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オズのガラスの猫

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第二幕その二

「シェフにお話してね」
「作ってもらったのね」
「そうなの、かく言う私も好きだしね」
 かく言うオズマもというのです。
「それにこの子達にもね」
「是非になのね」
「食べて欲しいから」
 ナターシャ達五人も見てドロシーにお話するオズマでした。
「だからね」
「シェフの人に作ってもらって」
「皆で食べましょう」
「わかったわ」
 ドロシーはオズマに笑顔で応えました。
「そうさせてもらうわ」
「そういうことでね」
「あのパイはね」
 すぐりや苺、ブルーベリーが入ったパイはといいますと。
「何ていうかね」
「中にある果物の色々な味があってね」
「凄く美味しいわ」
「そうよね、だからね」
「私も大好きで」
「私も大好きなのよ」
「どんなパイか楽しみです」
 ナターシャがオズの国の二人の王女に笑顔で応えました。
「この夕食の最後の最後の楽しみですね」
「そうよ、じゃあね」
「このステーキを食べた後で」
「それを食べてね」
「そうさせてもらいます」
 こう言ってでした、そのうえで。
 皆でステーキを食べてそうしてからそのパイを食べました、すると五人は目を驚かせてそれぞれ言いました。
「確かにこれは」
「美味しいです」
「素敵な味ですね」
「色々な果物の味が入っていて」
「目が覚めるみたいな味です」
「そうでしょ、だから私達は大好きなの」
 オズマもそのパイを食べつつ五人に応えました。
「このパイがね」
「ここまで美味しいと」
 それこそと言うナターシャでした。
「当然ですね」
「そうでしょ、じゃあね」
「はい、このパイをですね」
「全部食べてね」
「それで今日の晩御飯は終わりですね」
「そうよ、そしてね」
 さらにお話するオズマでした。
「後はお風呂ね」
「そちらも楽しむんですね」
「サウナもあるわよ」
 ロシア人のナターシャが大好きなそれもというのです。
「勿論お湯のお風呂もね」
「そちらもですね」
「あるから」
 それでというのです。
「思う存分楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「そしてね」
 さらにお話するオズマでした。
「今日は葡萄ジュース飲んでるでしょ」
「あっ、まさか」
「この葡萄ジュースワインの味なんですよね」
「このジュースの味は」
「というと」
「今日のお風呂には」
「ワイン風呂もあるわよ」
 普通のお風呂とは別にというのです。
「そちらも楽しんでね」
「わかりました」
「じゃあワイン風呂にも入らせてもらいます」
「サウナにもお湯のお風呂にも入らせてもらって」
「そちらのお風呂にもです」
「入らせてもらいます」
「そうしてね、私も入るし」
 お話をするオズマ自身もというのです。
「心ゆくまで楽しむわ」
「オズマってお風呂好きよね」
 ドロシーは自分の隣の席、オズの国の主の席にいるオズマににこりと笑って言いました。 
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