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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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69部分:第七話 関羽、山で三人の戦士と会うのことその二


第七話 関羽、山で三人の戦士と会うのことその二

「それでここの領主様は人材を求めているって聞いて」
「来たんだ」
「よかったら雇って欲しいなって思って」
「どうだ。全員強いぞ」
「どの者も卓越した腕です」
「それぞれ兵士を百人程度一度に倒しています」
 田豊と沮授が袁紹に話す。
「戦場の指揮官としていいかと」
「治安維持にも使えます」
「そうですわね。今は治安維持が至急の問題」
 袁紹もこのことはよくわかっていた。
「山賊退治に異民族も」
「匈奴の取り込みは順調です」
「羯の方もです」
「その二つはまずは」
 袁紹は彼等についての対策を話した。
「多くは農民として辺境の開拓をさせなさい」
「農具を渡していっています」
「農具が行き渡るまでの間は牧畜をさせています」
「宜しいですわ。そして開墾の為に移住させた民と同居させること」
 袁紹の政策の指示は細かい。
「そして婚姻も進めなさい。そのまま牙を抜き取り込んでいきますわ」
「それで宜しいかと」
「その中の屈強な者は」
「十万の騎兵を用意しなさい」
 袁紹は今度は軍事について命じた。
「匈奴も羯も騎射に秀でている。ならば」
「はい、屈強な者を選び兵士とします」
「その選別も今進めています」
「花麗と林美に命じておきなさい」
 そのことも話した。
「その選んだ兵士達をさらに鍛えることを」
「では、確かに」
「そのことも」
 二人もそれに頷く。このことも決まった。
「そして今領土としている四つの州から歩兵を選りましょう」
「その数は」
「十万ですわ」
 今度は歩兵の話にもなった。
「武具の充実も急ぎなさい」
「城攻めの兵器も用意しておきます」
「槍や弓、鎧兜も」
「そして」
 さらにであった。袁紹の言葉がさらに強くなった。そのうえでだ。
「羌を」
「はい、烏丸はこのまま取り込めます」
「さすれば次は」
「そうですわ。羌は歯向かう危険がありましてよ」
 袁紹とて漢の者だ。ならば北や西の異民族達に対してどうするかはわかっていたし決めてもいた。そのうえで田豊と沮授に話しているのだ。
「その場合は」
「征伐しかありません」
「その為にも今は」
「その通りですわ。まずは兵を養うこと」
 それであった。
「次は烏丸を取り込みそのうえで」
「羌を征伐するか取り込み」
「憂いを全てなくしましょう」
「そしてその民と兵を取り込む」
 彼等もまたそうするというのだ。
「宜しいですわね。ところで」
「はい」
 一人出て来た。審配であった。
「今四州の民はどれだけいますの?」
「涼州の調べも終わりました。そのうえで、ですが」
「ええ」
「合わせて千二百万になります」
 それだけだというのだ。
「四州でそれだけです」
「わかりましたわ。四州でそれだけになると」
「はい」
「異民族の者達をさらに取り込めば千三百万、いえ四百万になりますわね」
「それを超えるかと」
 審配は田豊達の後ろにいながら主に対して述べていた。
「千五百万になります」
「それは羌も入れてですのね」
「そうです」
 その通りだというのだった。
 
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