| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百八十一話  何だこのプレッシャーは

第百八十一話  何だこのプレッシャーは
 二人でとりあえず歩き続けるスウェーデンとフィンランド。やがて二人は一軒の小さな家に辿り着きました。質素ですが頑丈な造りで何となくささやかなお家です。
「あっ、この家って」
「どした?」
「ひょっとしたら」
 フィンランドはひょっとしたらと思って扉をノックしました。すると暫くして出て来たのは。
「はい。どちら様ですか?」
「あっ、やっぱり!」
 出て来たのはエストニアでした。ここはエストニアのお家だったのです。フィンランドはエストニアの姿を見て大喜びです。
「エストニア!会いたかった!」
 まずは彼に抱きつきます。
「会いたかったよーーーーーーーっ!」
「わっ、フィンランド!」
 フィンランドに抱きつかれたエストニアはまずは驚きます。
「どうしたの、デンマークさんのところじゃなかったの!?」
「まあ色々あってそれで」
「そうなんだ。って・・・・・・んっ!?」 
 ここでエストニアは後ろにもう一人いることに気付きました。それは。
「うわあああああ、怖あああああああああああああああっ!!」
 威圧感たっぷりのスウェーデンを見て思わず声をあげます。失言癖はラトビアと同じみたいです。
「あっ!?」
「ちょっとエストニア!」
 聞こえなかったスウェーデンをよそにフィンランドが叫びます。
「何で昨日一日僕が我慢していたことをあっさりといっちゃうの!」
「け、けど!」
「スーさん怒っちゃったじゃない!」
 怒っていません。あしからず。そう見えるだけです。
「スーさん怒っちゃったじゃない!」
「御免、けれど」
 もう一度スウェーデンを見ます。けれど。
「でもやっぱり怖いよ!」
「怖い怖いって言わないの!」
 早速大騒動です。自分が何をしなくても嵐を巻き起こすスウェーデンでした。これもある意味才能でしょうか。


第百八十一話   完


                          2008・5・17
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