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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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バトルフィールド

 
前書き
もう2月も後半に入ってきているのに雪がどんどん降ってくる。
春が待ち遠しい今日この頃です。 

 
マグノリアから遠く離れた南部の海。そこでは船の上で1人の少女が魔法陣の真ん中で儀式を行っていた。

「感じます・・・数多の血が流れるその地にて、魔力構造が変化していくのが・・・天界より舞い降りたこのヨザイネの魔眼が、真実全てを見通すことでしょう」

魔力を高め現在のマグノリアの様子を調べているのは堕天使の二つ名を持つヨザイネ。その後ろでは戦乙女ディマリアが冷たい視線を向けていた。

「いざ!!」

閉じていた目を大きく開く。その目には今見えている景色とは別の、遠く離れた土地のビジョンが映っていた。

「・・・で?どうなってるんだ?」

仰々しいヨザイネの魔法に思わずタメ息を付きながら問いかけるディマリア。それに対しヨザイネは不敵な笑みを浮かべながら回答した。

「天地を揺るがす帝王の予言が外れ、下界の民の反乱に身を削られる・・・これはまさに!!天変地異!!」

回りくどい言い方をしているが、大体のことは察したディマリア。彼女は現在マグノリアで起きている出来事を理解したが、しばしの間を置いて驚きの顔になる。

「負けたのか?ランディたちが」

ブランディッシュのことをランディとアダ名で呼んでいる戦乙女。ヨザイネは魔法陣を閉じると、1つ息をつき彼女の方を振り向く。

「ランディは不意を付かれて捕虜にされたみたいね。アジィールも負けたみたいだし・・・あ!!ワールとラーケイドは死んじゃったみたいよ?」

淡々とした口調で告げるヨザイネ。それにディマリアは衝撃を受けたような顔をしたが、すぐに吹き出してしまう。

「何それ。ランディが・・・敵の捕虜に・・・なんて惨めなのかしら」

仲が悪いからなのかランディが捕まったと聞いて嬉しそうな表情を浮かべる。ヨザイネはそれを見てやれやれといった顔をしていた。

「素直じゃないわね、マリーも。でも、認めた方が良さそうね。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の実力を」
「皇帝が全軍を出撃させるほどだからな」

先陣を切ったブランディッシュたちも彼らのことをなめていた。戦力が明らかに違うのになぜここまでする必要があるのかと。しかし、イシュガル最強のゴッドセレナに肩を並べる15人のうちの4人が倒されたことで、その認識を改める。

