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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第四幕その十一

「そうした人だったんだ」
「そしてその頃からだね」
「薔薇は食べられていたんだね」
「そうなのね」
「そう、日本で言うと菊だね」
 このお花になるというのです。
「菊も食べられるよね」
「うん、そうだね」
「あのお花もね」
「実は食べられるのよね」
「そうなんだよね」
「だからね」
 それでというのです。
「薔薇のお菓子もいいかな」
「明日のティータイムは」
「薔薇のティーセットなの」
「それを楽しみたいのね、先生は」
「そうも考えているよ」
 実際にというのです。
「今はね」
「いいかもね」
「薔薇をそこまで楽しむのも」
「それも」
「そうだよね、じゃあね」
 そうしたお菓子もというのです。
「考えていこうね」
「いいわね」
「薔薇の紅茶に薔薇のお菓子」
「しかも薔薇園で楽しむ」
「最高よね」
「薔薇尽くしでいくとね」
 それこそというのです。
「もうこんないいことはないよね」
「ええ、本当に」
「イギリスの薔薇園ではないけれど」
「日本にいてもね」
「楽しめるわね」
「そうだね、そして日本で薔薇というと」
 今度はこんなことを言った先生でした。
「ベルサイユのばらもあるね」
「ああ、あの漫画ね」
「フランス革命を舞台とした」
「男装の麗人が主人公の」
「あの漫画だね」
「あの漫画は面白いね」
 先生は漫画も積極的に読んでいるのです。
「時代考証もストーリーも確かでね」
「描き込み凄いよね」
「派手なドレスを細かいところまで描いてて」
「キャラクターの心理描写も見事ね」
「まさに隙がない」
「そんな作品だよ」
「あれは名作だよ」
 まさにというのです。
「漫画界に残るね」
「だから今も読まれていて」
「舞台にもなっていて」
「人気があるのね」
「古典的名作と言っていい位に」
「うん、あの作品の薔薇は二つあるね」
 こう見ている先生でした。
「まず赤薔薇は王妃様だよ」
「マリー=アントワネットね」
「ハプスブルク家から嫁いできた」
「あの人が赤薔薇で」
「そしてもう一つの薔薇は」
「主人公だよ」
 まさにその人だというのです。 
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