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星河の覇皇

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第六十三部第五章 会見の申し入れその四

「これもいい」
「まだ、ですね」
「そうなのですね」
「そうだ、最低限のことをしてくれるからな」
 俗に無能な働き者と言われている者はだ。
「まだいいのだ、しかし全く努力せず進歩しないだ」
「そうした輩は、ですね」
「兄上は先日仰っていましたが」
「害ですね」
「それになりますね」
「そうだ、そうした輩は進歩しないにとどまらない」
 これだけで済まないというのだ、そうした者達は。
「そこからだ」
「さらに、ですね」
「優れたものに近付こうとせず」
「優れている者の足を引っ張る」
「そうした者達だからこそ」
「何故か進歩しようとしない者はそうだ」
 尚且つ最低限の仕事さえしようとしない者はだ。
「自分達より優れている者を妬み」
「その者の足を引っ張りですね」
「貶めようとしますね」
「政界にもいる」
 そうした者達は、というのだ。
「そしてだ」
「政治の世界を混乱させますね」
「批判の為だけの批判をして」
「そして、ですね」
「誰の役にも立ちませんね」
「そこにだ」
 さらにというのだ。
「マスコミの中にもそうした輩がいてだ」
「その政治家と手を組むと」
「さらにですね」
「厄介なことになる、進歩しない者達がかなりの力を持ちだ」
「国家に害を為していく」
「それも多大な、ですね」
 これも二十世紀後半から二十一世紀初頭の日本だ、そうした政党とマスコミが結託しあまつさえ政権まで握り恐ろしいことになったのだ。
「そうなるからこそ」
「絶対にですね」
「そうした者達を存在させてはならない」
「絶対に、ですね」
「民主政治ではそうした輩も出てしまう」
 そして政界で発言力を持ってしまうというのだ。
「そうなっては終わりだが」
「それを防ぐこともですね」
「国家元首の務めですね」
「少なくとも私は用いない」
 そうした輩はというのだ。
「むしろだ」
「むしろ、ですね」
「排除しますね」
「そうしたやからは碌なことをしていない」
 ここでこのことも言うのだった。
「そうした輩はな。だからな」
「その悪事を暴き」
「そのうえで」
「悪事を公にして処罰する」
 そうして、というのだ。
「場合によっては破滅させるのでなくだ」
「その命もまた」
「アッラーの下に」
「害は置いておいてはならない」
 即ち誰の、何の役にも立たず害毒ばかり垂れ流し撒き散らしている連中はというのだ。サハラにもいるそうした者達は。 
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