「でも・・・このままやられっぱなしじゃ16(セーズ)の名が廃るわね」

敵の戦力をほとんど削ることができなかった第一陣。1人道連れにはできたがそれは相手の狙い通りに行われたこと。こちらは一方的にやられているだけだ。

「あせるな。直に港に着く・・・まずはその港を制圧して―――」

これからの作戦についてディマリアが話していると、ヨザイネは両手を握り合わせて魔力を高めていく。

「神を失いし大地に残された哀れな妖精・・・彼らを殲滅せし力を我に授けたまえ!!」

高々と手を掲げて両手の平に魔力を集めていく。次第に少しずつではあるが、黒と白が混ざり合った球体が作り上げられていく。

「港を粉々にするつもりか?まだ30kmはある」
「そんなちんけなところじゃないわ。もっと大きなところよ」

ヨザイネの体を上回るほどの大きさへと変化していく球体。力が集約されたそれの存在により、船の回りの海が大きく揺れている。

「狙うは我々に歯向かいし民のいる地・・・」
妖精の尻尾(フェアリーテイル)を狙うつもりか?まだ400km以上ある。当たるものか」

彼女たちの現在地は南部の海上。そこからフィオーレの中心部にある都市のギルドを撃ち抜くなど不可能に決まっている。

「できないでしょうね。あなたたち人間には」

意識を集中させるために瞳を閉じる。頭の中に沸いてくるフィオーレの映像から弾道を決めると、彼女は目を開き魔法を放つ。

「天界より追放された私に!!できないことはないわ!!」

レーザーさながらの速度で打ち出された魔法。それは地上のスレスレを飛んでいき、マグノリアを目指す。
















「南東より巨大な熱源・・・いや・・・魔力!?とにかくものすごい速度で向かって来てるぞ!!」
「なんだと!?」

その頃妖精の尻尾(フェアリーテイル)では、魔導レーダーに引っ掛かったヨザイネの魔法の速度に大騒ぎになっていた。

「新手か・・・」
「いえ・・・おそらくアルバレスの攻撃・・・」
「どんな長距離から撃ってんだよ!!」

普通の感覚なら絶対に狙うはずのない位置からの長距離攻撃に困惑する。しかし、その攻撃が確実に近付いてきていることはレーダーから把握することができた。

「とにかくフリード!!もう一度術式を・・・フリード!!」

この攻撃を防ぐためにはフリードの術式しかない。メイビスは現在解除されているそれを戻すために指示を出すが、肝心の彼からの返答が一切ない。

「ダメだ・・・雷神衆の応答がねぇ」
「くそ!!」

ワールの襲撃により雷神衆は気を失っている。彼らが目覚めるよりも早く攻撃が着弾するのは確実だった。

「距離700・・・600・・・ダメだ!!直撃する!!」
「全員退避ー!!」
「またギルドが壊されるのかよぉぉぉ!!」

ギルドから逃げようとする一同。しかしヨザイネの一撃はそれよりも早くマグノリアへと到達し、ギルドに直撃―――

ブァァァァ

する直前で消えてなくなった。















「!!」
「ハズレたのか?」

勝利を確信していたはずのヨザイネの顔が急に驚愕のものへと変わった。ディマリアは自分の予想が当たったのかと問いかけると、彼女は困惑の表情で答える。

「魔法が消され・・・いや・・・割れた?」
「??魔法が割れた・・・だと?」

何が起きているのかわからず顔を見合わせる2人。ヨザイネは詳細を調べるためにもう一度マグノリアの様子を透視するのだった。


















「よぉ、久しぶりだな」

ギルドの前に立っている1人の男。その風貌は大きく変わっていたが、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一同は誰なのかすぐにわかった。

「ギルダーツ!!」
「ギルダーツが帰ってきた!!」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強と謳われる魔導士であるギルダーツが帰ってきた。それだけで彼らの士気は上がっていく。

「おいウォーレン!!聞こえんだろ!?」
『どうした!?ギルダーツ』

ギルドの中にいるウォーレンに念話で話しかけるギルダーツ。彼は思いがけない提案をする。

「今すぐフィオーレのギルド全部にこのことを伝えろ。『アルバレス帝国が攻めて来ていると』」
『いや・・・それは・・・』

ギルダーツの指示に素直にうなずくことができないウォーレン。その理由は彼女にあった。

『いけません!!これは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の問題・・・他のギルドに迷惑をかけるわけには・・・』

初代マスターであるメイビスは自身の体が原因で今回の一件が起きているとあり、フィオーレのギルドに助けを求めるわけには行かないと考えていた。そんな彼女の考えを、彼は真っ向から否定する。

「初代、悪いがそんなこと言ってらんねぇ。この大陸(イシュガル)が戦場になるなら他のギルドに知らせるのが筋だし第一・・・」

彼はわずかに見える2人の青年の姿を見る。1人はアルバレスの紋章が入っているが、もう1人にはそれがなく、この大陸で見知ったギルドマークが入ったスーツを着ている。

「俺たちはもう隠し通すことができないところまで来てる」

たまたまマグノリアに居合わせた人物が命を賭けて戦ってくれたのに、このギルドの問題で済ませることなどしていいわけがない。ギルダーツのその言葉で我に返ったメイビスは押し黙り、ウォーレンはこの1年間で作り出した通信用魔水晶(ラクリマ)でフィオーレ中のギルドに呼び掛けたのであった。
















夜は更け朝日が昇る。超魔法軍事帝国アルバレスからの第一陣を凌ぎきった妖精の尻尾(フェアリーテイル)。ギルドに全員が集められた彼らはさぞ喜んでいることかと思っていたが、そこには笑顔が一切なかった。

「一陣はなんとか守りきった。しかし、四方から攻められている状況は何一つ変わらん。それに・・・」

マカロフが口を閉ざし奥歯を噛む。彼が何を言いたいのか察したギルドメンバーたちも悔しさが滲み出ていた。

「タクトさん・・・」
「まさかこんなことになるなんて・・・」

無傷でこの戦争が乗り切るとは微塵も思ってはいなかった。それでも、こんなに早く・・・しかもよりによって彼らがアルバレスに向かった時に手を貸してくれた人物が、身勝手な行動をした自分たちのせいで巻き込まれ、敵を倒すために命を落としてしまったことは心を締め付ける大きな事象となった。

「一夜はなんとか一命を取り止めた。だが、自らを追い込むためにラクサスの魔障粒子を引き継いだことでかなりダメージを受けている」

火事場の馬鹿力を利用して勝利を得た一夜も肉体的ダメージが大きくギルドの医務室で眠りについている。さらには雷神衆もワールの攻撃をまともに受けたことで負傷し意識を失っていた。

