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アイドルマスターシンデレラガールズ プロデューサーはジード

作者:末武克之
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第2話 燃えるアイドル A

 
前書き
今回は城ヶ崎姉妹をヒロインにしてみようか! 

 
皆さんの体は現実からこの物語とシンクロして読み出したら止まらなくなります。


ーーー346プロダクションーーー


「皆に話があるんだ」

リクは346プロダクションのアイドル26人に話を始めた。

「何だよプロデューサー?いきなり畏まって?」

ヤンキーの様なアイドルの向井拓海はリクに聞いた。

「僕は・・・・ウルトラマンジードなんだ。」

リクはそう自分の正体を明かした。

「Pくんがジード?」

莉嘉はそう言ってリクを見た。

「プロデューサー本当なの?」

美嘉はリクに聞いた。

「うん」

リクは頷いた。

「何でそれを黙ってたんだよ!」

拓海はそうリクに聞いた。

「僕は巻き込みたくないんだ。皆を・・・」

リクはそう全員に言った。

すると拓海はリクの胸元を掴んだ。

「あんたは俺達にとってかけがえのない存在だ!」

拓海はそうリクに言った。

「そうですよ!プロデューサーさん!」

「ぷろでゅーさはこずえたちの友達だよ」

「そうだにゃー!Pちゃんは仲間だにゃー!」

小日向美穂と遊佐こずえと前川みくはそう言った。

他のアイドル達も同じだと言いたそうな顔をしていた。

だが。

「冗談じゃないわよ!」

そう叫んだのは城ヶ崎美嘉だった。

「どうしたの美嘉ちゃん?」

卯月は美嘉に聞いた。

「私達はプロデューサーにスカウトされてアイドルになった!でもプロデューサーは人間じゃなくてあのベリアルの息子!そんな危ない人とアイドル活動なんてしたくない!」

美嘉はそうリクに言った。

「美嘉ちゃん落ち着いて」

そう卯月は美嘉に言った。

「これが落ち着いていられるわけないでしょ!」

美嘉はそう言って涙を流していた。

「私は、」

美嘉は何かを言おうとしたが言うのをやめた。

「美嘉?」

リクは美嘉を見た。

「私、もう帰る!」

そう言って美嘉は走って帰った。

「美嘉!」

リクは美嘉を追い掛けた。

「Pくん!」

莉嘉はリクが何か落としたのを見た。

それは紅く燃え上がる獅子のようなウルトラマンのカプセルだった。

「ウルトラマン?」

そう莉嘉は言った。


ーーー交差点ーーー


「待ってよ!美嘉!」

リクはそう美嘉の左手を掴んだ。

「離してよ!」

美嘉はリクを睨んだ。

「どうしたんだよ」

リクは美嘉に聞いた。

「私は、プロデューサーに昔助けられたの。友達からバカにされて泣いていたらプロデューサーが手を出して私に言ったんだよ『ジーッとしててもドうにもならねぇ!』って」

美嘉はそうリクに言った。

「僕が君と出会ってたのか」

リクはそう美嘉に聞いた。

「あの時の言葉は今も覚えてる。でも」

美嘉は唇を噛み締めてリクに言った。

「貴方はベリアルの息子!貴方はHERO何かじゃない!」

美嘉はそう言って走り出した。

リクは片手を強く握りながら美嘉の背中を見た。

「やっぱり、運命は変えられないのかな」

リクはそう言って片手にウルトラカプセルをじっと見た。

それは自分の父ウルトラマンベリアルのカプセルだった。

「僕は、どうすればいいんだ」

リクはそう言って頭を悩ませていた。


ーーー東京・目黒区ーーー


リクは土手に座り川をじっと見ていた。

「あれ?プロデューサーさん?」

後ろから声が聞こえた。

振り向くとそこには卯月と凛と安部菜々が立っていた。

「どうしたんですか?こんな所で?」

菜々はリクに聞いた。

「うん、一人のアイドルを僕は救えないんだなって今初めて知ったんど」

そうリクは川を見ながら言った。

「プロデューサーさんは頑張って来たじゃないですか!」

菜々はそうリクの両手を掴んで言った。

「だけど」

リクはそれでもやはり自分は彼女を怖がらせていたんだと気づいていた。

「プロデューサーさん!」

菜々はリクの手を掴んで目を見た。

「何ですか?」

リクは菜々に聞いた。

「プロデューサーさんはこのままでいいんですか?」

菜々はそうリクに聞いた。

「プロデューサーさんは今まで多くの人達を助けてきたじゃありませんか!プロデューサーさんはまだやり直せますよ!」

菜々はそうリクに言った。

「そうだね。変えるぜ!運命!」

リクはそう言って走り出した。


ーーーその日の夜ーーー


莉嘉は勉強を終えてふとリクの落としたカプセルを見た。

カプセルにはウルトラの戦士が描かれていた。

「お姉ちゃん、本当にアイドルやめるのかな」

そう言って莉嘉はベッドに横になり眠った。


ーーー夢ーーー


