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勇者って...何?

作者:碧@midori
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第79話 看板って...何?

「おおおお、結構大きい宿になったな...」
「すまない...銀貨1枚分増えてしまった」
「はいはい、銀貨1枚......どうぞ」
「ありがとな」
「さて...あの人に、言いにい行くか」


「イリアさん、出来ましたよ、宿、相当でかいですけどね」
「ありがとうございます...看板を作りたいんですけども」
「看板ですか...デザインさえあればできますよ」
「デザインですか?前やっていた宿の看板ならありますけど」
「じゃあ、それを頂ければ、数時間で作るので」
「これです...」
「作ってる間、宿を見ておきます?」
「はい」


「いい絵だなぁ...木の上に鳥がとまってて...下には仔犬?かな、仔犬が狼だったらあれだけど...
さて、複製しますか」
「炎」...「炎」...
「これで、鉄が溶けたっぽいから...次は整形かな」
「風」...「風」...
「整形出来たから...色塗りするか!一番好きなのが色塗りでしたよ、美術では
この形にするのは...科学だと結構かかるのに、魔法学だと一瞬だな...」
「科学?なんですか?」
「シーナ...科学って言うのは元の世界の技術だよ」
「魔法より凄いですか?」
「どうだろうね...似てることはあるんだけどね...こっちは原子とか分子とかは知られてなさそうだし」
「原子?分子?」
「分からなくても良いけどさ、あっちには科学で電気って物があるからね...」
「電気?」
「まあ、いいや、専門的なことは分からないしこの話は終わり」
「そうですか...今は何してるんですか?」
「今は色塗り...元の絵には色が無かったけど、楽しいからね」
「手伝いましょうか?」
「もう、終わるし良いよ」 
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