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夢幻水滸伝

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第十五話 傭兵の四人その五

「他の国も」
「いえ、太平洋やアフリカそれにインドやロシアはそうですが」
「ちゃう地域もあるか」
「欧州は人間族が殆どですね」
「また何でや」
「どうも他の種族のルーツが欧州には殆どなく」
 この世界の欧州にはというのだ。
「人間族、しかもコーカロイドのルーツがあり」
「それでかいな」
「欧州だけは人間族が殆どになっています」
「成程な」
「他の地域はこうした状況です」
 様々な種族が混在しているというのだ。
「人間族も他の樹族もいます」
「人間族の数も少ないしな」
「はい、そうですね」
「何十とある種族の一つで」
「人口の増加率も変わりませんし」
「そやな」
「そうした世界であり種族の状況です」 
 太宰は中里にあらためて話した。
「そう理解して下さい」
「実際そうやしな」
「はい、事実ですので」
 この世界のだ。
「ご理解下さい」
「よおわかったわ」
「まあそういうことで」
 また雅が言ってきた。
「暫くの間よろしゅう」
「こっちこそな」
「契約の間はしっかり働きますさかい」
 雅はこのことは強く約束した。
「うち等頑張りますで」
「もううち等がいたら一安心」
「四天王あるところ難儀なし」
「バース様以上の助っ人ですで」
「バース様は言い過ぎやな」
 中里はそれはと突っ込みを入れた。
「アリアス位に働いてくれたらええか」
「あっ、それはちょっと」
「アリアスさんも悪くなかったですけど」
「やっぱりバース様がええです」
「最高の助っ人でしたから」
「そやからバース様とは言わん」
 そこまではというのだ、尚この場にいる誰もバースはその目で見ていないしアリアスの時は赤子だった。
「そこまではな」
「そこでそう言ってもらいたいですわ」
「バースみたいにって」
「最高の助っ人やさかい」
「是非」
「そうか、まあとにかく頼むで」
 あらTめて言う中里だった。
「これから」
「よろしゅう」
 四人は中里に笑顔で応えた、そしてだった。
 四人は傭兵として関西の軍勢に加わった、太宰はここで綾乃に対して厳かな声でこう言った。
「ではです」
「これからやな」
「はい、戦局が動けな」 
 その時にというのだ。 
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