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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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その九 「  」

 
前書き
飯野(いいの)大和(やまと) 

 
時間は…そうですね~ お昼休みですかね~。


場所は…校舎裏。






ドンッ



「ヒッ!」



「あ、ごめん。強く壁 蹴り過ぎました?」


「ぁ……その…いえ…」



壁にもたれてガタガタブルブル震える下級生(モブ)くん。



あ。名前なんてないですよ? 所詮、今回限りの捨てキャラですし?



「僕の勘違いだったらごめんなさい、僕が頼んだのってなんでしたっけ?」



「か、かつ…」



「ああ? よく聞こえませんねぇ~?」



「学校で一番人気のカツカレーパンです!!」



「あぁ良かった。そうですよね、僕が頼んだのはカツカレーパン。

 じゃあ、貴方が買ってきた物は?」



「……パン」



「声が小さくて何言ってるのかわっかんないなー!?」



ドンッ



「ヒィィィ!!? 学校で二番人気の焼きそばパンです!」



「そうでしたね~。僕が頼んだのは、カツカレーパン。

 貴方が買ってきたのは焼きそばパン……これどうゆうことですかね~?」



「ご、ごめんなさい! カツカレーパンは人気ですぐに売り切れちいゃって…

 でも、焼きそばパンはなんとか死守しましたっ!!」



ドンッ



「ヒィィィ!!」



「死守しました…じゃ、ないだよ。 今日の俺の気分は焼きそばパンじゃなくて、カツカレーパンなんだよ」



「で、でもカツカレーパンは売り切れで…」



「なんで売り切れだと買えないんだ?」



「へ?」



「買ってた奴に土下座でもなんでもして、その焼きそばパンと交換してもらえばいいでしょう?」



「そ、そんなこと…「やれ」はいぃぃ!! 今すぐにでもー!」



「あっははは♪ まるでライオンに睨まれたウサギのようですね」




とても滑稽な逃げ方をありがとうございます、下級生(モブ)くん。













「あー!! メッシーだあああ!!」


五月蠅いのが来た。


「ヤッホー♪」


満面の笑みで手を振っているアホ1号。 確か…本名 千代紙 ちょ子とか言いました…っけ?

興味ないので忘れたけど。

アホの世界チャンピオン大会なんてものがあったらきっと彼女が ぶっちぎりの1位をですよ。

そんなくっだらない競技があったら…の話ですけどね。


「飯か。こんな所でなにしているんだ?」


アホ一号の飼い主 気取りのアホ2号。 最籐 終。 自分は常識人だと勘違いしている可哀想な人。


「そのセリフそっくりそのままお返ししますよ。 (おわり)さん」

バチバチバチ。

漫画だったら視線と視線がぶつかってこんな音でも鳴るのかなぁ? 現実ではそんな音しませんけどねぇ。


俺と終は仲が良くも悪くもない。相手からは嫌われていそうだけど、俺はわりと好き?


だって、使い勝手の良さそうな手駒だからね♪


「俺達は…「ねぇ! メッシー バナナ見なかった?」


「は? バナナ?」


「そうバナナ! チョコバナナ!」


何を言っているのでしょう、この猿は……。


「正確には真っ黒に腐ったバナナだけどな」


「違うよ、あっくん! ジュクジュクに熟したバナナだよ!!」


「どのみち、腐ってますよね~ソレ」

貴方の頭と同じように。


「それで、そのバナナがどうしたんです~?」


「うん、バナナがね! 奪われたの! カラスに!」


あっそ。


昼ご飯に屋上でバナナを食べようとしたところをカラスに奪われ、撃退しバナナが校舎裏の方に落ちて行ったから拾いに来た…と。


「アホですね」


「そう…思うよな普通」


「ええ、思いますね。普通」


「ええーー!! なんで!?」


「ちよさんは道に落ちている物でも食べる派?」


「ちょっとメッシー! さすがにワタチでも落ちてる物は食べないって~~。

 3秒ルールだよ!」


「結局、食べてるだろ」


「え? そう? えへへへ♪」


アホと会話しているとアホがうつる。さっさとお暇しましょう


「では僕はこれで……「アー大和にアホ子じゃーん!」チッ」


出たなアホ3号。俺の天敵 小野 イラン!


ばい~ん。


「あの小野さん…僕の頭に胸当たっているのですが……」


「アハッ、ウケルー当ててるんじゃなくて、乗っけてるんだしー」


知ってるよアホ。重いんだよ、アホ。


「大和の頭って胸を置くのにちょうどいい高さなんだしー」


「えーそうなの? じゃあ// ワタチも///」


ぽよん。


重さがさらに増える。 俺はお前らの胸置きじゃない!


「飯野センパイーー!! 知り合いに頼んでなんとか手に入れました、カツカレーパン」


ギロリ



「ひぃっ!! こ、ここに置いときますねーーー」


「なんだあれ…」


「僕の知り合いです。気にしないでください~」


「ワタチ知ってる! ああゆうのってパシ「良かったら、皆で食べましょうか~昼食」


「イイし~楽しそだしー」


「うっほーい♪ バナナみっけたー!! 見てあっくーん!」


「やめろアホ! 蟻だらけじゃねぇーか!!」


「でも取り払えば…食べ「食えるかー!!」ゴブッシュ!」


ふぅん…アホ2号は虫が苦手…と。


それにしても今の蹴りは綺麗に決まったなぁ。反対側の校舎まで飛んで行ったよ。


「…あのまま帰ってこなければいいのにね~」


「飯。お前…かなりの嫌な奴だな」


「あはははっ、よく言われます~」


バチバチバチ。

 
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