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レインボークラウン

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第四百九十話

第四百九十話  朝御飯
 それぞれのトイレを終えた華奈子と美奈子は今度は使い魔達に朝御飯をあげた、タロとライゾウは自分達の主がリビングに来るとすぐに言ってきた。
「ご主人、待ってたよ」
「飯くれよ早く」
「もう僕達お腹ペコペコだからね」
「たっぷりくれよ」
「わかってるわよ、しかし毎朝元気ね」
 華奈子は自分を急かしてくる使い魔達に言った。
「あんた達は」
「元気だから使い魔でいられるんだよ」
「元気ないと出来るかよ」
 こう返す二人だった。
「たっぷり食って全力で動く」
「それが使い魔だよ」
「ましてやご主人の使い魔なんてな」
「元気じゃないと出来ないからね」
「はいはい、じゃあタロはドッグフードでね」 
 実際に華奈子はタロのさらにはドッグフードを入れた。
「ライゾウはキャットフードね」
「そこ間違えないからね」
「ご主人は有り難いで」
「まあ間違えても食べられない訳じゃないけれど」
「味が違うからな」
 こう言って主が入れてくれたものを食べるのだった。
 美奈子はタミーノとフィガロに御飯をあげていた、この二匹は主を急かすことなく皿に入れられたドッグフードを食べている。 
 その彼等にだ、美奈子はこう言った。
「タミーノはチキンでフィガロはラムアンドライスね」
「それぞれ違います」
「ドッグフードはドッグフードですが」
「そうよね、タロはビーフだけれど」
 彼はそうであった。
「そこは本当に違うわね」
「我々もイヌ科なのでドッグフードです」
「ですが好みが少し違います」
「私は鶏肉が好きですが」
「私はラムなので」
 それぞれそちらが好きだというのだ。
「そうなっています」
「好きな種類が違います」
「そうよね、じゃあ貴方達に御飯をあげたし」
 それでと言う美奈子だった。
「今度はね」
「はい、ご主人がですね」
「朝食を召し上がられますね」
「そうするわ、朝御飯を食べて」
 そしてというのだ。
「今日も元気にやっていくわ」
「ではです」
「たんとお召し上がり下さい」
 こう主に言ってだ、彼等は朝食を楽しんだ。


第四百九十話   完


                 2017・10・15 
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