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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:26 好敵手たち

 
前書き
ミキとタツミ
上位チームの二人によるファイトが始まった
それぞれ得意な戦術に持ち込もうと奮闘する
はたしてどちらが上回るのか 

 
アカリがファイトに勝利したことでタイチに負けてしまったキリノが復活する
「助かったわ」
「いいのよ、私だって昨日負けたのを復活してもらったんだし」
気にしてない様子でキリノを宥めるアカリ
「うちのリーダーはファイト中か、私たちはどうしよう………」
「もうすぐポイント集計に入る、ファイトするよりはこの近くのポイントをできるだけ集めておいた方がいいわ」
「じゃ、そうしましょう」

Turn:26 好敵手たち

「アタック!」
クロスオーバー・ドラゴンのアタックが決まりミライの勝利が確定した
「ん~っ」
連戦気味だったミライは大きく伸びをした
「ミライさーん」
そんなミライにミツキが駆け寄った
「ポイント、どんな感じですか?」
ミツキの問いかけに伸びをやめてファイカを見せるミライ
「さっきまで連戦続きだったから結構貯まってるわよ」
「本当だ、さすがミライさん、私なんてミライさんの半分以下ですよ」
「ふふっ、こればっかりはしょうがないわよ、それより、ちょっと早いけどタツマと合流してお昼休憩に入りましょう、ポイント集計に入るから一戦している時間ないし」

「注目の一戦、チームクロニクルハーツの稲沢ミキと対峙するのはチームプリエールの東海林タツミ」
「二人とも上位チーム、たとえここで負けたとしても失格にならない限り予選落ちはないですけど………」
中継越しの二人の表情を窺うタイヨウ
「そんなことは関係ないみたいですね」

「羽ペンの魔女 オニオンでプログレスセコンド・ドラゴンにアタック」
オニオンが空中に描いた呪文から放たれた光がプログレスセコンドに向かう
【戦巫女 ククリヒメ】クリティカルトリガー
オニオンの放った攻撃の直撃を受けるプログレスセコンド
【エクステンドマグネ・ドラゴン】トリガーなし
【ワクワク・ワーカー】スタンドトリガー
「ドロー、有為転変のギアピーコックにライド、スチームメイデン イシュメをコール、ギアホークのブーストしたイシュメでヴァンガードにアタック」
ギアホークの背に乗ったイシュメが矢を番えて空からオニオンを狙う
「ガード」
ククリヒメが手に持った器を投げイシュメの矢にぶつけ空中で爆発させる
「ギアピーコックでアタック」
「それもガード」
煙の中から現れたギアピーコック
リモンチーノがオニオンを庇うように立ちはだかる
【スチームキーパー ラバシム】トリガーなし
ギアピーコックに跳ね飛ばされ消滅するリモンチーノ
だがオニオンに攻撃は届かなかった
「ターンエンド」

「東海林タツミ、このターンノーダメージで凌いだ」
「彼女の魔女デッキはレギオンデッキ、おそらくドロップゾーンを貯めるためにあえてガードしているんでしょう」
ヴァンガードではコスト確保のため序盤のダメージはあえて通すのが定石
それをあえて強引にガードするのは必要なドロップゾーンを確保するため

「私のスタンドアンドドロー、白兎の魔女 カルダモンにライド、黒蛇の魔女 チコリをコール、チコリでイシュメにアタック」
「マシュダでガード」
チコリの放った蛇を阻むようにマシュダが鎖を広げる
「禁書の魔女 シナモンでブーストしたカルダモンがヴァンガードにアタック」
カルダモンの広げた魔法陣から吹雪が放たれる
【黒蛇の魔女 チコリ】トリガーなし
カルダモンの放った吹雪に吹かれ地面に落ちるギアピーコック
【スチームソルジャー ウンダルル】トリガーなし
「ライド!イフェメラルワンド・ドラゴン!もう一度イシュメでアタック!」
「ククリヒメでガード」
徹底的にガードしてくるタツミ
おそらくはドロップゾーンを貯めるため
「イフェメラルワンドでヴァンガードにアタック!」
【有為転変のギアピーコック】トリガーなし
【邯鄲の夢のギアキャット】スタンドトリガー
「イシュメをスタンド!パワー+5000」
イフェメラルワンドの放った攻撃がカルダモンを直撃する
【白兎の魔女 カルダモン】トリガーなし
「スタンドしたイシュメでアタック」
「ガード」
大鍋の魔女 ローリエがカルダモンに代わって矢で貫かれる
「(これでドロップゾーンは4枚………攻めてくる)
「スタンドアンドドロー、大鷲の魔女 フェンネルにライド!スキルで3枚ソウルチャージ!チコリとメロンの魔女 タイムをコール、タイムのスキル、山札の上から3枚を見て、その中からカルダモンを選びソウルへ、チコリとリモンチーノをドロップゾーンへ、そしてレギオン!」
レギオンを発動し一気に攻めにかかるタツミ
「チコリでイシュメにアタック」
「くっ」
流石にこれ以上ガードは出来なかったようで蛇に噛まれイシュメが退却する
「レギオンアタック!」
フェンネルとジャスミンの杖から放たれた光がイフェメラルワンドに迫る
【苺の魔女 フランボワーズ】トリガーなし
【メロンの魔女 タイム】トリガーなし
光の直撃を受けふらつくイフェメラルワンド・ドラゴン
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「ゲット、ダメージ1枚回復」
「禁書の魔女 シナモンのスキル、ソウルに移動して2枚ソウルチャージ、更にレギオンスキル、3枚をソウルブラストして、山札の上5枚を確認、魔女の名を持つフェンネルとしろーまを手札に」

