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麗しのヴァンパイア

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第七十八話

                    第七十八話  朝まで
 先生達とカーミラの死闘は続く、双方の周りではそれぞれの使い魔達が上では天使と悪魔が戦い続けていた。
 戦いは二時三時になっても続いてだった。
 遂に空が明るくなろうとしていた、ここでカーミラは言った。
「まだ続けたいけれど」
「ええ、朝になるわね」
「もうすぐそうなるわね」
「だからよ」
 夜が終わろうとしている、それ故にというのだ。
「もうね」
「これでよね」
「戦いは終わりね」
「そのことを提案するわ」
 こう先生達に言うのだった。
「いいかしら」
「ええ、いいわ」
「貴女がそう言うのならね」
「私達もそろそろと思っていたし」
「それならね」
「ええ、終わりにしましょう」
 こう言うのだった。
「これでね」
「わかったわ、ではね」
「皆攻撃を終えて」
 先生達も言った、そしてだった。
 カーミラも自身の使い魔達と召喚した悪魔に戦いを止めさせた、こうして戦いは即座に終わった。それを受けてだった。
 今田先生と今日子先生はカーミラにあらためて言った。
「ではね」
「今日はこれでね」
「別れましょう、それで戦いが終わったから」
 だからだとだ、カーミラは先生達に微笑んで今度はこう提案した。
「飲まない?」
「朝から?」
「お酒を飲むの」
「欧州では普通のことよ」
 だからだというのだ。
「フランスのワインがあるけれど」
「いや、それはいいわ」
「朝からお酒は遠慮するわ」
 先生達はカーミラの申し出に優雅に応えた。
「日本では朝から飲むことはしないから」
「今日はもう寝たいから」
「そうなの。ではね」
 それならとだ、カーミラもそれ以上言わずに。
 先生達に優雅にお辞儀をした、先生達もお辞儀で返し。
「ではね」
「また楽しみましょう」
 お互いに別れの挨拶を言い合いそのうえで別れた、先生達は天使を天界に戻した後は使い魔達と共に今田先生の屋敷に戻った。


第七十八話   完


                    2018・8・8 
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