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仮面ライダーエグゼイド この手の中

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第二十五章

 パラドックスはデムゲウスは闘いをはじめていた、その中で彼はデムゲウスの動きを見ていたがすぐにだった。
 その動きにパターンがある、攻撃の威力やスピードはかなりのものだがただ機械の様に攻撃しているだけであることに気付いてだった。
 次第にそのパターンを逆手に取って攻撃に転じ追い詰めていった、そのうえでデムゲウスが大きな動きで攻撃を仕掛けてきたのをかわしそこからだった。
 デムゲウスの背中に回ってそこに拳で一撃を浴びせた、だがデムゲウスはその攻撃に怯まずパラドックスに振り向き攻撃を浴びせようとした、しかしその攻撃が振り向いたその瞬間にだった。
 パラドックスは攻撃を浴びせた、一撃も二撃も浴びせダメージを与える。その動きはさながらダンスを踊る様だった。
 そしてだ、最後にだった。
 垂直に跳び上がりそこから急降下し右足での蹴りを浴びせてそれでデムゲウスへの止めを刺した、そうしてから両膝を折って着地の時の衝撃を殺す形で着地をしてから立ち上がってこう言ったのだった。
「元の方が遥かに強いな」
 これが勝ったパラドックスの感想だった。
 エーサーモハテナバグスターと戦っている、本来はかなりの強さである筈だがレーサーから見ると非常に単調でだった。
 動きはすぐにわかりかわしやすい、それであっさりとかわしてだった。
 一撃一撃反撃を浴びせていく、そうしてダメージを順調に与えていく。するとダメージの影響でバグスターは次第に動きを鈍くしていき。
 レーサーに余計に見切られる様になった、そこからレーサーの攻撃がさらにバグスターに当たる様になり。
 遂にだった、レーサーの正面からのパンチを受けてバグスターは完全に動きを止めて大爆発を起こした、するとレーサーもこう言った。
「考えたり感情がない相手ってのは本当に弱いな」
 彼も同じ感想だった。
 ゲンムは風魔と戦っていたが彼も思った。
「何だ、これは」
 風魔のパターン化している攻撃をかわしつつの言葉だ。
「どうということはない、当たればダメージは大きいだろうが」
 それでもというのだ。
「当たらなければいいだけだ、しかもこの程度の攻撃ならばだ」
 オリジナルの風魔と違う、それでだった。
 次第に風魔を圧倒しだした、そうしつつ言った。
「造作もない。風魔はあの男だからこそ強い」
 変身しているのが彼だからだというのだ。
「人間が変身してこそな、さもないとだ」
 人間でない、もっと言えば只のゲームキャラの如きユニットに過ぎない今の風魔ならばというのだ。
「只の敵キャラ、精々中ボスだ」
 その程度に過ぎないというのだ。
「私はどんなゲームもクリアー出来る、ラスボスですら造作もなく倒せる私に中ボスなぞ何ということはない」 
 こう言いつつ圧倒していく、風魔はゲンムに圧倒されていてそれでも動きを変えない。パターンがずっと同じだった。 
 それでだ、ゲンムは攻撃を繰り返し遂にだった。
 風魔を倒した、動きを止めた風魔は爆発しそして果てた、ゲンムはその風魔を見てもこう言うだけだった。
「神にもなったこともある私にこの程度の相手を向けられては困る」
 ただそれだけだった、今のゲンムにとって中身のない只の風魔はまさに何でもない相手だった。 
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