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日本への誤った知識

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第二章

「あれは本当に牛肉ですか?」
「いや、牛肉でしょ」
「紛れもなくそうでしょ」
「他のお肉じゃないわよ」
「そうですか、どうも噂では」
 その噂によると。
「ハンバーガーとか餃子のお肉は実はミミズでお店の裏に」
「ただ安いお肉使ってるだけだから」
「悪くて輸入肉の捨てる様な場所ね」
「それだけよ」
「安い部分のお肉よ」
「お肉って言っても色々だから」
「そうしたお店ではそうしたお肉使ってるの」
 また話すクラスメイト達だった。
「というかミミズとか使ったらもっと高いっていうし」
「専門的に養殖なんかしたら」
「お店の裏にもないから」
「うちのお兄ちゃんハンバーガーショップでバイトしてるけれど」
 一人の女の子がこう言った。
「けれど普通よ」
「普通にですか」
「ゴミ捨てるだけだから」
 それに過ぎないというのだ。
「だからね」
「特にですか」
「変なことないわよ」
「そうなのですね、では牛丼は牛肉で」
 それでと言うエヴァだった。
「普通に食べていいのですね」
「ええ、そうだから」
「ハンバーガーも餃子もね」
「普通に食べていいから」
「牛肉だからね」
「それは何よりです」
 こう言ってだ、エヴァは翌日クラスメイト達に牛丼や餃子、ハンバーガーの感想を美味いという言葉で答えた、牛肉も美味しかったと。
 そして牛丼等の感想からだ、こうも言った。
「しかし阪神は」
「阪神タイガース?」
「今地獄の連戦中よね」
「凄い状況になってるね」
「漫画みたいに」
「あのチームに呪いがかかっているのは本当ですか?」
 クラスメイトにこのことも聞くのだった。
「ケンタッキーのおじさんと。あと甲子園にマモノがいると」
「ああ、それは本当よ」
「残念だけれどね」
「ちょっとした事件からね」
「阪神にはケンタッキーのおじさんが憑いてるのよ」
「甲子園にはマモノまでいてね」
 クラスメイト達はその通りだと答えた。
「阪神に祟っているのよ」
「もう何かとね」
「阪神が肝心な時に負けるのはそのせいよ」
「ケンタッキーのおじさんがずっと祟っているのよ」
「阪神に嫌がらせを続けているのよ」
「恐ろしいですね」
 エヴァもその話には真剣に怯えを見せた。 
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