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星河の覇皇

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第六十六部第一章 新兵器その二十四

「選挙前はな」
「特にマスコミや利権団体ですね」
「マスコミは煽るものです」
「記事にする為にも」
「政争の記事は売れますので」
 人の好奇心を煽るからだ、だから売れるのだ。
「そしてマスコミも利権を求めますし」
「自分達の利益になる政治家を持ち上げる」
「そうしたことを避ける為にも」
「マスコミも遠ざける」
「そして利権団体もですね」 
 よくある話が特定の政治家と結びつく、そしてその政治家が地位を手に入れてばその地位から自分達の利権に便宜を図ってくれるのだ。
 それでだ、その際になのだ。
「自分達の利益にならない政治家を落とそうとして」
「これまた政争の元となりますので」
「だからですね」
「彼等が入ることもですね」
「避ける」
「そうしていくのですね」
「その通りだ、政治は利権も関わるが」
 民主政治は特にだ、それぞれの政治家が様々な組織や団体の利益を実現する為に動く一面もあるからだ。
 しかしだ、それでもなのだ。
「利権団体、マスコミも様々だ」
「中には悪質な者達もいます」
「自分達さえよければという者達が」
「そうした連中は党争が起ころうとも構いませんし」
「ただ自分達が利益を得られれば」
「そうした連中は中に入れないでおきましょう」
 政党の中にはというのだ。
「絶対に」
「そうしますか、ここは」
「選挙の前は」
「花壇にある雑草は抜いておいてだ」
 そのうえでというのだ。
「外からよからぬものが入らない様な対策もだ」
「可能な限りですね」
「しておくべきですね」
「花壇をよいままで保つ為に」
「是非共」
「それでだ」
 クリシュナータはさらに言った。
「内外を見てそうしていく」
「中は遠ざけ」
「必要とあらば除名もする」
 党からのというのだ。
「そうした処置もな」
「されますか」
「除名までもですな」
「念頭に置かれますか」
「さもないとだ」 
 そうしただ、内を乱す者を置いてはというのだ。党内に。
「実際に内紛を起こすからな」
「そうした者はですね」
「除名もですね」
「念頭に置いて」
「対応していきますか」
「そうした者が若しスパイならば」
 野党からのだ、こうした埋伏の毒はこの時代でも存在している。
「厄介だしな」
「理由を見付けてですね」
「身元も洗いそして」
「除名も検討し」
「実際に除名もですね」
「しますね」
「腐った林檎は置かない」
 絶対にという言葉だった。
「党にな」
「腐った林檎はただその林檎が腐っているだけではない」
「他の林檎も腐らせますね」
「そして遂には」
「箱の中の林檎を全て腐らせますね」
「だから時としてだ」
 その腐った林檎、組織を乱す者をとうのだ。
「厳しい処断も必要なのだ」
「では、ですね」
「そうした処遇も含めて」
「党内の和も保ち」
「そのうえで政策を進めていく」
「そうしていきますか」
「最終的な処断、決断は私が下すか」
 しかし、というのだった。 
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