| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Turn:20 サバイバルの刺客

 
前書き
ついに始まったU-20チャンピオンリーグ
1回戦から過酷なファイトを強いられる参加者たち
様々なライバルたちが鎬を削る
そんな中ミツキが出会ったファイターは……… 

 
ミライたちチームフォーチュンライトはトコハの運転する車で移動していた
「いよいよ来たのね、この時が………」
ファイカをぎゅっと握って車の進行方向、その先を見るミライ
「U-20チャンピオンズリーグ………」

Turn:20 サバイバルの刺客

会場内に集まった沢山のファイターたち
そのすべてが今年度のU-20参加者でありミライたちと競うライバルたちだ
会場の中心では大会実行委員長でありヴァンガード普及協会本部長でもある伊吹コウジが開会のあいさつをしていた
「それでは、本年度のU-20チャンピオンズリーグ開幕を宣言する、まずはこれより、ファーストステージ、VGサバイバルの説明に入る」
「VGサバイバル………」
伊吹の説明と共にスクリーンには惑星クレイの風景に似たフィールドが映し出される
伊吹が指を鳴らすとフィールドのあちこちで何かが光った
「今のは………」
「諸君らにはフィールド内でこちらのGコインを集めてもらう」
そう言って伊吹が見せたファイカの画面にはGカードの裏面のような模様の書かれたコインとともに1という数字が
「コイン一枚につき一ポイント、獲得ごとにファイカに記録され蓄積していく、コインの獲得する条件は3つ、フィールド内で獲得しファイカに記録する方法、そしてほかのチームと対戦し勝利すること」
ヴァンガ郎君とファイトする伊吹の映像がスクリーンに表示される
「コインの記録システムは近くにファイターが現れると自動的にロックされ、記録できなくなる、互いのファイターの対戦終了後にロックは解除され、勝利したファイターには順位差に応じてポイントが加算され、同じ分だけ敗北したファイターのポイントが引かれ、ドロップゾーンへと送られ、チームのだれかが勝利するまで復帰できない」
伊吹の説明を聞いたファイターたちがざわつき始める
「もし、ポイントが足りなかったら………」
「ポイントの足りない状態で敗北したファイターがいた場合、そのファイターは失格となり、復帰は出来ない、また、チーム全員がドロップゾーン送りとなった場合、そのチームは失格となる、無論、失格者が出た状態で残りのメンバーが全員ドロップゾーンに送られた場合もそのチームは失格となる」
つまり、ポイントを持たないファイターが敗北した場合収集するための人数が減って不利になってしまう
三人それぞれがポイントを保持していなければならない
「そしてコイン獲得の三つ目の方法は………」
伊吹の言葉と共にステージ上に煙が上がる
煙が晴れるとそこにいたのは警察官に似た服を着たたくさんのファイターたち
そのなかにはアムの姿もあった
「えっ!?何で!?」
驚き声を上げるミツキ、だがそれだけではなかった
「ルーナさんにサーヤさん、リサ・フェレスにレミー・アルテナ………錚々たるメンバーね」
「まじか、本物のラミラビじゃねえか」
中心にいたサーヤは海外で活躍しながらプロファイターも兼任する凄腕のバミューダ△使い
アムとルーナは元ヴァンガードアイドルでその実力は折り紙付き
リサとレミーも実力はプロ級だと噂される海外の有力ファイター
「彼女たちハンターに勝利すること、それが最後の条件だ」
「ハンター?」
伊吹の説明に首を傾げるミライ
他のファイターたちも同様の様でざわつき始める
「ハンターに敗れた場合、ドロップゾーンに送られるだけでなく、そのファイターのポイントは強制的にゼロになる」
説明を聞いたファイターたちに驚愕の声が上がる
ハンターに敗れた場合、万一復活できたとしても直後に失格してしまうリスクがある
「もちろんメリットもある、ハンターに勝利できた場合、所持しているポイントを2倍に出来るボーナスがある」
2倍のポイント、確かにメリットも大きい、だが
「勝てるのか………」
不安そうな声を上げるファイターも多くいた
「最後に通過条件だが、このステージは今日と明日の2日間にかけて行われる、制限時間内により多くのポイントを獲得した上位16チームが次のセカンドステージに進むことが出来る」

