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八条学園騒動記

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第四百八十七話 ざわざわとその十

「円盤はあっても」
「UFOね」
「はい、それが主流ですから」
 この時代はこちらが主流になっている、未確認飛行物体のことだが空を高速で跳ぶ円盤型の航空機はそうした通称になっているのだ。
「今は」
「そうよね」
「まあUFOの方が便利ですしね」
「凄く速く動けて機動性もいいし」
 あらゆる方向にすぐに動ける、そしてホバリングも可能だ。
「宇宙にも行けて」
「本当に便利ですから」
「今時代はUFOね」
「地上を軽く飛ぶならね」
「昔で言うとヘリコプターよね」
「はい、そうなります」
 実際にこの時代の所謂UFOはヘリコプターから発達したものだ。
「UFOは」
「そうよね、そういえばUFOが主人公機のゲームもあるわ」
 こちらもというのだ。
「それも面白いのよ」
「主人公機も色々ですね」
「ええ、ゲームによってね」
「それでそのゲーム面白いっていいますけれど」
「色々な方向に動けてね。ただね」
「ただ?どうしたんですか?」
「操作は難しいわ」
 機体をどう動かすことはというのだ。
「これがね」
「そうなんですか」
「昔ながらのコントローラーを使っても脳波で動かしてもね」
 装置を頭に付けてそうして操作するのだ、ゲーム機の進歩によってこうした操作の仕方も生まれたのだ。
「難しいわ」
「どっちでもですか」
「これが随分とね」
「じゃあゲームの難易度は高いんですね」
「敵も強いのばかり出るし」
「かなり難しいゲームですか」
「ええ、それでもね」
 難しいことは難しい、しかしというのだ。
「面白いのよ」
「そうなのね」
「そう、それでね」
 部長はそのゲームのことをさらに話した。
「今度の休日もね」
「そのゲームをですか」
「してくるわ、クリアしたこともあるし」
「今度もですね」
「クリアするわ」
 部長は笑顔で話した。
「絶対にね」
「そうですか。けれど難易度はですね」
「相当高いわよ」
「操作性が難しくて敵も強くて」
「雑魚でも相当に強いわよ」
「動きが厄介ですか」
「厄介で速い敵ばかりで」
 シューティングゲームの難易度を決める重要な要素の一つだ、敵の動きや速さで難易度が大きく変わるのだ。
「しかもね」
「尚且つですか」
「同じ画面に何種類も編隊で出たり陸上からもね」
「攻撃きますか」
「それも凄い攻撃がね」
「空と陸からですね」
「同時攻撃を仕掛けてくるから」
 そうした状況だからだというのだ。 
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