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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか

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12.一つの思惑と一つの真実

 事が起きたのは、小町につきまとう悪いムs、ゲフンゲフン!お友達の川崎大志から姉の不良化の真相を探る依頼を受けてた次の日の防衛任務の時だった。

『みなさーん、敵来ました!誤差125°、あ、これ数学の問題の数字だ。すみません!改めまして、誤差1.54です!』
「ええ、後五分で終わりってところでかよ。しかも地味に数が多い。はぁ。お二人さん、パッパと終わらせんぞ」
「「了解」」
 あーちくしょう!スナイパー欲しい!スナイパーがいればなー、あの目ん玉ぶち抜いてもらって仕事が速くて効率的なのに。ああ、いい感じの奴いないかなーほんと。
『比企谷隊、聞こえるか?』
 唐突の通信にビビるも俺は引き金を引くのをやめない。声の主は忍田さんだ。
『君らに緊急任務を下す。密航者をとらえろ』
「‥‥‥どう言うことですか?」
『時間が惜しい。小町君に伝えておくから、走りながら小町君に聞いてくれ』
 そう言うと忍田さんからの通信が切れた。
「つー訳だから、お前等こいつ等片して終わったら先に帰っててくれ。俺もこれが終わり次第帰る」
「わかりました!」
「わかったわ」
 俺は最後に一体敵を打ち抜き、駆け出した。
 走りながら聞いた小町の話をまとめると、民間人にトリガー横流しして外の世界に高飛びしようとしてるからそれを阻止、また束縛しろ。とのことらしい。 
「で、誰がやったんだ?」
『‥‥‥‥二宮隊の鳩原さんだよ』
 はい?マジ?何であの人が‥‥‥。
『残り距離五百メートルだよ!』
 小町の言葉を聞き、気配を探ると確かに数人の人がいる。
 間に合え!
 俺は心の中でそう叫び鳩原さんがいるところへ全力疾走した。
 しかし、現実は無情だった。
 やはりと言うべきだろう。鳩原さんはすでにいなかった。どうやら一足遅かったようである。
「‥‥‥比企谷隊現着。が間に合いませんでした」
『そうか‥‥ご苦労。風間隊はどうした』
 いえ、まだ来てませんと、言おうとしたところ、微かに地面を蹴る音が聞こえる。しかも複数人だ。
「恐らくもう着くかと」
「風間隊現着しました」
 風間隊隊長の風間蒼也さん。大学三年生。スコーピオンの名手でアタッカーも総合も上位ランカーの常連だ。でも、背が小さい。でもすごい。人はこの人を小型かつ高性能という。戦術面でも長けており、チーム戦における透明化のオプショントリガー『カメレオン』の需要を見いだした人である。
 風間さんが俺へ顔を向けた。どうだった?と目で訴えかけてくる。わかってることでしょうに。俺は首を横に振りだめだったことを示した。
「何で先輩がいるんですか?ていうか先についてる癖に何逃がしちゃってるんですか」
 この口が悪いのが菊地原士郎。『強化聴覚』のサイドエフェクトを持っておりそれが風間隊の戦術を根底から支えている。一時期こいつは新人王などと言われておりその頃にランク戦でボコって以来この態度である。
「菊地原、すみません。先輩」
 歌川遼。風間隊の良心(俺命名)である。よく菊地原が吐いた毒のフォローをしているよくできた後輩である。今度なんか奢ってやろうかな。
「おしゃべりはそこまでだ。まだ何か残っているかもしれない。比企谷、お前は先に帰って本部へ報告しておけ。何か見つかったら俺が後で報告しておく」
「わかりました。んじゃ、後お願いします」
 そして帰った後本部へ報告し、このことは極秘事項ということになり、二宮隊はB級降格。俺たちには守秘義務が課せられた。






 そして次の日の昼休み。
「‥‥‥はぁ」
「どうしたんです?溜め息なんか着いてたら幸福が逃げてきますよ。ただでさえ不幸体質なのに」
「いや、それに関してはもう遅いからあきらめてるんだが。一昨日に大志から、そして今度は鳩原さんの密航だぞ。何でこんな立て続けに面倒事がおこんだよ」 
 ピリリリリ、と携帯が鳴った。いやな予感がし、恐る恐る相手を確認すると、二宮隊隊長の二宮匡貴さんだ。
『比企谷。せめてワンコールがツーコールで出ろ』
 ふぇぇ。怖いよぉ~。うんきもいな。止めとこう。でもマジ怖い。電話越しにギロッという、擬音が聞こえる。
「すんません、ニノさん。飯食ってたもんで」
『今夜の九時から空いてるか?』
「はい。うちは明後日まで入れてませんから」
 テスト勉強もあるためテスト勉強期間の最初の二日と最後の日は入れないようにしているのだ。体を休めてテストに備えることも大切である。
 恐らく、ニノさんは鳩原さんのことについてだろう。本人は否定するだろうが何やかんや言って鳩原さんのことを気にしていて、今回のことに一番納得していない人物だろう。
『そうか。今夜の九時に、エンジェル・ラダー 天使の階段、と言うところに来い。頼んだぞ』
 そう言うと電話は切れツーツーと音を立てていた。
 それにしてもエンジェル・ラダー、ねぇ。
「ニノさん何でした?」
「例の件で話があるから来てくれってさ」
「やはり、厄介なことになったかもですね」
 いや。確かにそうかもしれないが今回だけに限っては、
「こっちの追い風みたいだぜ?」



『あと、そういえば。前にエンジェル何とかって店から電話がかかってきたっす。エンジェルっすよ!エンジェル!絶対やばい店っすよ!』


 すべて繋がった。
 こっからは、俺たちのターンだ!
 
 

 
後書き
やっべー、一回途中で間違って投稿してもうた。ええ、今度こそ最後までかいたので。お騒がせしました。 
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