こうして始まったファーストステージ
ポイントを確保するためファイターたちがまずフィールドを回っていた
「さあ、ここで注目のチームをいくつか紹介してまいりましょう、なお、お隣には解説としてギアクロニクルのクランマスター、新導クロノさんにお越しいただいております」
「よろしくお願いします」
実況の男性の紹介で頭を下げるクロノ
「まずはそんなクロノさんの指導するチームクロニクルハーツ、稲沢ミキ、稲沢チグサ、美浜ユキナの3名」
クロノスコマンド・レヴォリューションの攻撃が決まり6枚目のダメージが置かれる
「よしっ」
「順調にポイントを集めております!」

続いて中継が映ったのは火山群に似たステージ
「そしてなんと!チャンピオンシップの強豪がU-20に殴り込みだー!」
「深淵のナイトメアドール えれあのーるでヴァンガードにアタック!」
見事に勝利を飾ったのは赤い髪の少女………雀ヶ森アヤカ
「チームブラックルーラー!その実力はU-20でも通用するのか!」

何とか勝利することのできた南波
「ふぅ、序盤からなかなかハードだね」
汗を拭ってポイントを探し走り出す

中継にミライの姿が小さく映った
「ミライ………頑張って」
観客席に座るトコハがその様子を見守っていると
「フレー!フレー!ミライ!頑張れ頑張れミツキ!ファイト!ファイト!たっつん!」
大きな旗を振り回すハイメの姿が目に入った
「は、ハイメ………しかもたっつんって………」

「エヴァンジェリンでヴァンガードにアタック!」
見事に勝利したミツキが呼吸を整えファイカを取り出す
「………行ける!」
ぐっとこぶしを握り順調にたまっているポイントに口元が緩むミツキ
だが次の瞬間ファイカからけたたましい警告音が鳴り響く
驚いて落としそうになってしまうが何とかキャッチして周囲を見回す
「この音って………」
先ほどまでのファイターの接近音とは違う………
すると一人の女性がミツキの下へ歩み寄った
「まさか、初日からあなたと戦うなんてね」
そう言ってファイカを見せるのは弓月ルーナ
彼女の母であるアムと同じ元ラミーラビリンスで今はタレントとして活躍している
同時にアムの親友でミツキは幼い頃から親交のあった人物
「ルーナさん………」
「悪いけど、ミツキが相手だからって手加減できないよ」
「私も………ここで負けるわけにはいきませんから」
ハンターとしてフィールドに降りているルーナに負ければポイントをすべて失う
ここまで順調にポイントを貯めてきただけにここで失うのは大きい
「スタンドアップ!ヴァンガード!」

ミライのファイカにもミツキとルーナのファイトが始まったことが通知されていた
「ミツキ………」

「ライド!短剣の奇術師 エティ、プレジャー・キャスターは移動」
惑星クレイ、ダークゾーンのステージ
ルーナのクラン、ペイルムーンのホームで始まったファイト
「ライド!呼声の宝石騎士 クリスティーン!ヘロイーズを移動、ヴァンガードにアタック!」
クリスティーンが剣を構えエティに向かっていく
このファイト、ミツキはヘロイーズを斜めに移動している
「ドライブチェック」
【涼風の宝石騎士 アルトガロ】トリガーなし
「(よし!アルトガロ!これなら………)」
エティにクリスティーンの攻撃が決まる
「ダメージチェック」
【ダークサイド・ソードマスター】クリティカルトリガー
しょっぱなからクリティカルトリガーがダメージに落ちてしまいルーナにとっては厳しい局面のはず
それでも彼女はいつも通りの笑顔だった
「ドロー、ライド!絵札の奇術師 ラッピン、更にダークサイド・ソードマスターをコール」
リアガードを序盤から並べてきたルーナ
「プレジャー・キャスターのブーストしたソードマスターでクリスティーンにアタック」
「ノーガード」
【閃光の宝石騎士 イゾルデ】トリガーなし
「ラッピンでヴァンガードにアタック」
「それもノーガード」
「なら、ドライブチェック」
【鏡の国のいたずらっ娘】スタンドトリガー
ラッピンが飛び上がってカードを投げるとそのカードがクリスティーンを切り裂いていく
【純真の宝石騎士 アシュレイ】トリガーなし
「さらに、スタンドしたソードマスターでアタック!」
ダークサイド・ソードマスターが続けざまに剣を飛ばしてきてクリスティーンを切り裂いた
その場で膝をついて倒れてしまうクリスティーン
【閃光の宝石騎士 イゾルデ】トリガーなし