「初代。ここは力を貸してくれるギルド全てに感謝し、新たな戦略を立てるべきです」

マカロフの言葉にうなずく妖精軍師。彼女が作戦を立てやすいように、ウォーレンが魔導レーダーを駆使して集めた情報を提供するのだった。




















その頃マグノリアの遥か西方では、ゼレフが従える100万の軍隊が列を成していた。

「陛下・・・先行したアジィールとブランディッシュにワール、さらにはラーケイドまでやられたようです」
「何と・・・」

参謀であるインベルから現在の状況を伝えられたゼレフ。彼の後ろにいたヤジールは悲しそうに震えていた。

「それでいい、そうじゃなきゃ面白くないよ、メイビス」

仲間がやられたと聞いてもゼレフの顔には悲しみや憎しみの感情は芽生えない。むしろ彼はどこか嬉しそうな顔をしていた。

「アジィールが・・・我が孫がやられたというのか・・・」
16(セーズ)が4人も殺されるとは想定外・・・」

第一陣が全滅したと聞いてヤジールとインベルがそう言うと、ゼレフは椅子に腰掛けたまま冷静に答えた。

「いや、アジィールとブランディッシュは殺されてないよ。そこが彼らの弱点でもあるんだ」

ワールは破壊されラーケイドは永遠の眠りに包まれたが、他2名は無事であることを彼は知っていた。彼らが再度力になるだろうと計算しているゼレフ。しかし、それが叶わないことをこの時の彼は知るよしもなかった。



















シリルside

初代が作戦が決まったからとのことで治療を終えた俺たちはギルドへと再召集された。そこで聞かされたのは、現在のイシュガルの状況。

「東の情報が入ってきた。ボスコ国のギルドはほぼ全滅・・・」
「何!?」
「1国のギルドがほぼ全滅!?」
「信じらんねぇ」

隣国であるボスコはアルバレスの襲撃を受けて壊滅状態。その原因も俺たちにあるのだと考えると、申し訳なさで胸がいっぱいだ。

「ただ目的はボスコ制圧なのかこちらへの進軍は止まっている」

それでも時が来ればそちらが動き出すことは分かりきっている。暗いニュースばかりだったが、ここでいい知らせも入ってきた。

「朗報もあるぞ。北から攻めて来てる軍に対して剣咬の虎(セイバートゥース)青い天馬(ブルーペガサス)が向かってる!!
南の軍はハルジオン港を制圧。人魚の踵(マーメイドヒール)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)が解放に向かった」

他にもたくさんのギルドがそれに続いているらしく心強い。レオンやグラシアンさんが入れば、敵の進軍を止めることだってできるかもしれない。

「じゃあ俺たちは東と西の敵だけ対処すればいいってわけか」
「そうはいかねぇだろ、北と南が勝つとは限らねぇ」
「オイ!!他のギルドを信じてやれよ」

このタイミングでなぜそんなネガティブ発言が飛び出すのか空気の読めなさに驚きを隠せないがその心配がわからないでもない。ましてやすでに死者も出してしまっている。他のギルドにこれ以上の犠牲者を出させていいわけがない。

「初代・・・加勢に行かせてくれよ」
「そうだ!!他のギルドに守ってもらってばかりじゃ格好がつかねぇ!!」
「今こそ攻撃に転じる時だ!!」
「もちろんです!!」

もう俺たちだけじゃない。フィオーレ全員の力が合わされば勝てない敵などいない。初代もこの劣勢を打破するためにも今が好機と捉え、北と南、それぞれに応援を送り込む。

「北へ向かうのはギルダーツ、ミラジェーン、エルフマン、リサーナ、ガジル、レビィ、リリー」
「任せておけ」
「ジェニーに借りを作るのもアレだしね」
「漢ォォ!!」
「頑張ろ!!」
「うん!!」
「セイバーは逮捕してぇしな」
「オイ、目的が違うぞ」

北に行くのはこの7人。帰ってきたギルダーツさんも加わっていることで一気に相手を押しやるつもりのようだ。

「南へ向かうのはナツ、グレイ、ジュビア、シリル、ウェンディ、シャルル、セシリー、ラクサス」
「久しぶりにリオンの(ツラ)でも拝んでやるか」
「ジュビアは会いたくないような・・・」
「レオンに助けられるのはムカツクしな」
「ラウルに挨拶しないと~」
「シェリアと一緒に戦えるんだね」
「天空シスターズ再結成ね」

南に向かうのはこの8人。全員もちろんやる気満々だがら1人だけ納得していないものもいる。

「初代、俺は北に行かせてくれよ」

そう告げたのは雷の男。彼はこの1年間共に過ごしてきた青い天馬(ブルーペガサス)の一員を失ったと知り、その借りを何としても返したいと考えているようだ。

「それはできません」
「なんでだ」

初代に断られなおも食い付くラクサスさん。それに初代は丁寧に答える。

「8代目から聞いた情報によれば、スプリガン16(セーズ)の中でもオーガスト、天海、ティオス、アイリーンが飛び抜けた存在。ゼレフは恐らく彼らを分散してくるはずです。ならばこちらもそれに対抗できるものを必ず1人は配置しなければなりません」

