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fate/EX=zero

作者:zeron
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幻想少女の月捜索
  狂乱正月-悪夢のヴァレンタイン-

 
前書き
明けましておめでとうございます!(今更)
やっと年末から怒涛のラッシュで自宅でも中々趣味に時間が割けない苦しみでしたがやっと一息つけるので今のうちに書き溜めしたいと思います

本日は今年初更新ということで番外編となっております
 

 
普段の部屋の景色はどこへ行ったのか狭い個室には正月の道具とハートの飾りそして甘ったるいチョコレートの香りに包まれている

どこから用意したのかこたつの上には綺麗なおせち料理が並んでいる

「あけましておめでとうございます!これ、バレンタインの本命チョコレートです!」

「いっぺんに片づけてきたかぁ……」

バーサーカーの装備を見るといつもの鎧を脱ぎ捨てて美しい着物に着替えているところを見ると
これは恐らく私の脳が疲労しすぎたせいで怪しい何かを幻視しているか何らかの魔術的白昼夢……何の意味もない幻だろう

「バーサーカーが料理できるとは思えないんだけど……食べられるの?」

「ムーンセルの検索エンジンを使えば狂人でも簡単に作れるレシピがいくらでも出てきますよ!ついでに恋のおまじないとかいうのも出てきました!」

「あっ……」

ネットで調べたチョコレートの作り方に恋のおまじないなんてろくでもないに決まっている
昔、マリアにチョコレートを贈ろうと調べたが本当に……ひどいものだった


「さぁさぁ食べてみてください!」
「いや、これはマジでやばいやつなんじゃ」

無駄に丁寧なラッピングがされた箱を開けるとそこには……ハート型のチョコレートのような何かが入っている
一体何が入っているのかわかったもんじゃない

恐る恐る触ろうとした瞬間にそれはどろりと溶け始めた


「想定以上だな!!なんか開けた瞬間に溶けたというか沸騰してるんだけど!?」

「しまった!お姫様の周囲は通常より魔力濃度が高いせいで爆発するかもしれません!今のうちに食べてください!」

「食えるか!!」

そして部屋は灼熱の炎に焼かれた………… 完
































「それで実はお姫様に聞きたいことがあるんですよ」

「しれっと話を元に戻すわね、それで何?」

「以前、お姫様に後輩が居るって聞いたんですがもう少し詳しく聞いてみたいんですよねー、こういう機会でもないと過去の話をお姫様の口から聞くことはできないと思いますしね」

「後輩……あぁ、優衣のことね、別に構わないけどどうしてそんなことを気にするの?」
そういえばそんなことをバーサーカーに話した気がする

「んー、なんか知っておいた方がよさそうな直感Eスキルとお姫様のことなら何でも知っていたいという騎士心?」

いつこのバーサーカーは直感スキルを身に着けたのだろうか?
まぁ、こいつの場合は強力な自己暗示で習得してもおかしくはないが……恐らくは適当に言っているだけだろう

「んー、正直言っちゃうと後輩としてある程度は可愛がってたけど……別に特別どうってことはなかったわね、元は研究施設に侵入してきた娘をマリアが拾ってきただけだし」

「ふむふむ、随分とドライで安心しました、どうやらお姫様は年下に弱い傾向があるみたいですから」

「まったくあなたは……あぁ、私はよく生まれてくる時代を間違えた天才って言われるけどあの子は間違いなく生まれる時代に最適な天才ね、私がフルスペックを発揮していた時でも偽装や情報収集に限ればあの子には勝てかったし」

コードキャストではなく魔術を扱う時代なら精々頑張って中堅程度の才能だが現代においては最強と言っても過言ではない

糸島という家は絡繰りから西洋の知識が入り魔術の道を歩むときには巨大なカラクリ屋敷を作り上げていたという
それがいつの間にか人を迷わせる魔術へ特化していったのだが才の無い当主の代では次の世代のためにより魔術のレベルを高める絡繰り製作をしていた関係から最新機器を常に取り入れていたそうだ

