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星河の覇皇

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第六十五部第三章 連合の元首その十九

「戦いになるかもな」
「そうなりますか」
「可能性は零ではない、少なくともだ」
 ここでこうも言ったキロモトだった。
「サハラ南方は非常に資源が多い」
「まさに資源の宝庫ですね」
「様々な資源が豊富にある」
 その豊富さはというと。
「まさに宝の山だ」
「そこまで資源が豊富ですね」
「あの場所はな」
 サハラ南方はというのだ。
「あそこを手に入れればな」
「相当に豊かになりますね」
「サハラにとっては南方から資源を手に入れていきだ」
 そしてというのだ。
「それを使えばな」
「大いに発展出来ますね」
「資源は国家の発展を支える」
 その源であることはこの時代では二十世紀以上にそうだ、連合も多くの資源を持っているから栄えているのだ。
「だからだ」
「サハラ南方の資源をですか」
「何処かの国が狙うかもな」
「我が国はないにしても」
「連合は資源がある」
 キロモトは自分達の国についてはこう言った。
「サハラ南方よりも遥かにな」
「連合全体で、ですね」
「宇宙空間にもある」
 その資源がというのだ。
「そこには多くの隕石群もあるからな」
「はい、アステロイド帯もです」
「そして宇宙の塵からもです」
「様々な多くの資源を手に入れられます」
「特に我々の技術では」
 宇宙の塵、何でもない様なものからでもというのだ。
「採れます」
「それもかなり多く」
「だからですね」
「我々は資源には困っていません」
「多くの資源を手に入れています」
「それはこれからもですし」
「例えサハラ南方に多くの資源があろうとも」
 それでもなのだ、連合から見れば。
「戦争をしてまで、ですね」
「手に入れる必要はありませんね」
 他の秘書官達も言うのだった。
「サハラ南方に相当な量の資源か素晴らしいレアメタルでもないと」
「連合としましては」
「別に何でもないですね」
「そのサハラ南方も」
「そうだな、しかし噂として気になる」
 キロモトはまた言った。
「詳しく調べるべきだな」
「ではサハラ南方についてですねえ」
「情報収集を強化しますか」
「資源の状況も」
「それも」
「そうしよう、これは各国政府もだが」
 キロモトの話が変わった、ここでの話とは。
「中央政府もな」
「どうしてもですね」
「サハラについての情報はあまりないですね」
「情報収集体制も不十分ですね」
「そちらも」
「それはそもそも問題だしだ」
 それ故にというのだ、キロモトはサハラも見ていた。そうして資源のことからその地の連合中央政府の状況について話したのだ。
「外務省の人員も増やし」
「大使館及び領事館のですね」
「その人員を増やし」
「また情報収集体制を整えて」
「拡大させて、ですね」
「サハラへの情報収集を充実させる」
「そうしていきますか」 
 秘書官達は口々に言った。 
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