莉嘉は夢の中どこか知らない場所で眠っていた。

「ここ何処だろ?」

そう言って莉嘉は辺りを見た。

「きみ」

後ろから誰かが声を掛けた。

「おじさん誰?」

莉嘉はそう年輩の男性に聞いた。

「君は墓参りに来た訳じゃなさそうだね」

そう言って男性は花束を墓の前に置いた。

「おじさんここはどこ?」

莉嘉は男性にこの場所がどこか聞いた。

「ここは俺が忘れてはいけない場所だよ」

そう言って男性は両手を合わせて目を閉じた。

「おじさん、おじさんは誰なんですか?」

莉嘉はそう男性に聞いた。

「かつて俺はウルトラマンレオと呼ばれていた。」

男性はそう莉嘉に言った。

「ウルトラマンレオ?」

莉嘉は頭を傾げた。

「君が生まれるずっと昔に戦っていた戦士だよ」

そう言って男性は海を見ていた。

「おじさん!」

莉嘉は男性に聞いた。

「何だ?」

レオは片手に笠を持ちながら莉嘉を見た。

「私、Pくん・・・朝倉リクさんを支えてあげたいんです!」

莉嘉はそうレオに言った。

「それで俺に何を聞きたいんだ?」

レオは莉嘉に聞いた。

「私を強くしてください!」

莉嘉はそうレオに言った。

「俺は君に教えられるのは基礎だけだ」

そう言ってレオは笠を置いてファイテングポーズを取った。

「どこからでも掛かってこい!」

レオはそう莉嘉に言った。

「えっ?」

莉嘉は少し戸惑いながらレオと同じ体勢を取りパンチ攻撃を仕掛けた。

しかしレオはそれを片手で受け流し首もとに手刀を近づけた。

「今のお前じゃあ大切な者は守れないぞ」

そう言ってレオは姿を消した。


ーーー現実ーーー


莉嘉は目を覚まして起き上がり辺りを見た。

「夢?」

そう莉嘉は言った。

「あのおじさんがウルトラマン?」

そう言って莉嘉は起き上がり服を着替えた。



ーーー星雲荘ーーー


リクはスーツに着替えてマウンテンバイクに乗りエレベーターに乗った。

「言ってくるね、ペガ」

そう言ってリクは走り出した。


ーーー美城プロダクションーーー


リクはマウンテンバイクから降りてカバンを片手に持ちながら歩き出した。

「おはよう、プロデューサーさん!」

子供アイドルの橘ありすがそうリクに挨拶した。

「おはようありすちゃん」

そうリクはポケットからイチゴ味の飴をありすに渡した。

「いいんですか?」

ありすはそうリクに聞いた。

「うん、前にドンシャインウエハースのお返しだから」

そう言ってリクは美城プロダクションの事務所に向かった。



ーーー346プロダクションーーー


リクは片手に何か持っていた。

それは小さい頃に誰から貰ったかわからない物だった。

「プロデューサー」

後ろから誰かが声を掛けた。

それは速水奏だった。

「どうしたの?」

リクはそう奏に聞いた。

「美嘉ったら来てないんだ」

そう奏はリクに言った。

「えっ?莉嘉ちゃんは来てるのに」

リクは莉嘉を見た。

「お姉ちゃん呼ぶならPくんがいいよ」

莉嘉はそうリクに言った。

「わかった、ちょっと美嘉を迎えに行くよ」

そう言ってリクは城ヶ崎宅へ向かった。


ーーー城ヶ崎宅ーーー


リクはスーツのネクタイをきちんと結びインターホンを鳴らした。

「あら、いらっしゃい。」

そう言って出てきたのは美嘉を更に大人の様にした女性だった。

「美嘉を迎えに来たんですよね?」

美嘉は母親はリクに聞いた。

「あの、美嘉さんと話がしたいんです。お願いします!」

リクは頭を下げた。

「いいですよ。美嘉と莉嘉からは話は聞いてますから。勝手に入ってください。」

美嘉の母親はそうリクに言った。

「ありがとうございます!」

リクはそう頭を下げた。



ーーーリビングーーー


リクはリビングのドアを開けるとそこにはジーパンにブラでソファーに座りスマホをいじっている美嘉がいた。


「き。きゃあああああああ///////!!」

リクは直ぐ様外に出た。



ーーー5分後ーーー


美嘉は顔を赤くなりながらリクをリビングに入れた。

「えっと、美嘉。その」

リクは美嘉に何を言ったらいいかわからないでいた。

「プロデューサー。見た?」

ど真ん中豪速球の質問がリクに向かって来た。

「いや、見てないよ!」

リクはそう美嘉に言った。

「本当?」

美嘉はリクに聞いた。

「うん」

リクは頷いた。

「なら、いいんだけど」

そう言って美嘉はリクを見た。

「美嘉。明日からまた346プロでアイドルしない?」

リクはそう美嘉に言った。

「私は」

美嘉は自分の手を見た。

「何か条件があるなら何でも聞くよ!」

リクはそう美嘉に言った。

「本当!」

美嘉はそうリクに言った。

「う、うん!」

リクは頷いた。

「なら」


後編へ続く 
 

 
後書き
次回怪獣と姉妹の絆が奇跡を起こします! 
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