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名キャッチャー

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第二章

「皆ウエスト引き締まってるじゃない」
「そうかしら」
「別によね」
「そうよね」
「私達も」
「彩ちゃん胸大きいし」
「お尻だっていいしね」
 大きいだけでなく形もいいというのだ。
「いいスタイルよ」
「グラドルでもいけるじゃない」
「いや、だからウエストが」
 それがというのだ。
「どうもね」
「キャッチャー向きだっていうの」
「そうだっていうの」
「そう、かえってね」
 どうもと思うが少なくともきゃっちゃーをするにはいいというのだ。
「いいのよね」
「じゃあそのままでいるの」
「ウエストも」
「そうだっていうの」
「ええ、ソフトボールをしていたら」
 つまりキャッチャーならというのだ、彩の場合は。
「これでいいわ」
「そうなのね」
「じゃあそのままね」
「ウエストは維持するの」
「その体型で」
「元々だし」
 そうした体型だというのだ。
「だからね」
「じゃあね」
「彩ちゃんがそうしたいなら」
「それでいってね」
 友人達も彩がいいならだった、これ以上は言わなかった。それで彩は実際にダイエット等を考えずにソフトボールをしていった。
 しかしだ、梅田の方を歩いている時にだ。
 ふとだ、一緒に歩いていた従姉にこんなことを言われた。
「彩ちゃんの顔とスタイルならね」
「どうしたの、急に」
「いや、もう少しウエスト引き締めたら」
 そうしたらというのだ。
「モデルになれそうなのに」
「いや、私背がね」
 それがとだ、彩はまずそちらから話しあt。
「低いから」
「それ位何でもないわよ」
「モデルなら」
「彩ちゃん位の背でもね、ただね」
「ウエストがっていうの」
「もう少しね」
「細いとなの」
「なれるって思ったけれど」
 今一緒に歩いている彼女を見てというのだ。
「そうね」
「ウエストなの」
「胸は大きいしお尻も大きくて形もよくて」
 つまりどちらも見栄えがいいというのだ。
「だからね」
「ウエストがもっと細いと」
「そう思ったけれど」
「けれど細くなったら」
 どうなるかとだ、彩は従姉に答えた。 
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