「弓月ルーナ!いきなりの猛攻でダメージ3を与えました」
「しかも、ミツキのダメージ3枚のうち2枚は完全ガード、これは後々響くぞ」
実況の言葉をクロノが繋げる
真剣な表情で画面の中のミツキを見るクロノ

「がんばれ………ミツキ」
観客席からその様子を見守るトコハ
ふと、思い出したかのように声を上げた
「そう言えば………この組み合わせ、アムはどんな気分なんだろう」

「クチュン!誰か噂しているのかしら………」
フィールド内のアムはまさか親友と娘が戦っているなどつゆ知らずハンターとして獲物を探していた

真剣な表情で手札を見るミツキ
意を決したように3枚のカードを手に取った
「ライド!涼風の宝石騎士 アルトガロ!更にもう1枚のアルトガロと誠意の宝石騎士 バートラムをリアガードにコール!」
左右それぞれのリアガードにユニットが並び攻撃態勢を整えるミツキ

「おっと!ミツキ選手も負けじと速攻を仕掛けますが、弓月ルーナとはずいぶん陣形が異なる………特にバートラムをヘロイーズの前ではなく後ろに何もいないリアガードに置いたことは何の意味があるんでしょうか?」
「アルトガロを確実にヒットさせるためだろうな」
実況の疑問にクロノが答えて見せた
「リアガードのアルトガロの攻撃が成功すればソウルブラストしてグレード1以下の宝石騎士を山札から呼べる、そうなるとバートラムの攻撃が通りやすくなるだけじゃなく、効果の発動条件も整えることが出来る、そうすればバートラムは山札に戻り、更に1枚引くことが出来る、リアガードのダークサイド・ソードマスターは攻撃の起点になる大事なユニットだ、しかもダメージに1枚あるとなると………」

ヴァンガードのアルトガロのアタックに対してルーナはノーガードを宣言
【宝石騎士 そーどみー】トリガーなし
アルトガロの刺突による攻撃がラッピンに決まる
【キューティ・パラトルーパー】トリガーなし
「ヘロイーズのブースト、アルトガロでアタック!」
ミツキのアタック宣言に対しルーナは手札の1枚………先ほどトリガーで手に入れた鏡の国のいたずらっ娘を見る
だがここを防いでしまうと次はリアガードのダークサイド・ソードマスターが狙われる
そうなると手札が心配になってしまう
「ノーガード」
【バニッシュメント・ドラコキッド】ヒールトリガー
「回復はないけどパワーをソードマスターに」
これでルーナはリアガードを守ることが出来る
ガードも温存できた
「でも、アルトガロのスキルで山札からシェリーをコール!そのシェリーでブーストしてバートラムがラッピンにアタック!」
「いたずらっ娘でガード」
向かっていったバートラムの攻撃を大きな鏡が受け止める
「ターン終了時、バートラムの効果で1枚ドロー、バートラムを山札へ」
ダメージは3対3で互角
だが出来る限りのことはした

