| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

麗しのヴァンパイア

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十四話

                   第四十四話  作曲担当
 梨花は華奈子が作曲をしているのを見守りながら無言になった、ここで作曲が閃いた娘がいれば幸いと思っていた。
 だが今は出ない、しかし。
 華奈子は作詞を終えた、そこで彼女からその詞を受け取ってからだった。
 その詞を見てだ、こう言った。
「ポップスかしら」
「そんな感じの詞っていうのね」
「華奈子ちゃんらしいかしら」
 彼女の個性に合っているのではというのだ。
「これはね」
「そうなのね」
「ええ、全体的に明るい歌詞ね」
「ふと思ったのがね」
「これだったの」
「元気で明るく前向きに頑張ろう」 
 華奈子は梨花に笑って話した。
「そう思ったね」
「この歌詞になったの」
「そう、閃いたのはこれよ」
 この歌詞だったというのだ。
「だからね」
「明るいのね」
「そうなの、この歌詞なら」
「明るい曲ね」
 これが合うとだ、梨花も言った。そして梨花は華奈子も含めた他のメンバーの娘達に対して華奈子の歌詞を見せた。
 するとだ、読み終えた美奈子が言った。
「私今ね」
「ひょっとして」
「曲が閃いたわ」
 彼女もインスピレーションが降りたというのだ。
「今ね」
「華奈子ちゃんの歌詞を見て」
「そうなったわ、じゃあ」
「お願い出来る?」
 梨花は美奈子にも真剣な顔を向けて尋ねた。
「作曲ね」
「ええ、じゃあ今からね」
「曲書いてみるわね」
 こうしてだった、美奈子もだった。
 作曲を書いた、そうしてその曲を梨花に渡すと。
 梨花はその楽譜を見てだ、美奈子にはこう言った。
「華奈子ちゃんの曲に合うかも」
「そうなのね」
「ええ、明るい感じの曲だから」
 それでというのだ。
「合いそうね」
「そうなのね」
 美奈子は梨花のその言葉に笑顔になった、だがここで時間になった。それで場は一旦解散となったのだった。


第四十四話   完


                   2018・4・15 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