| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

名無しの複数世界探索物語

作者:月波
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二部 Re:ゼロ編
第一章
  6.ロズワール邸で判明した危険

 
前書き
菜月 昴が死んでループするのはカットします!

レムとの戦闘はありません 

 
「あなた、魔女教徒(まじょきょうと)ですか」

レムがこちらを睨みつけ、僕に発した言葉だった

暗い森の中、レムの瞳が紅く染まってみえた

「魔女教徒?何だy……」

「とぼけないでください!!」

こちらの言い分は無視のようだ

聞いといて流石にソレはないだろうよ...

「疑わしき者は排除するだけです」

Σ\(゚Д゚;)おいおいおいおい

冷静に考えてください、ね?ね?

いざ言葉にするタイミングで鎖に繋がった棘付き鉄球が振り落とされて...

「ッ!?」

目を覚ました

ここはロズワール邸の自室だった
 
間違いない、予知夢(よちむ)が発動したんだ

このままだと殺される…しかもかなり和解は難しいようだ

「どうしましたか、ヤト君」

隣から声を掛けられ思わずビクッとする

「レム…」

冷や汗が背中を伝う

「今日のお仕事は昨日に比べて少ないので早めに終わらせましょう」

「あ、う、うん」

「大丈夫ですか?」

アタフタした態度から違和感を感じたのか、顔を覗き込んで来る

「あ、いや大丈夫、大丈夫だから…」

「そうですか、顔色があまり良くないですよ」

「…え?」

「まるでレムを怖がっているかの様に…」

無表情で瞳を覗いてくる

…ここで正直に話すべきか、どうするか…

「顔を上げてください」

その一声で、俯いていたのに気づく

そして、包み込む様に優しい声色で言われたことから

(心配されてる)

先程見た予知夢とは正反対の態度だ

「…」

レムも視線を泳がせ、考えを纏めようとしているようだ

「…ヤト君、安心してください」

「え?」

「レムはあなたを敵とは思えません」

「…え?」

「先程の様子からやはり子供と確信させられました」

「…子供で悪かったな」

不機嫌を隠さず態度に表した

「実は、ほんの少し前までずっと魔女教徒だと思い、敵対心を抱いていました」

まぁ、そうだろうな

「仕方ないよ…王が居ない時に表れた身元不明の人なんて信用できないよな」

ゲンナリするのは必然だ

一日目から掃除洗濯裁縫炊事etc...

慣れきったものばかりでテキパキ終わらせてたのに

「落ち込まないでください、もう疑いは晴れたんですから」

とても...とても可愛くて優しい、出会った時とは逆の印象が生まれた

ヤバい、このままでは恋に落ちる...

「ありがと、レムりん♪」

微笑むレムの頭のポンポンと手を乗せた

そして撫でた

「やめてください、恥ずかしいです 」

顔を赤くし、俯いた

ダメだ超可愛い...

...理性よ、持ってくれ

「さぁ、早速始めましょう!」

今日は掃除洗濯炊事のみで終わった

「はふぅ...」

今日一日を振り返りながら横になる

午後の陽射しが窓から入り、お日様の香りがするベッド

ポカポカするなぁ...

コンコン

((( ;゚Д゚))エッ!?

「ヤト君、ちょっとよろしいですか」

ドア越しでくぐもった声だが、レムで間違いない

「そんなことしなくても、何時(いつ)でも大丈夫だよ」

「そうですか、失礼します」

会釈しながらレムは入ってきた

「どうしたの?」

「調味料の残りが心許無(こころもとな)いので」

「買い出しに ってことか」

「理解が速くて助かります」

この買い出しがまさか命に関わるとは思わなかった

◆◆◆◆◆◆◆◆

「にしても...ラムまで来なくても平気じゃないかなぁ」

「両手に花、少しは感謝なさい」

「すみません、姉様がどうしてもと...」

まったく、困ったワガママ姉様だこと

「ヤト君、全部ダダ漏れです」

「えっ...嘘ぉ」

「居候なのに頭が高いわね」

こんなやり取りがほんの少しだけ続いた

◆◆◆◆◆◆◆◆

「ありがとうございましたぁー」

「これで全部かな?」

覚えたばかりの言語を読むのは疲れるなぁ...

「はい、それではお屋敷に戻りましょう」

「...こっち......」

紙袋の下から声、同時に服の引っ張られた

向かう先は子供達の遊び場

「あ、犬だ...」

小柄な女の子に引かれてその前にたどり着いた

「ん」

犬を抱えた男の子が撫でろ と言うかの様に突き出す

後ろを見るとレムとラムが来ていた

「少しだけ、いいかな?」

「少しだけ ですよ」

レムから了承をいただいた

わしゃわしゃ...モフモフ...

(*´-ω・)ン?

ここで特徴に気づいた

頭が円状にハゲてる

ついつい触れると

「ガウッ!」

当然、かじられた

「イッタタタ」

「だ、大丈夫ですか?」

「あ、うん...うん?」

指に違和感がほんの少しだけできた

かじられた指が...なんかおかしい...

この時は

まぁ、気のせいかな

で済ましたがこれで死ぬとは思わなかった

◆◆◆◆◆◆◆

「あなたこのままだと死ぬのね」

金髪をドリル巻の少女 ベアトリス から言われた言葉だった

「あんたの指に呪術(じゅじゅつ)がかけられているのね」

「呪術...って呪い(のろい)かなんか?」

文字通り と考えた

「呪術は対象のマナを吸い取る魔法なのね」

的外れ...

「マナが切れると死に至るのか?」

「そうなのね」

...(;´∀`)…うわぁ…

「どうやって無効化出来るん?」

「発動前ならベティが解けるのね」

パキン と硬質な音がした

これってベアトリスがいれば...

「あんまり呪術がかかるとベティでも無理なのね」

読まれてた...

...噛まれた部位...呪術...

「子供達が危ない...!」

部屋に慌てて戻り、コート等、動きやすい服装に変える

「レム、村の子供達に呪術がかけられているんだ!」

レムの部屋の前で激しくノックしながら言っていた

...助けなきゃ、子供達を...村を...エミリアを...レムを

続く 
 

 
後書き
予定から1日遅れてすみません┏○ペコッ

書きだめが作れない...。・゚・(ノД`)・゚・。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