北で言えばギルダーツさん、南で言えばラクサスさんがそれに当たる存在。それでも彼は納得出来ていないようだが、初代の次の言葉で首を縦に振ることになる。

「タクトの死を無駄にするつもりですか」
「・・・わかった」

ここで自我を通せば仲間たちのために禁術を使った彼に報いることができない。ようやくラクサスさんがうなずくと、ここであることに気が付いた。

「あれ?ナツはどうした?」
「そういえはまどこに行ったのでしょう?」

なんと南に行くことになっていたナツさんの姿がどこにもない。ギルドの皆さんが大騒ぎで彼のことを探し始める。

「ナツならきっと大丈夫だ」
「エルザ!!」
「代わりに私が南に行こう」

ナツさんに一目置いているエルザさんが自らが代役を務めると買って出る。しかし彼女は全身包帯だらけ。木の棒をついて歩いているのがやっと。

「そんなケガで・・・」
「カグラにも会いたいし」
「いや、ミリアーナさんに会いに行ってくださいよ」
「それね~」

彼女がカグラさんを慕っているのはよくわかるが、楽園の塔から一緒にいるミリアーナさんのことは忘れてはいけないと思う。それが彼女らしさでもあるけど。

「ルーシィとカナは捕虜の見張りを継続」
「は・・・はい」
「オヤジどもには任せておけねーからな」
「「うう」」

ギルドの地下にはブランディッシュ、アジィールの2人が拘束されている。彼らが逃げたりしないようにする見張り役をルーシィさんたちが任される。

「他のものはギルドの防衛です!!また敵が奇襲してくる可能性があります!!」

さすがに第一陣ほど大規模なものではないだろうが小規模での奇襲攻撃は容易に想像できる。それに備えるためにも、ある程度の戦力はギルドに残しておかなければならない。

「初代・・・西と東の対処はどうしますかな?」
「西は進軍速度が最も遅く、おそらくゼレフ本体だと思われます」
「「「「「!!」」」」」

部下たちだけではなく1国を支配した皇帝自ら攻めてきている。その事実は動揺を生むのに十分な要素だった。

「三方の決着がついた後、残存戦力で迎え撃つ形になるでしょう」

まさしく最終決戦になるわけだが、ここまで戦略が決まっているのは北と南だけ。東の対策が一行に出てこない。

「じゃあ東は!?俺に行かせてくれよ!!」

焦らす彼女に血気盛んな年頃のロメオが食って出る。だが、あまりにも無謀なその提案はあっさり却下された。

「現時点では東が一番の脅威です。ですからこちらも一番の兵力を投入せねばなりません」
「どういうことですか!?」
「ウォーレン、連絡は行ってますね?」
「もちろん!!こりゃフィオーレ最強の戦力だぜ」

指で丸を作り準備万端であることを伝えるウォーレンさん。まさかとは思うけど、フィオーレ最強の戦力ってことは・・・














第三者side

ここはフィオーレ東部の荒れ果てた大地。何もないその場所に、4人の男たちが立っていた。

1人は眼鏡をかけた小柄な老人。1人はワイングラスを片手に持つドラキュラのような格好の男。その隣には木のような風貌の老人に、長い髭を生やしたスキンヘッドの4人がボスコ国の方を向いていた。















シリルside

「イシュガルの四天王!?」
「すげぇ!!」
「けど何で・・・」

この大陸で最強と称されるイシュガルの四天王。彼らが動いてくれていることにギルドのメンバーは驚きを隠せない。

「ずっと水面下で戦争回避のために動いてたんだけど今回の件があって責任を感じて・・・彼らのせいじゃないのに」

新生評議院として立ち上がった彼らはアルバレスとの戦いを避けるために最大限努力してきたのだがそれが叶わずこのようなことになってしまった。そのせめてもの罪滅ぼしに東の敵の相手を買って出たらしい。

「あの3人が突破されるようなことがあれば、東を抑えられる魔導士は1人もいない」

かつてのギルドの仲間であるウォーロッドさんもいるとあってか、祈るような表情を浮かべる初代。そんな中魔導レーダーが、何やら高速移動する物体を感知した。

「お・・・おい!!これ!!」
「ナツだ!!ナツがいた!!」
「すげースピードで移動している!!」

その何かとはこの場から失踪したナツさん。彼はレーダーがギリギリ捉えられるほどの速い速度でとこかへと向かっている。

「あいつ・・・どこへ・・・」
「まさか・・・」

彼の向かっている方向、そちらにあるものを見て全員が彼の狙いに気が付いた。

「ゼレフを倒しに行ったのか!?」

敵の大将を討つために動いた炎の竜。その判断は吉と出るか凶と出るのか、それは誰にもわからなかった。


 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
ついに各ギルドが参戦してきます。
主要オリキャラたちを駆使してアルバレスに対抗していきたいと思いますのでどうぞよろしく(^-^ゞ 
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