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巫女巫女パニック

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第五章

「何とコスプレは五十着、しかもロイヤルスイートは天幕ベッドです」
「何でそんなこと知ってるの?」
「ネットで検索しました」
 それで知っているというのだ。
「あちらのラブホテルは全部チェックしました」
「それで知ってるんだ」
「是非入ってみたいと思いませんか」
「またそう言うけれど入らないからね」
「若し入りますと」
 秋穂はまた自分の右肩に左手を当てた、そして一気にその服を剥ぎ取るとその下から神社で待ち合わせた時の巫女服が出て来た。
「巫女服の私を犯せますが」
「だから行かないって」
 ムキになって言う遥だった。
「絶対にね」
「辻君は本当に真面目ですね」
「真面目っていうか」
 遥は顔を真っ赤にさせて秋穂に言い返した。
「僕はヘタレなんだよ」
「ご自身で言われますか」
「そうだよ、だからね」
 それでというのだ。
「そんなことはね」
「とてもですか」
「出来ないよ」
「じゃあ私が逆に辻君を無理矢理に」
 それはそれでという返事だった。
「逆レイ〇を」
「だから何でそうなるの?」
「それもお嫌ですか」
「嫌だよ、というか」
 狼狽しきった顔で言う遥だった。
「山田さんそうしたことしたいの!?」
「辻君が望まれるなら」
「望まないから」
「巫女服の下は黒のブラとショーツ、ガーターですが」
「下着のこと言われてもしないから」 
 それはというのだ。
「逆レイ〇をお願いすることも」
「そうですか、ではしません」
「うん、というか山田さん何も経験ないのに」
 嘘を言っているとは思えなかった、少なくとも秋穂が嘘を言う人間とは彼も聞いていないしそうも思わない。
「何でそんなに」
「こうしたことがお好きだというのですね」
「そうだよ、どうしてだよ」
「それは」
 ここでだ、秋穂は。
 顔を赤くさせてだ、こう遥に答えた。
「辻君が私を受け入れてくれたからです」
「山田さんを?」
「はい、私はいつも告白された時にああ言っていました」
「ああしたことを」
「フェ〇チオとかレイ〇とか中出〇等と」
 自分から言う秋穂だった。
「孕〇せ、跨る、後ろと」
「そうしたこと言ってたらなんだ」
「どの方も引かれて逃げられました」
「そんなこと普通は言わないからね」
 常識から言う遥だった。
「そりゃ引くよね」
「そうしたことは確かに好きですが」
「告白していきなり言われたらね」
 どうなるかは遥にもよくわかった。
「それこそ皆引くよ」
「それでずっとです」
「交際したことなかったんだ」
「小学校の時からそうでした」
 つまりその時から告白されることがあったというのだ。 
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