」
「くっ」
ガードに使おうとした完全ガードがスキルで封じられてしまった
「ならばノーガードで通すまでのこと!」
「トリプルドライブ!」
【黒色矮星のレディバトラー】トリガーなし
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー
「ダブルクリティカルだと!?」
ハーモニクス・ネオ・メサイアの放った光がヲクシズを包み込みやがて消滅させていく
【奏でる根絶者 ヱファメス】
【威圧する根絶者 ヲクシズ】

ファイトを終えフォールファイターがその場に倒れ根絶者のデッキが消滅していく
「今のはほんの末端………真打はどこかに潜んでいることだろうね」
「それは俺たちが必ず見つけ出す、そして………」
ノームの言葉に伊吹はそう告げるとソウジの方を見た
「頼めるな、ソウジ」
「もちろん、任せておいてくれ」 
 

 
後書き
次回予告
「フォールファイター、すべて俺が」
「先ほどの相手は末端だったが、より強力なファイターが出てくる可能性もある」
「そう言えば、ミライの周りでも………」

turn:07 クロノの夢

「悪い結果にならなければいいが」
「信じるしかないわ」 
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