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人間はチョコレート

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第一章

               人間はチョコレート
 天井モモカはチョコレートが好きである、基本何でも食べるが何といってもチョコレートが好きである。
 それでだ、よく食べるのだがある日母親にこんなことを言われた。
「あんた本当にチョコレート好きよね」
「好きよ」
 その通りだとだ、モモカも答えた。
「それも大好きよ」
「そうよね」
「最近高いって話聞いたけれど」
「いや、流石にスーパーとかで売っているみたいね」
「そうした普通のチョコはなのね」
「そうそう高くならないわよ」
 流石にというのだ。
「高級なのならともかく」
「そうなのね」
「あんまり高くなったら」
 それこそというのだ。
「商売にならないでしょ」
「そうよね」
「ある場所で作らなくなったら」
 母はチョコレートの原材料のカカオの話をした。
「別の場所でね」
「作るのね」
「だからよ」
「そんなに高くならないの」
「少し前に食べられなくなるって話あったでしょ」
「あの時私もね」
 よく天然と言われて実際楽観的であるモモカにしてもだ。
「どうなるかって思ったけれど」
「それでもだったでしょ」
「ええ、高くなってるかっていうと」 
 少なくともモモカが買う様なスーパーやコンビニや普通の商店で売っている様なチョコレートはである。
「別にね」
「そんなものよ、世の中は」
「あるところで作らなくなったら」
「別の場所で作って」
 そうしてというのだ。
「需要と供給が成り立つのよ」
「需要と供給ね」
「これはわかるでしょ」
「学校で習ったわ」
「だったらわかるでしょ、チョコレートは皆食べるし」
 お菓子の定番の一つだ、よく食べるのはモモカだけではない。
「だからよ」
「高くならないのね」
「皆が食べるなら作るのよ」
「そういうことね」
「そう、だから安心してっていうか」
 ここで母は娘にこうも言った。
「あんたは別に心配してないわね」
「まあチョコレート食べられなくなるとか」
「高くなるって言われた時は思ってもだったわね」
「特にね」
 実際にこれといってだった。
「思わなかったし」
「そうでしょ、だからね」
 それでというのだ。
「あんたは楽観的で」
「自分でもそんな性格だって思うわ」
「そうでしょ、だからね」
「お母さんもそう言ったのね」
「そうよ。チョコレートはね」
 それはというのだ。
「人類が滅亡しない限り」
「そうでもならないと」
「そう、食べられるわよ」
 こう娘に言うのだった、そしてその娘もだ。
 いつも安心してチョコレートを食べて楽しんでいた、それで学校でも昼食の後にチョコレートを食べて。
 友人達にだ、こんなことを言われた。
「お昼おやついつも食べるけれど」
「絶対にチョコレートよね」
「チョコレートそのものかチョコレートを使ったお菓子」
「そういうのばかりね」
「好きだから」
 モモカは友人達にそのチョコレートを食べながら笑顔で答えた。 
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