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オズのエリカ

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第七幕その五

「だったらよ」
「そのままでいるのね」
「女王になってもね」
「やれやれね、これじゃあ建国しても」
「やっていけるかどうか?」
「不安よ」
 実際にこう思うエリカでした、そうしたお話もしながらでした。一行はお昼も食べてどんどん先に進んでです。
 遂にグリンダの宮殿に着きました、その立派な宮殿の前には赤い軍服と乗馬ズボンの衛兵さん達がいました。
 エリカその乗馬ズボンの軍服、金モールで飾られ黒いブーツのその彼女達を見てふと首を傾げさせて言いました。
「前は膝までのスカートだったんじゃ」
「今日はこの服なの」
「どうしてズボンになっているの?」
「今日は閲兵式があったからよ」
 兵隊さんの一人がエリカに答えます。
「だからなのよ」
「それでなの」
「馬にも乗ったからなの」
「乗馬ズボンなのよ」
「そうなのね」
「このズボンだとね」
 太腿のところがかなりゆったりしたものになっているズボンならというのです。
「本当にね」
「楽なのね」
「そうなの」
「馬に乗る時はそうなの」
「そうよ。というかスカートだと」
 普段着ているそれではといいますと。
「馬に乗っているとめくれるから」
「ズボンでないと駄目なのね」
「それでいいのがね」
「乗馬ズボンってことね」
「そうよ、それでね」
 エリカにさらにお話するのでした。
「今日はズボンだったのよ」
「そういうことね」
「それで今回は何の御用かしら」 
 兵隊さんはエリカに自分から尋ねました。
「一体」
「ええ、建国の許可を貰いに来たの」
「グリンダ様から」
「そうよ、私猫の国を建国したくて」
 それでというのです。
「グリンダに会ってね」
「あの方に許可を戴きたいのね」
「それで来たのよ」
「わかったわ、では今からね」
「グリンダのところに案内してくれるかしら」
「そうさせてもらうわ」
 兵隊さんも頷きました、そうして一行をグリンダのお部屋まで案内しました。グリンダは宮殿の主の間、赤いピカピカに磨かれた大理石とルビーや珊瑚といった赤い宝石で飾られたお部屋でルビーの玉座に座っていました。
 それで一行がお部屋に入ると笑顔で言ってきました。
「待っていたわ」
「私達がお邪魔することはわかっていたわよね」
「ええ、オズマから連絡を受けたし」
「あんた自身魔法で見ていてね」
「わかっていたわ」
 こうエリカに答えます、皆この宮殿の主の前なので畏まっていますがエリカはそれは一瞬ですぐにオズマとお話をはじめたのです。
「もうね」
「そうよね、それでだけれど」
「建国を認めます」
 グリンダはエリカににこりと笑って答えました。
「このカドリングで貴女がこれだと思う場所に建国すればいいわ」
「そうさせてもらうわね」
「ええ、ただ」
 グリンダは考えるお顔になってこうも言ったのでした。
「猫の国はもう」
「あるんじゃないかっていうのよね」
「ええ、オズの国に」
「だからあれは猫の人の国じゃない」
 エリカはグリンダにもこう言いました。 
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