ルーナはカードをドローしながら対戦相手であるミツキを見据えていた
そして思い出していた、かつてのことを
「(いつの間にかこんなに大きくなっちゃって………)」
ミツキの母であるアムは彼女の子供のころからの親友であり、同じラミーラビリンスのパートナーだった
大人になってもかけがえのない存在、アムが結婚する時も彼女は司会を引き受けた
ミツキが産まれる時も、その兄であるハジメの時も、忙しいシオンの代わりにアムのそばについて支えていたのもルーナだ
だからこそ、ルーナはミツキの成長がうれしかった
「ライド!仮面の幻術師 ハリー!」
だからこそ、手加減は出来ない
「ハリーのスキルで、山札の上から2枚見て、そのうちの1枚を山札の下へ、もう1枚、ミス・ディレクションはソウルへ」
ハリーが持っていた杖を掲げると光がその杖の中に吸い込まれていった
「プレジャー・キャスターでブーストしたダークサイド・ソードマスターでヴァンガードにアタック」
ソードマスターの放った剣が真っ直ぐアルトガロに向かっていくが
「インターセプト!」
それはリアガードのアルトガロが剣を使い弾き返した
「仮面の幻術師 ハリーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
ハリーが杖から放った光がアルトガロに襲い掛かる
【マスカレード・バニー】トリガーなし
【短剣の奇術師 エティ】トリガーなし
「ダメージトリガーチェック」
ミツキがめくったのはそーどみー、トリガーではない
「ターン終了、次はミツキの番だよ、私に見せて………今のミツキを」
そう言ってルーナはミツキに笑いかける
その優しい笑顔につられミツキも笑顔になった
「行きますよ!ルーナさん!ライド!導きの宝石騎士 サロメ!」
登場したサロメはすぐさま持っていた剣を上へ掲げた
「ストライドジェネレーション!全盛の宝石騎士爵 エヴァンジェリン!更にそーどみーをコール!そのスキルでトレーシーをコール!手札からラシェルをコール!」
ユニットを展開して一気に攻めにかかるミツキ
グレード0のラシェルを残しておけばガードに使うこともできるが
「エヴァンジェリンのスキル!すべての宝石騎士にパワー+3000!ラシェルのブーストでヴァンガードにアタック!」
エヴァンジェリンが剣を掲げる
ラシェルのブーストと合わせパワーは36000
これを狙ってミツキはラシェルをコールしたのだ
「ノーガード」
「トリプルドライブ!」
【導きの宝石騎士 サロメ】トリガーなし
【宝石騎士 さばるみー】トリガーなし
【誠意の宝石騎士 バートラム】クリティカルトリガー
エヴァンジェリンの輝く剣が横薙ぎにハリーを切り裂いた
更に振り下ろされた一撃も見舞う
【キューティ・パラトルーパー】トリガーなし
【マスカレード・バニー】トリガーなし
「そーどみーでアタック!」
そーどみーが牙をむきながらハリーに向け飛びかかるが
「ジェネレーションガード!道化魔竜 ワンダリング・ドラゴン!スキルでソウルチャージしてソウルのミス・ディレクションをガーディアンコール」
ワンダリング・ドラゴンとミス・ディレクションに阻まれ攻撃は届かない
「ヘロイーズのブースト!トレーシー!」
力強く斧を振り上げるトレーシーがハリーに迫る
トレーシーにはトリガーも乗っているが
「ジェネレーションガード!鎖鋸の大奇術 ファーニバル!スキルでキューティ・パラトルーパーをソウルへ!シールド+5000、更にガード」
フィールドに舞い降りたフライング・ペリュトンでシールドとパワーの合計が36000になりパワー31000のトレーシーの攻撃をガード成功となった
「ターン………終了」

「惜しい!綺場ミツキ、弓月ルーナをあと一歩まで追い詰めたものの届かず」
「しかも手札は5枚、これは厳しいな、勝負に出たタイミングはよかったが、ルーナの方が1枚上手だったな」

「(ミツキの全力に私も答えなきゃ………)」
ジェネレーションガードを2枚使ったためルーナはGゾーンに表のカードが2枚
今のミツキに勝つなら、最高の切り札で向かっていかなければならない
「ストライド………ジェネレーション!」
ハリーの体が光に包まれたかと思うと次の瞬間には白い衣装に身を包んだユニットへと姿を変えていた
「異界の大奇術 フェアフィールド!めくるめくイリュージョンの開幕よ!」

