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ヘタリア大帝国

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TURN19 イーグル=ダグラスその六

195部分:TURN19 イーグル=ダグラスその六

TURN19 イーグル=ダグラスその六

「会議の場においては」
「じゃああれか?」
「はい、起きて下さい」
 イザベラは真面目なままである。
「宜しいですね」
「ああ、じゃあコーヒーでも飲んでな」
 テーブルの上のコーヒーを飲んだ。そうしてだ。
 少し目を覚ましてだ。キャシーは言うのだった。
「で。日本人達をぶん殴るんだよな」
「そうだ。そして韓国と台湾は独立だ」
 ダグラスはキャシーにあらためてこのことを話す。
「その前に東南アジアとオセアニアは独立だ」
「日本に攻めさせるのかよ」
「作戦としてはそうだ。しかしだ」
「あたしは政治はわからないんだけれどな」
 生粋の軍人、戦争屋だからだ。キャシーは政治とは無縁だ。だからこそ言うことだった。
「まああれだな。エイリスのいけ好かない貴族共もか」
「できればガメリカが倒すべきだがな」
 ダグラスはエイリスは嫌いだった。その感情を隠さない。
「植民地なんてふざけたものに頼る奴等はな」
「ガメリカとしても本音はそうなのよね」
 クリスはここでは参謀として話す。
「けれどそれはね」
「そうだ、エイリスとは同盟中だ」
「だからこそ日本と戦わせて」
「植民地には独立してもらう。そしてその独立した国家達はだ」
 どうなるかというのだ。その東南アジアやオセアニアの国家は。
「ガメリカの同盟国になる。フィリピンさんと同じくな」
「うん、東南アジアは今は僕とタイしか独立国はないけれどね」 
 フィリピンもだ。ダグラスの言葉に応え陽気に話す。
「それが変わるね」
「まあ。日本をすぐにぶん殴るかエイリス軍に戦ってもらって消耗してもらうかというとな」
 ダグラスの作戦はというとだった。
「エイリスに先に攻めてもらうか。俺のやり方じゃないがな」
「つまりあれだね」
 キャヌホークはここではやや参謀的な視点から話した。
「俺達はここにいてエイリスにはマニラを通過してもらい」
「そうだ、日本と正面からやってもらう」
「エイリスが勝つんじゃないかな」
「いや、エイリスの連中はドクツと対峙している」
 オフランスが破れだ。いよいよ直接対決が迫っているのだ。ダグラスは太平洋だけでなく大西洋のことも見て戦略を立てているのだ。
「そっちに主力がいくからな」
「じゃあこっちに来るのは」
「主力じゃない。しかしエイリスの太平洋方面の戦力全て合わせてだ」
 そうしてだというのだ。
「ようやく日本と戦える」
「成程ね。彼等とはそのうえで消耗してもらう」
「狼とライオンには殺し合ってもらう」
 日本帝国、そしてエイリスを争わせるというのだ。
「そして植民地の国家達はエイリスが弱まった隙に独立だ」
「その国家はすぐにガメリカは承認するんだな」
 ネクソンは何の淀みもなく明るく述べた。
「いいことだな」
「エイリスにも文句を言わせない。そしてエイリスが勝てばそこで止めさせる」
 エイリスと日本の戦いの仲介に入るというのだ。ガメリカがだ。
「日本が勝てばその日本を俺達がぶん殴る」
「そして太平洋経済圏の確立だね」
「その通りだ。フィリピンさんもその時は頼むな」
 ダグラスはフィリピンにも好意的な顔を向けて話す。
「あんたはガメリカの大切な友人だからな」
「わかってるよ。これからも宜しくね」
「日本はホワイトハウスの予定だと太平洋経済圏のナンバースリーだ」
 ナンバーワンは言うまでもない。中帝国がナンバーツーとなる。
 
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