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星河の覇皇

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第六十六部第一章 新兵器その二十二

「ですから」
「アウトカーストはです」
「どうしてもですね」
「反発を受けることが予想されます」
 政党に入れた場合はというのだ。
「今も社会の外にあります」
「マウリアの社会の外に」
「それをどうするか」
「我々の改革の課題でしたが」
「確かな人口統計を行い」
「彼等を組み込むことになりましたね」
「その通りだ、アウトカーストは放置出来なかったがしてきた」
 マウリアはというのだ。
「絶対にな」
「何としても」
「そうしてですね」
「この国の確かな国力も数字として確かにする」
「それが我々の内政の目標なのですから」
 彼等の現在のだ、クリシュナータはそのことも進めてきたのだ。連合とエウロパの間でバランサーを務めながら。領袖達もここで話す。
「その準備も進めましょう」
「そしてですね」
「青年会会長選挙は恒例通り行い」
「内政改革も進めていく」
「是非ですね」
「果たしてどれだけの人口がいるのか」
「それも確かにしましょう」
 是非にというのだ。
「では、ですね」
「我等の政策も進めていきましょう」
「党内のこともまとめていき」
「そのうえで」
「政策の実現、実行にはだ」
 ここでクリシュナータが言うことはというと。
「党内のことも重要だ」
「党内がどれだけまとまっているか」
「中が、ですね」
「中がまとまっているか」
「それも肝心ですね」
「内輪揉めをしていては何も出来ない」
 古来より政治の世界では常識となっていることだ、内部分裂を繰り返している国家はそれだけで衰退してしまいやがては滅亡する。
「実際に連合を見るのだ」
「千年の間ですね」
「やたらと内輪で揉めてばかりで」
「そして、ですね」
「国家の発展も思ったより進んでいない」
「それは確かですね」
「あの国はとかく内輪で揉めている」
 この千年の間そうしてきているのだ。
「各国同士でも各国と中央政府でも」
「そして中央政府の中でも」
「衝突が多く」
 武力は用いられていない、しかしなのだ。
「それに力を消費して」
「そしてですね」
「それを見てもわかる」
「内輪揉めはですね」
「してはならない」
「政党の中でも」
「そうだ、政党で内部衝突があればだ」
 所謂内紛だ、政党にも付きものだ。
「その発生と収拾で無駄な力が使われる」
「政策に使われる分も」
「そうなりますね」
「時間まで消費する」
「余計な消費ですね」
「それが連合では多いからだ。
 それ故にというのだ。
「あの国は発展していてもだ」
「順調ではない」
「内部分裂に力を使ってばかりなので」
「そうなのですね」
「あの国もまた」
「まとまりは大事だ」
 とかく、というのだ。 
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