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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第六幕その一

               第六幕  演劇部のリハーサル
 先生はお家でトミーにしゃぶしゃぶのことをお話しました、するとトミーは先生にこう言いました。
「はい、それならです」
「あっ、作ってくれるんだ」
「いえ、しゃぶしゃぶは作るっていうか」
 トミーは先生の作るという言葉に笑って応えました。
「お肉とお野菜をお湯に通すだけですよね」
「うん、そうだよ」
「それじゃあ作るっていうか」
「食べるかな」
「お野菜は食べやすい大きさに切りますけれど」
 それでもというのです。
「食べるかっていいますと」
「違うっていうんだ」
「はい、僕は」
 そうだというのです。
「そう思いますけれど」
「ううん、そうなるかな」
「はい、ですが」
 それでもと言うトミーでした。
「最近しゃぶしゃぶ作ってないですからね」
「そのことはその通りだよね」
「丁度いいですね、じゃあ牛肉やマトンで」
「あっ、マトンもなんだ」
「はい、いいですよね」 
 こう先生に聞き返すのでした。
「マトンも」
「うん、いいね」
 先生も笑顔で応えます。
「マトンもね」
「そうですよね」
「日本人はあまり食べないけれどね」
「匂いがどうもっていう人が多くて」
「やっぱり美味しいよ」
 トミーににこりと笑って言います。
「安いしカロリーも低いし」
「健康的ですからね」
「とてもいいよ」
「というか日本人ってね」
「お魚と羊があったら」
 チープサイドの家族がここでお話をします、皆今も先生の周りにいて一緒にくつろいでいるのです。
「お魚選ぶ人が多いわ」
「大抵の日本人がそうだね」
「食堂でもお魚料理凄く多いけれど」
 こう言ったのはジップでした。
「羊は和食でほぼないね」
「他の国のお料理ばかりだね」
 ガブガブは八条学園の食堂で見る羊料理を思い出しました。
「シシケバブとか」
「そうよね、世界各国から人が集まる国だから羊料理も多いけれど」
 ポリネシアも言います。
「日本の羊料理ってないわ」
「すき焼きとかしゃぶしゃぶでも牛肉だしね」
 ホワイティはそうしたお料理に使うお肉のことを指摘しました。
「大抵はね」
「マトンをしゃぶしゃぶに使うことは」
 チーチーもこう言います。
「日本では決してメジャーじゃないね」
「日本での羊料理って」
 あえてと言った老馬でした。
「あれだね、ジンギスカン鍋位かな」
「他はこれといってないんじゃ」
 トートーも思うことでした。
「日本の羊料理って」
「本当に羊に馴染みのない国だね」
「そうだね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「こちらのお肉には」
「イギリスから来た僕達から見れば」
「そうだね、凄く色々なものを食べる国だけれど」
 それでもというのです。
「羊は今一つ馴染みがないままだね」
「魚料理のバリエーションはびっくりしますが」
 トミーはこちらのお料理からお話をします。 
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