だからか機材の扱いや開発も優衣は得意だったし糸島の名を継ぐに相応しい才も持っている

糸島家の特異なところは当主達は代々似たような起源をもつことだ

ベースは『迷う』『彷徨う』『たゆたう』等と言った自分自身も迷うような起源をもつのだが優衣の起源は『惑わす』

糸島家の歴史において遂に生まれた他人を迷わせる起源は魔術が滅びてから生まれたのだった

「お姫様がそこまで評価するということはさぞや有名なウィザードなんでしょうねぇ」

「いや、あの子は表舞台に現れるようなタイプじゃないからまったくの無名……そして無名でありながら力があるっていうところがあの子の一番恐ろしいところね」

「ということは今何をしているとかもわからないんですねー、案外ここにも来てるかもしれないですよ?」

「まさか、戦いは得意じゃないし何よりここにはレオが来てるから西欧財閥の勢力からはレオとユリウスの2人しか来てないはずよ……ユリウスは恐らくレオのサポートをするために死にに来たんでしょうね」

「それは……それもまぁ、一つの忠義の形でしょうね、正直なところお姫様とレオとかいう子供が戦ったらどっちが強いんですか?」

「あぁー…………昔なら私の圧勝だっただろうけどコードキャスト的にもサーヴァント的にも今はあっちの方に軍配が上がりそうね、遠坂さんとかでもレオ相手はかなり不利だろうし」

戦う時間や場所の関係上レオのサーヴァント 円卓の騎士ガウェインはステータスが3倍になる
ランスロットよろしく日が暮れるまで戦うというのも現実的ではないだろう

「私があのサーヴァントに劣るとでも言うんですか!!そしてさりげなく他の女の名前を出さないでください!!」

「別にバーサーカーが弱いとは言わないけどあなたの狂化込みのステータスでもセイバークラスでマスターも性能が高い状態のステータスが3倍になられると勝ち目はないでしょうね、さらに言えばガウェインには聖剣があるわけだし」

バーサーカーの槍術自体は別に優れているわけではなくそのステータスの暴力で相手を粉砕しているだけだからなぁ
ステータスで劣っているときにどうにかできる手段が必要だとヘラクレスに一度バーサーカーが負けたときに痛感した

いくら決着術式で復活させれてもこのままではだめだろう

「私の鎧を赤く塗れば敏捷のステータスが3倍に!」

「ならないから!」

「力負けなんてありえないと思っていたのですけどね……こうなれば自分を怪物だと思い込むことで怪力スキルをなんとか習得して……ですがそれは私のアイデンティティに関わる重大な問題が」

「別にバーサーカーがステータス以外何のとりえもないポンコツ騎士とか思ってないから思いとどまりなさい!」

ただでさえ獣のようなこいつが怪物の属性を持ち合わせたら手におえない
そもそもレオが必ず勝ち進むとも限らないのだ……勝つだろうけど

その時ふと窓に目を向けると外の様子が変化していくのが見えた

「そろそろ時間切れみたいね、一体この夢は何だったのか、私はどの時間にいて今何をしているのかはわからないけど……バーサーカー」

「はい!」

「明けましておめでとう、今年も私の騎士としてお願いするわよ?あと……普通逆だと思うけどホワイトデーにまた夢を見ることがあればその時に何かお返しを考えとく」

「…………明けましておめでとうございます、そしてハッピーバレンタインです!」

最後にそう言ったバーサーカーの顔には狂気が無く一瞬誰かわからなくなるほど美しかった
きっと目を覚ますと忘れてしまうのだろうけれどそれまではそんな私の騎士の姿を見て居たいと思った 
 

 
後書き
改めて明けましておめでとうございます!(今更)

今回判明した佐々野さんの話ぶりを見るに優衣さんの愛情は残念ながら一方通行ということに…………とは限りません

佐々野さん記憶色々吹っ飛んでますからね

色々とフラグのようなことを言ってしまった佐々野さんの明日はどっちだ!

お話の進行の関係でまるで出ることができなかった優衣さんはホワイトデーを担当してもらおうと思います(つまりバーサーカーのチョコレートのお返しは……)

アサシン「それで行くと俺はもらっても居ないチョコレートの返しをする必要があることになるんだが」

優衣「ホワイトデーのお返しは3倍っていうのは常識よね?」

アサシン「つまりもらっていないから0に3を掛ければ0だから不要ということだな」

今回随分と3倍が出てきますね
では次回予告をバーサーカーさんお一人でお願いします


バーサーカー「チョコレートの隠し味は愛情です!次回は私の出番が無いので知りません!」


余談ですがバーサーカーさんには3回戦目に修羅場が待ってます

バーサーカー「えっそれはどういう」

次回更新頑張ります!
 
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