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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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2部 P・T事件
7章 勇気
  答え

 俺が意識を覚醒した瞬間
目の前に結界がなくなったなのはに今まさに男が近寄ってきていた。

「お父さん・・・お兄ちゃん・・・あ・・・や・・・ちゃん」

 なのはは半ベソをかきながらうずくまっていた。

 俺は無我夢中になって先ほどの技
アークエネミーと距離があったので戦士系の突進の突き技、牙追(がつい)を使いなのはに襲い掛かろうとしていた男性に向かっていった。
そして奇妙な現象が起きた。
炎は消えたのだが牙追の威力はそのままだった。
男を吹き飛ばしたのと同時になのはを抱きしめる

「きゃ~」

 なのはは今の事を見ていなかったので襲い掛かる男性と間違えた用だったのだが耳元だったので結構効いた。

「なのは恐怖の悲鳴はひどいよ」
「あ、綾ちゃん?」
「綾ちゃんだよ」

 また襲い掛かってくる奴を魔法使い呪文の一つ普通のマジックミサイルを相手にぶつけた
相手はそれにぶつかり気絶をしたみたいだった。

「これ以上俺の女に手を出すんじゃねぇ」

「はにゃ・・・あ・・綾ちゃん」

「か・・・神代さん」

 男たちは転生者と思われる男性に助けを求めてやがる

「後ろに下がってなぁ」

 神代と呼ばれた男性は取り巻き達を後ろにひかせた

「なのは怖い思いをさせてごめんね」

「う・・・ううん」

 まぁ戸惑うわなぁ
行き成り俺の女呼ばわりされたら

「今度は大丈夫だから、信じてくれるかな」

「私は綾ちゃんを信じなかったことは無いよ」

「ありがとう。もう一度だけ抱きしめても良い?」

「う・・・うん」

 俺は隙を見せずになのはを抱きしめた。
いつも勇気をくれて体の奥がポカポカしてくるこの子を守りたい
俺は街を泣かせる物を退治する事は出来ないかもしれないが
俺の両手に触れられる人たちを泣かせる物から守ることはできるのかもしれない。
俺はこの時に決めていたのかもしれない。

 神代と呼ばれた男たちの後ろに隠れていた男の一人は好機と見たのだろう。
俺達に向かっているのを感じる。
俺は男たちに背を向けているし、なのはは俺に抱き付かれていて向こう側が見えないから仕方ないのかもしれないのだが


「はっ」

 俺はなのはを少し離してからしゃがみ込み行動に移した。
俺は近づいてくる男を逆サマーソルトキックをかましてやった。
俺の頭が地面に向いている時に相手を見定めてからの魔法の矢を放った。
逆サマーでK・Oさせる自信はあったのだが無粋な真似をしたつけをしないとね

「流石拉致監禁レイプ魔だけあって全く無粋な真似を」

 俺はもう一度なのはの方を愛おしく見てから結界を張りなおす。

「なのは」

「なに綾ちゃん」

「帰ったら桃子さんのシュー一緒に食べたいね」

「うん」

「チョット終わらしてくるよ」

「無理しないでね」

「言葉が違うよ」

「頑張って、そして勝ってね」

「もちろん」

「お別れは済んだのか」

「さぁお前の罪を数えろ」

 俺は神代達に向かって左手の人差し指で相手を指さしながらそう言った。

「新しい人生を楽しんで何が悪い」

 奴からの攻撃が初めて来たのだが、先ほどと違い以前と同じように体が動くのが分かる

「楽しむのが悪いとは言ってない」

「お前は思わなかったか、物語の主要人物は、そこのなのはも私は普通の小学生っていうけれど、
家柄、ルックスが良いのはもう企画が違うだろうとそんな奴がご都合主義で良い思いばっかりしやがる」

「そんなの当り前だろうが、そうしないとフィクションでは話にならないし、誰も見ないでしょうが」

「だから奴らの屈辱の顔を見るのが最高なんだよ。自分に惚れさせるっていうのもあったけれどそんな作り物なんて御免だ、
奴らの本当の屈辱、絶望の顔はまた一段と言い」

「屑が・・・」

「転生者をやるのも面白かったぜ、お前は少し違うから最後に残そうかと思ったけれど、戦うのなら貴様の心に敗北と絶望を与えてやるぜ」

 奴のパンチを俺は膝を使い頭を動かしてヘッドスリップを使い、ボディアッパーを打ち込む。
神代は信じられない顔でしゃがみながら俺の顔を見てきた。

「いつまでも手前の謎が分からないと思ったのか」

「何?」

「俺の能力は貴様が思っているようにBASTARDだ。それは呪文や技だけじゃない
頭の切れもよくて、感が良すぎるってアビゲイルの野郎が言っていたよな」

「まさか・・・」

「あぁ手前の秘密が分かったぜ
いかな法則であろうと絶対防御っていうのは制約を受ける
例えばいかな特殊能力を効かないようにするとしたらする本人も使用不可になるだろう
例えそれが神であろうとも摂理を変換は出来ないはずだ
きっと奴自身もそんな話をしたんだと思う。
ならどうするか・・・
簡単な話この世に存在する2次元の技、魔法を完全防御にすること」

「・・・」

「お前も疑問を持ったのだろう、なぜここまでダメージを受けたのか、
どう見ても身長から見ても華奢な女なのにってね
まぁそれも簡単な話だ
俺は以前TRPGというゲームが好きでね
魔法とは勉学らしいんだわ
俺はこの世界で数々の呪文、技を研究し
技の会得をしたんだ」

「だがそれも効く筈がないだろうが」

「馬鹿が・・・確かに元のアイデアは2次元かもしれないが俺たちはこのようにして生きていて行動をしている
このリアルは3次元のリアルだ、俺が作成したのはそのリアルな世界で作ったものだ
だから貴様の防御はもう俺には通じない
簡単な話、BASTARDの呪文、技。ミッドの呪文を使用しなければ良いだけなんだから」

「このアマが」

 ここから先は地力の差が出ていた。
俺はなのはの家に泊まったりしたときは士郎さんや恭也さん、美由希さんと一緒に訓練をここ数か月受けていたりして
俺の地力は格段に上がっている
以前の神威の時もそうだが変な力があるやつはそれに溺れて自分自身を磨く事をしないことが多い
魔法は希望の為にあるはずだ、だがらこれから先も研究をしないといけない

 まじめに考えながらのただ今神代に向かっての乱舞タイム
ボディを殴って神代が倒れそうになる瞬間、神代の肩を押し立たせて
また殴る蹴る最期のキメに入る

 俺は少しだけ腰を落とし構えを取り一撃を入れる
神代に当たる瞬間俺の腕が掴みこまれた。

 その掴まれた方向を見るとそこには恭也さんがいた。
その時ドサっという音が聞こえた。
神代が前のめりで倒れた音だ。

神代の部下たちは後から入った士郎さん達に無事に捕獲された。


 
 





 
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