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【凍結】剣製の魔法少女戦記 外伝・ツルギのVividな物語

作者:炎の剣製
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001話『僕の名前は八神ツルギ』

 
前書き
ついに復活させました。よろしくお願いします。 

 
朝の木漏れ日がカーテンから差し込んできてとある子供を照らす。
するとベットで寝ていた子は目を擦りながら目を覚ます。

「うーん……朝、か。よし!」

子供は目を覚ますとすぐにベッドから起き上がって支度を始める。
少年……八神ツルギの朝はこうして始まった……。




僕の名前は八神ツルギ!
ミッドチルダ在住の魔法学院初等科4年生だよ。
親は公務員の八神士郎パパに同じく家庭と両立して働いている八神リインフォース・アインス……通称アインスママを親に持つ普通とは少し違うけど子供なんだ。
僕の朝の日課はまずは髪の手入れから始まるんだ。
それで女の子っぽいと周りから言われるけどそれも仕方ないと諦めているけど……。
四年前のとある出来事で伸びてしまったウェーブのかかった髪なんだけど、みんなから似合うから切らないでと言われてずっと伸ばし続けている。
……まぁ僕も個人的には切りたくなかったからもうずっと伸ばしているんだけどね。
何故かはわからないけど切ってはいけないという思いがあって散髪する時は少し切る程度なんだよね。
そしてブラシで髪を梳かしながら時間が過ぎて行っていると二階にある僕の部屋に一階にいるのだろう士郎パパの声が聞こえてきた。

「ツルギ、もう起きているか?」
「あ、うん。起きてるよ士郎パパ!」

僕は大きく返事をして言葉を返す。

「だったらもう起きてきなさい。もう朝ご飯は出来ているのだからな」
「はーい!」

それなのでちょうど程よく髪も梳かし終えたので一階へと制服に着替えて降りていく。
するとそこでは今でも仲良しな士郎パパとアインスママが一緒に料理を作っていた。
そして外で掃除をしていたのか士郎パパの使い魔であるタマモさんが僕に気づいたのだろう。

「あ、ツルギ君。おはようございます」
「うん。タマモさんもおはよう!」

タマモさんは普段はおちゃらけた性格をしているんだけど、事戦闘事に関しては得意の呪術を使い相手を翻弄するスペシャリストなんだ。
そしてとっても綺麗な人なんだ。狐の尻尾と狐耳がとてもキュートだよね。

「ツルギ、おはよう」
「おはようツルギ。よく眠れたかね?」
「うん。おはよう! 士郎パパにアインスママ」

パパ達とも挨拶を交わしてこうして僕の一日はまた始まった。

「ツルギ。今日は学院は始業式だけだな?」
「うん、そうだよ。アインスママ」
「それならよかった。今日は士郎とは行き違いになってしまうが私は家にいるので早めに帰ってくるんだぞ」
「わかった」
「うん。それならばいいんだ」

そしたらアインスママは笑顔を浮かべていた。
アインスママは一見少し表情が硬いけど笑うととても綺麗なんだよね。
それで僕は士郎パパの作った料理を口に入れると、

「うん! うまいね! やっぱり士郎パパの料理は美味しいよ。お店の料理の味以上のものだからね」
「そうか。それならばよかった」

士郎パパはそれでわずかに笑みを口に刻む。
そう。士郎パパは務めている魔術事件対策課では料理長も兼任していてほとんどの隊員の舌を掌握しているという。
たまに料理人に転職しないかという話題を振られるそうだけどやんわりと断っているそうらしい。
士郎パパ曰く「私はやはり人助けが性分なのでな。料理一筋というわけにはいかないんだ」らしい。
うん。とっても士郎パパらしい。
僕の中で士郎パパは正義の味方だと思っているんだ。
昔から何度も僕の事を助けてくれて、いざという時には一緒に男の子同士の会話もする仲なんだ。
士郎パパもよく昔からの男仲間の人達と遊ぶ事があり話題には事欠かさないらしい。



それからしっかりと料理を味わっている時だった。
家の呼び鈴が鳴って外から、

『おーい、ツルギ。学院に行こうぜー!』

という声が聞こえてきた。
だから僕は急いで支度を済ませて出て行こうとするんだけど、その前に士郎パパが先に玄関へと向かっていく。
そしてドアを開けるとそこには僕の幼馴染の男の子である『キリヤ・スピアーノ』君が立っていた。

「キリヤ君、おはよう。ちょっと待っててね。支度するから」
「わかった!」
「おはよう、キリヤ少年。毎日元気だな」
「うっす! おはようございます、シロウさん!」
「うむ。……ところで……」
「はい、分かっていますからそう怖い顔をしないでくださいよー……」

なにやら士郎パパとキリヤ君は内緒の話をしているようだけどいつもの事だから僕も気にしていない。
聞いてもなぜか教えてくれないしね。
キリヤ君は僕の家の隣の子で僕と同い年でよくもう一人の友達と一緒になって遊ぶ仲なんだ。
性格はとっても元気で熱血漢。これだと決めたら真っ直ぐ走っていく感じの少しトゲトゲした黒い髪の男の子だ。
女友達の高町ヴィヴィオちゃんとも幼馴染で三人で昔はよく遊んでいたんだよね。
それなんだけどなぜかたまに僕と真っ直ぐ視線が合うと顔を赤くして目を逸らされてしまうんだけどどうしてだろうと日頃思っている。


それはともかく支度が済んだので、

「それじゃ士郎パパ、アインスママ、行ってくるね!」
「ああ。行ってきなさい」
「気を付けてな」
「うん。それじゃ行こうか、キリヤ君」
「おう!」

そしてキリヤ君と一緒に学院へと向かっていった。
その道中で近くで暮らしているヴィヴィオちゃんとも出会ったので、

「ヴィヴィオちゃん、おはよう!」
「おはよう、ヴィヴィオ!」
「あ、ツルギ君にキリヤ君。おはよう」

僕達に気づいたのかヴィヴィオちゃんは笑みを返してくる。
うん。やっぱりヴィヴィオちゃんは可愛いよね。
ヴィヴィオちゃんとは四年前に機動六課という場所で出会ったんだけど当時のヴィヴィオちゃんは少し控えめの性格でよく泣いちゃう子だったから僕がよく慰めていたんだ。
お母さんの高町なのはさんが誘拐された時はそれはもう気が動転していたけど事件も解決してなのはさんも戻ってきてヴィヴィオちゃんもなんとか落ち着いた感じだった。

「あ、ヴィヴィオちゃん。優君は元気……?」
「うん! 毎日元気になのはママとユーノパパと遊んでいるよ。わたしが嫉妬しちゃうくらいには……」
「そうなんだー」
「優君は毎日元気だもんなー」

キリヤ君も自分の弟のように優君を可愛がっているのをよく見るんだよね。
それでキリヤ君は笑みを浮かべているし。

ちなみに優君とは本名『高町優』。
なのはさんとユーノさんの一人息子で今年になって三歳になる男の子だ。
ヴィヴィオちゃんとは義理の姉弟になるんだけどそこらへんはヴィヴィオちゃんは気にしていないらしい。うん、姉弟仲良しが一番だよね!
そんな感じで僕達三人は一緒に学院へと向かっていくのであった。
これからまたみんなで同じクラスになれたらいいな……。


 
 

 
後書き
二年間の静寂を得て、私は新たに剣製の魔法少女戦記シリーズの再開に目途が立ちましたのでこうして投稿させていただきます。
内容はこれから考えていきますけどオリジナルの話も織り交ぜながらもVividの世界を描いていきますのでよろしくお願いします。

掴みはこんな感じでいいでしょうか? 
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