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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第十一幕その八

「シーフードカレーは」
「そうそう、シーフードはね」
 ここで言ったのはポリネシアでした。
「あまり煮たらよくないのよね」
「煮込み過ぎたら固くなるんだよね」
 トートーも言います。
「シーフードって」
「お肉は煮込めば煮込む程柔らかくなってね」
 ホワイティはお肉のお話をしました。
「味も出るけれどね」
「シーフードはね」
 どうかと言うジップでした。
「煮込み過ぎたらよくないんだよね」
「そうだよ、味が出ても」
 それでもと言うガブガブでした。
「固くなるからね」
「煮込み過ぎたらよくないのよ」
 ダブダブも言いました。
「これがね」
「そこは気を付けないと」
「味に問題が出るから」
 チープサイドもその固くなることを指摘します。
「煮込み過ぎた駄目だから」
「注意しないとね」
「トミーもそこがわかってるね」
 老馬も言います。
「ダブダブ直伝のお料理の腕が」
「それであえてあまり煮込まない」
「そうしているんだね」
 オシツオサレツが二つの頭で言いました。
「シーフードカレーについては」
「他のカレーと違って」
「そうだよ、ブイヤベースみたいにね」
 それでとです、トミーは動物の皆に答えました。
「あえてそうしているんだ」
「やっぱりそうだよね」
「海老とか烏賊とかお魚だからね」
「貝も入ってるし」
「お魚は煮込むとばらけるしね」
「あえてそうしないで」
「そう、作っているよ。それとね」
 さらにお話したトミーでした。
「カレーの味付け自体も考えているから」
「ああ、シーフードカレー用の」
「そのカレールーだね」
「シーフードに合うルーを買ったんだ」
「そうなんだ」
「いや、そこは大して変えていないんだ」
 買ったルーはというのです。
「そこはね」
「あっ、そうなんだ」
「そこは同じなんだ」
「じゃあ何を考えたの?」
「どうしたの?」
「隠し味とか考えたんだ、それとね」
 トミーのお話は続きます。
「魚介類の臭みはね」
「あっ、それはだね」
「それは注意しないとね」
「シーフードの匂いは独特だから」
「余計にね」
「そうして作っているからね。もうすぐしたら出来るよ」
 そのシーフードカレーがというのです。
「だから待っていてね」
「うん、楽しみにしてるよ」
「じゃあ今日はそのシーフードカレ―を食べてね」
「楽しもうね」
「是非ね、あとね」
 トミーはさらに言いました。
「サラダも作ってるからね」
「あっ、サラダもあるんだ」
「それもあるんだ」
「そちらも」
「そうだよ、シーフードサラダだよ」
 サラダはこちらのサラダだというのです。
「こちらも楽しみにしておいてね」
「うん、そっちも楽しみだね」
「シーフードカレーにシーフードサラダ」
「ヘルシーだね」
「しかも美味しいからね」
「そうだね、日本に来てからね」
 先生もカレーとサラダを食べることを楽しみにしています、それでにこにことしてこう言うのでした。 
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