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オズのガラスの猫

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第八幕その五

「本当に」
「それならそれでいいわ」
 実際に極めて冷静に言うガラスの猫でした。
「皆の役に立つことを言えるならね」
「それならよね」
「あたしもそれでいいわ」
「ええ、じゃあこれからもね」
「食べない立場からね」
「意見を言ってね」
「そうさせてもらうわ」
 オズマにいつもの態度で言いました。
「これからもね」
「是非ね、それとね」
「それと?」
「いえ、ここから先のことは知ってるわね」
「ええ、あのドラゴンがいるわね」
「今は大丈夫かしらね」
「どうかしらね」
 オズマの今の問いには首を傾げさせて返すガラスの猫でした。
「治っていたらいいけれどね」
「本当にね」
「ドラゴンっていいますと」
 ナターシャは二人のお話を聞いて聞きました。
「一体」
「ええ、この先にドラゴンが住んでいる洞窟があって」
「それで、ですか」
「虫歯なのよ」
「そうなんですか」
「甘いものが好きでね」
「ひょっとして」
 ドラゴンのそのことを聞いてです、ナターシャは言いました。
「泉で、ですね」
「そうなの、あそこでいつもジュースを飲んでお菓子や果物を食べていたら」
「それで、ですか」
「虫歯になってね」
「それで虫歯が痛んで」
「困っていたの」
 そうだったというのです。
「そのドラゴンはね」
「そうだったんですね」
「それがどうなったかね」
「そのことをお話していたの」
 ガラスの猫もナターシャにお話しました。
「あたし達はね」
「そうだったのね」
「前に冒険に行った時に会って」
「虫歯の相談を受けたの」
「それでお医者さんに行くってお話をしていたけれど」
 歯医者さんにというのです。
「それがどうなったか」
「歯医者さんに行ってたらいいわね」
「ええ、あたしはならないけれどね」
「虫歯はね」
「辛いっていうわね」
「そうみたいよ、私も虫歯になったことはないけれど」
 ナターシャはガラスの猫に落ち着いた口調でお話しました。
「乳歯も永久歯もね」
「ああ、あんた達そういえば」
「そう、歯がね」
 自分のお口を指差してお話するナターシャでした。
「生え替わる頃でもうね」
「全部なのね」
「生え替わったわ」
 そうなったというのです。
「無事にね」
「僕もだよ」
「僕も全部生え替わったよ」
「僕もそうなったから」
「私も」
 四人共でした、歯が生え替わったというのです。
「皆ね」
「そうなったみたいだね」
「歯が揺れて困るんだよね」
「歯が生え替わる時は」
「成程ね、そんな風なの」
 ガラスの猫は五人のお話に考えるお顔になりました。 
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