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レーヴァティン

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第十四話 森を進みその二

「この森にそんな場所もあったんだな」
「はい、奥深くに」
「そうなんだな、そこまで行ってなかったからな」
 だからだというのだ。
「俺もな、しかしな」
「はい、その沼にですね」
「行ってな」
 そしてというのだ。
「ドラゴンがいれば」
「倒して」
「証拠を手に入れてな」
 ドラゴンを倒したというそれをというのだ。
「領主さんのところに行くか」
「そしてだよな」
「それを見せたらな」
 倒したその証をだ。
「報酬もかなり貰えて」
「俺達ともな」
「一緒に行けるぜ」
 そうなるとだ、智は久志達に笑って話した。
「晴れてな」
「よし、じゃあ絶対にな」
「ドラゴン倒すか」
「そうしような」
 二人で笑いながら話して先に進んでいく。その途中にだった。智は不意に矢を彼等から見て左手に放ってだった。二人に言った。
「飯手に入ったぜ」
「まさか」
「ああ、そうだよ」
 まさにというのだ。
「鹿倒したぜ」
「そうか、それじゃあな」
「熊食うよな」
「ああ、食えるんだったらな」
 それこそというのだ。
「何でも食うぜ」
「よし、じゃあ今からその熊を引っ張って行くか」
「火の用意をしましょう、そして」
 順一も言う。
「保存用にもです」
「ああ、調理してか」
「そしてです」
「残った分を持って行くんだな」
「沼まで長いです」
 その道のりがというのだ。
「ですから」
「熊肉の残りはか」
「そうしていきましょう、あとです」
「あと?」
「毛皮も欲しいですね」
 熊のそれもというのだ。
「是非」
「おいおい、色々だな」
 智も横から話を聞いて言う、少し笑って。
「それはまた」
「はい、熊は大きく毛皮も立派なので」
「だからか」
「そうしたいと思いました」
 順一は智にも話した。 
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