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夢幻水滸伝

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第二十四話 神星達の出会いその二

「このことはな」
「どうもな」
「そういえば留学生も関西弁の奴多いわ」
 中里もこのことについて話した。
「日本語でよおさん触れるのがそれやからか」
「そや、それでな」
「わい等も関西弁や」
「わかりやすくてええやろ」
「自分等も関西弁やしな」
「それはな、僕等どうも津軽弁とか昔の鹿児島弁はな」
 中里は今の関西人として二人に話した。
「ちょっとわからんしな」
「昔の鹿児島の言葉はか」
「それはか」
「ああ、あと津軽は青森や」
 そちらの県だというのだ。
「そこも知ってるやろ」
「これでも成績はそこそこや」
「二人共な」
「そやからな」
「それは知ってるわ」
 津軽が青森県の一地域であることはというのだ、しかも二人は中里に対してさらに言った。
「鹿児島は西郷さんやな」
「あと大久保さんもやな」
「それで津軽は太宰治さん」
「あの人の出身やったな」
「よお知ってるな」
「そやから成績そこそこや」
「決して悪くないからな」
 それでというのだ。
「知ってるわ」
「そうしたこともな」
「そうか、そのこともわかったわ」
「ああ、日本のことも結構知ってるで」
「歴史も文学もな」
「まあ言葉はまだ怪しいところがあるか?」
「どうもな」
 自分で笑ってこうも言った。
「それでもこうして喋れてな」
「読み書きも出来るで」
「多少アメリカ訛りあるけどいけてるで」
 綾乃が微笑んで二人に話した。
「何も遜色ない位に」
「そやったらええけどな」
「僕等にしても」
「気にする位ちゃうで。とにかくアメリカさんはもう統一したんか」
「この前やけどな」
「やってみせたわ」
 二人で笑って綾乃に話した。
「僕達も最初はお互いぶつかったけど」
「今は共同リーダーや」
「それで今度は太平洋や」
「日本にも行くからな」
「来たらもてなしたるわ」
 芥川が笑って二人に返した、挑戦を受けて返す笑みだった。
「存分にな」
「蕎麦とか寿司でか?」
「あと刺身か?」
「僕等との和食もいけるから安心するんや」
「アメリカにも和食のお店結構あるしな」
「ニューヨークはアメリカの和食でも流行の最先端や」
「ロスはアジア系、日系人も多しな」
 二人はそれぞれの出身も話した、メルヴィルがニューヨークでトウェインがロサンゼルスだった。
「和食はよお食べてる」
「生もんもいけるさかいな」
「和食も抵抗ないんか、わかった」
 芥川はその言葉も聞いて言った。
「ほなほやとかくさやとか好きなだけ食わせてやるわ」
「ああ、どっちもいけるわ」
「特にほやは大好きや」
「あれは中々いけるな」
「仙台名物最高や」
「そこでそう言うか」
 中里はほやと聞いても笑顔でしかも東北名産であることも知っている二人も驚きを隠せなかった。
「強いな、こいつ等」
「予想してたわ」
 言った芥川は平然とした顔だった。 
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