Blue Sea 『空と海の境界線』

湾月葱

ノースポイント海軍第3艦隊総合指揮官、ノースポイント海軍の中枢の１人。階級は中佐。
取材を得意とした行動などから、「提督版青葉」なんていうあだ名もある。
彼女は、ウィッチーズ以外に彼らに接触した中で、唯一取材を許可してくれた。


「私は、あの少年があそこまでの戦果を叩き出すとは思っていなかった」
葱は、あまり軍隊の規律は気にしない数少ない提督である。
そのぶっ飛び度は、艦娘を使いさまざまなイベントを企画、運営しノースポイントの懐を潤わせたことでも有名。
容姿からしてもそれが窺えるように、無頓着。

「あんなにいろんなことに取りまわされていて、私だったらもう投げちゃうかもね」
どうして自分よりいい面があるのだろうか、と思っている部分が所々見受けられる。
「彼が投げなかった理由は、あの艦娘がいたおかげだと思う。羨ましいけれど」
インタビューにもかかわらず立ち上がってカメラを弄り始める。
やはり、こういう空気にもかかわらず自分のスタイルでいる人間だろうか…。

「私って動いていられないとだめなんだよねぇ。彼との徹底的な違い、なんじゃないかな」
カメラのピントを合わせてたりしながら告げ、またカメラを弄り始める。

「彼は、私にとっては今を生きる理由に少しなっているかもしれないわね。私は、取材を生きるような理由にしてるからね」
理由を見つける…というワードが妙に引っ掛かる。
私をここまで彼の事に駆り立たされるのも、理由があるんじゃないかと思いつつも彼女の取材を続ける。

「私は特に、後悔してるっていう事はないわ。彼のおかげで、忘れることもできたし」
どうして彼女は忘れることが出来ただろうか。それは、正確にはわからない。



INTERVIEW FILE 01
North Point N.Wantuki