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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第四幕その九

「本当に素晴らしいよ」
「そうだよね」
「外で行うティータイムは素敵だけれど」
「その中でも薔薇園で行うと」
「特に素敵だよ」
「だからね」
 それでというのです。
「皆で楽しもうね」
「そうしましょう」
「虫もいなくなったし」
「そのことも喜びながら」
「薔薇を観つつ紅茶を飲んで」
「ティーセットも食べてね」
「そしてティーセットはね」
 その中身のこともお話した先生でした。
「薔薇はイギリスの国花だし」
「イギリスね」
「あの国のティーセットだね」
「それにするんだね」
「日本人ならね」
 この人達ならといいますと。
「薔薇園でもお抹茶で素敵に楽しみそうだけれど」
「うん、日本人なら出来るね」
「そして和歌も詠むんだよ」
「日本の人達ご自身は無理と言っても」
「あらゆるお花を愛でられる人達だから」
「間違いなくね」
「それも出来るよ、イギリスの薔薇じゃなくてね」
 このイメージからです。
「日本の薔薇にね」
「桜みたいにね」
「梅や桃みたいに」
「そう出来るね」
「桜のお花見なんてのもしそうね」
「そしてお抹茶を茶道で飲みながら眺めて」
「和歌にもしてね」
 動物の皆も言います。
「出来る筈よ」
「薔薇の和歌もいいかも」
「季語がどうなるかも気になるし」
「素敵よね」
「全くだよ、そういうのも見たいね」
 こうも言った先生でした。
「そう思ったよ」
「全くだね」
「じゃあそうしたことも思いながらね」
「明日は薔薇園に行こうね」
「そしてそこでお花見ね」
 動物の皆も応えます、そしてです。
 先生はミルクティーを一口飲んでまた言いました。
「ローズティーがいいかな」
「飲むお茶はだね」
「薔薇園で」
「それがいいかな」
 こう思ったのです。
「ここは」
「そうだね、いいかもね」
「薔薇だからね」
「薔薇の紅茶だね」
「それを飲むんだね」
「うん、いいかな」
 こう言うのでした。
「それも」
「いいんじゃない?」
「悪くないと思うわよ」
「さっき言ったけれど」
「それでもね」
「ローズティーでも」
「そちらの紅茶でも」
「そうだね、今はミルクティーを飲んでるけれど」
 それでもというのです。
「ローズティーも考えておこう」
「そうして考えるのも面白いし」
「何かとね」
「そうしたことも楽しんで」
「明日に向かいましょう」
「是非ね、それとね」 
 さらに言う先生でした。 
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