「フェアフィールドはジェネレーションブレイク3のカード、本来ならこんな序盤で使えるカードじゃないが」
「なるほど、先ほどの2枚のジェネレーションガードが利いているわけですね」
ミツキとルーナ
二人の全力がぶつかり合ったからこそ起こったこと

「仮面の幻術師 ハリーのストライドスキル!奇術!」
ソウルからユニットを呼びだすペイルムーンの奇術
「ソウルからキューティ・パラトルーパーをコール!奇術!パラトルーパー登場時のスキルで山札の一番上をソウルチャージ」
ダークサイド・ソードマスターがソウルに入る
「短剣の奇術師 エティをコールパワー+5000!パラトルーパーを退却、ダークサイド・プリンセスをコール!そしてフェアフィールドのスキル!ソウルとドロップゾーンからダークサイド・ソードマスターを山札に戻し、絵札の奇術師 ラッピンをコール!パワー+10000!クリティカル+1!」
何とリアガードのクリティカルを上昇させるスキル
「ラッピンの奇術!ラブリー・コンパニオンをソウルからスペリオルコール、プレジャー・キャスターのブーストしたラッピンでヴァンガードにアタック!」
ラッピンがカードをサロメめがけて投げてくる
ダメージ4のミツキはこの攻撃をガードしなければならない
「私はあきらめない!ラシェル!バートラム!」
ラッピンの投げたカードはラシェルとバートラムを切り裂いた
「フェアフィールドでアタック!」
フェアフィールドの杖が真っ直ぐサロメに向けられそこに光が集まっていく
「ジェネレーションガード!神聖竜 レーザーガード・ドラゴン!更にさばるみーでガード!そーどみーでインターセプト!」
全力で防ぎにかかるミツキ
だが今の彼女に出来るのはここまで
「トリプルドライブ」
【仮面の奇術師 ハリー】トリガーなし
【仮面の幻術師 ハリー】トリガーなし
【エクスプロード・ジェントル】スタンドトリガー
「っ!」
フェアフィールドの攻撃を受けきって消滅するガーディアン達
だがルーナの攻撃は2回残っている
その上スタンドしたラッピンはクリティカル2
「ラッピンでアタック!」
ラッピンの投げたカードたちがサロメを切り裂いていった
【宝石騎士 さばるみー】
【宝石騎士 そーどみー】

「負けちゃったか………」
ファイカに表示されたミツキのポイントは一気に0になってしまう
俯くミツキをルーナが優しく抱きしめた
「大丈夫、まだファーストステージは始まったばかり、ミツキならきっと突破できるよ」
「………ありがとう、ルーナさん」
ルーナと離れたミツキはドロップゾーンへと送られた
「ミツキ!あなたならもっと強くなれる!私!信じてるから!」
ドロップゾーンへの道中、ルーナのその言葉にミツキは決意を新たにした
「私、きっと強くなって見せます、ルーナさん」
小さい頃よく遊んでくれた優しいお姉さんは………今でもミツキを優しく見守ってくれていた

ミツキがルーナに負け、ポイントを失ったことはミライとタツマのファイカにも届いていた
「くそっ、やばいぞ………」
タツマはなんとかポイントを集めていたがそのほとんどが収集したポイント
ファイターとはなかなか出会えずにいた
するとここで彼のファイカが近くにファイターがいることを示す画面へ切り替わった
慌てて振り返るタツマ
「なっ………あんた」
そこにいたのはクロニクルハーツのリーダーであるミキだった 
 

 
後書き
次回予告
「やっぱりルーナさんはすごいなぁ」
「そんなことないよ、ミツキだって頑張ってる」
「ううん、だからこそいつかは越えたいって思ってるんだ」

turn:21 二つの想い

「ちなみにお母さんのこともいつかは越えたいと思ってます」
「ふふっ、真面目なところは両親譲りね」
「一切妥協するつもりはありませんから、モデルとしてもファイターとしても」
「うーん、アムもシオンさんもどっちもそういうところあったからどっち似かわかりずらいなぁ」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