「明日川さん、今のスキルは………」
「フェンネルがレギオンしたターンのみに使えるスキル、コストを支払って山札の上5枚の中から、魔女の名を持つユニット2枚を手札に加えることが出来るんです」
「なるほど、だから東海林選手はこのターンの攻撃で手札を使い切ることを恐れなかったんですね」
タイヨウの説明で納得した様子の実況
「さらに、このスキルの成功率を高めるため、おそらく彼女のデッキはそのほとんどが魔女のユニットで構成されているのでしょう」

「ソウルブラストのコストに使われたオレンジの魔女 バレンシアのスキルで2枚ソウルチャージ、タイムのブースト、チコリでアタック」
「スチームメイデン メスキアでガード!」

「ダメージは3対1、一見するとタツミ選手が優勢に見えますが………」
「彼女の手札は4枚と少なく、しかもそのすべてが相手に見えてしまっているわけですから」
真剣な表情でファイトの行方を見守る実況とタイヨウ
まだ勝負の行方は分からない

「今こそ示せ!我が真に望む世界!ストライドジェネレーション!時空竜 ワープドライブ・ドラゴン!」
得意のクロノスコマンド・ドラゴンではなく異なるGユニットを選んできた
それだけミキも本気なのだろう
「有為転変のギアピーコック、スチームバトラー ウル・ワタルをコール、ワープドライブ・ドラゴンのスキル、コストを支払ってウル・ワタルをタイムリープ、スチームメイデン イシュメ、ウル・ワタルのスキルで2枚ドローし、1枚を山札、ウル・ワタルを山札へ」
ユニットを並べて展開してくるミキ

「ここでタイムリープ、ミキ選手体勢を立て直す」
「(さすが、クロノさんが熱心に教えているだけのことはある………)」
元々タイムリープはクロノが得意としている戦術
そのスキルを駆使した連続攻撃は学生時代からクロノが得意としていた戦い方だ
事実今のミライの戦い方もそれに準じたものになっている
ミキもまたそれを受け継いでいるのだろう

「さらにワープドライブ・ドラゴンの更なるスキルで、この効果でタイムリープした枚数以下のグレードを持つユニットを山札の下に、タイム!」
時空の穴に飲み込まれタイムがリアガードを離れた
それによりギアホークが声を上げる
「イシュメでヴァンガードにアタック」
イシュメの放った矢がフェンネルに突き刺さる
【苺の魔女 フランボワーズ】トリガーなし
「ギアホークのブースト!ギアピーコックでアタック」
ギアピーコックが翼を広げフェンネルに襲い掛かった
【檸檬の魔女 リモンチーノ】クリティカルトリガー
「ワープドライブ・ドラゴンでアタック!」
背負った砲身から砲撃を放つワープドライブ・ドラゴン
「完全ガード!」
フランボワーズがその攻撃を受け止める
【プログレスセコンド・ドラゴン】トリガーなし
【スチームキーパー ラバシム】トリガーなし
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし

「さあ、お互いダメージは3対3、次はタツミ選手のターンです」
「少ない手札でどこまでやるのか楽しみです」

「ライド!大鷲の魔女 フェンネル」
「(な!もう一度フェンネルにライド!?)」
タツミの行動に目を見開き驚くミキ

「ストライドではないんですね」
「レギオンからもう一度ライドした場合、元のヴァンガードはメイト共々ソウルに置かれます、それが狙いでしょうか………」
だがそんなことしなくてもタツミのソウルには十分なほどのカードが
「フェンネルのスキルでソウルチャージ、そして再びレギオン」
「!そういうこと………」

「ループコンボ?どういうことですか?」
「フェンネルの効果で、ソウルから3枚をドロップゾーンへ、デッキから5枚のうち2枚を手札へ、そして再びライドすることでレギオン状態の2枚がソウルへ、ドロップゾーンから4枚選んでデッキに戻し再度レギオン、この動きを繰り返していくと、だんだん山札のカードが限定されていき、引きたいときに引ける確率が上がっていきます」
指を折りながら解説するタイヨウ
「なるほど、しかもそのコンボ、実質フェンネルのみで成立しているというわけですね」

「タイムをコール、そのスキルで3枚見てオニオンをソウルへ、残りをドロップゾーンへ、チコリでヴァンガードにアタック」
チコリの蛇がイフェメラルワンド・ドラゴンに襲い掛かる
【イフェメラルワンド・ドラゴン】トリガーなし
「これで決めるよ、レギオンアタック」
フェンネルとジャスミンが杖を向ける

「彼女のデッキ、これまで見えたカードから察するとクリティカル優先の構築、連続のレギオンでトリガーの可能性も上がっているはず」
「ミキ選手これはピンチか!?」

「イフェメラルワンドのスキル発動!ソウルブラスト!クロノスコマンド・ドラゴンを表にしてパワー+10000!更にガード!」
邯鄲の夢のギアキャットと合わせレギオンアタックのパワーを完全に上回った
【オレンジの魔女 バレンシア】トリガーなし
【戦巫女 ククリヒメ】クリティカルトリガー
「レギオンスキル、フランボワーズとローリエを手札に、タイムのブースト、チコリでアタック!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル」
チコリの攻撃をウルルが防ぎ切った
「(さすがにレギオンだけで勝てるほど甘い相手じゃなかったか………何とか凌いで奥の手を使うしかないね)」
自身のGゾーンを見ながら肩を落とすタツミ
「ストライドジェネレーション!時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション!」
クロノスコマンド・レヴォリューションの出現とともに空いた時空の穴にタツミのリアガードが吸い込まれていく
「ギアピーコックのスキルでタイムリープ、スクエアワン・ドラゴンをコール!更にギアホークを前へ、プログレスセコンド・ドラゴンをコール」
スクエアワン・ドラゴンが砲身から攻撃を放つ
【白蛇の魔女 ミント】トリガーなし
「クロノスコマンド・レヴォリューションでアタック!」
イフェメラルワンドのストライドスキルでパワーアップしたレヴォリューションのアタック、だが………
「完全ガード!」
フランボワーズがレヴォリューションの攻撃を受け止める
「トリプルドライブ!」
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「効果はすべてギアホークへ!」
「(まだ防げる!)」
【邯鄲の夢のギアキャット】スタンドトリガー
「効果はすべてスクエアワンに!」
「(まだだ、スクエアワンをノーガードして次を防げば)」
目を閉じて先日のことを思い起こすミキ

クロノがU-20に出た頃の話を聞いていた
「俺、その頃燻っていてさ、ちょうど今のミライみたいに、強いやつとファイトしたいってやる気が出て、今まで仲間だったシオンやトコハと競い合って、いろいろあったけど、あの1年はすごく印象に残ってる」
そう言って拳を握るクロノ
「お前とミライにも、そんな関係になってほしいなって思うんだ」

「(ミライと戦うまでは………負けられない!)サードチェック!」
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「そんな!」
「効果はすべてスクエアワンに!いけー!」
トリガーの乗ったスクエアワンが放った砲撃がフェンネルとジャスミンを飲み込んでいく
【檸檬の魔女 リモンチーノ】
【戦巫女 ククリヒメ】

休憩スペースでチグサやユキナと合流するミキ
その表情は真剣だった
「次のステージに向けて、もっと強くならなきゃ」 
 

 
後書き
次回予告
「やっぱくやしー」
「そうね、出し惜しみなんてしてる場合じゃないかも」
「よし、次の試合では全力出しちゃおうっと」
「でももうファーストステージは終わりよ」
「えー!」

turn:27 運命のラストファイト

「そういえばタツマたちは大丈夫かしら?」
「苦しいところね、まあ、一発逆転の方法がないわけじゃないけど」 
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