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詩集「Variationen」

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持って行くのは思い出だけで…



人の心に押し潰され泣き疲れた夜
ふと見上げた星空はどこまでも澄んでいた
淋しくて…誰かにいてほしくて
思い巡らしたら誰も思い浮かばなくて
そんな自分が本当に悲しかった

振り返って見つめてみた自分の足跡
みじめな程小さくて…今にも消えそう
こんなに苦しくて辛い気持ちだけ
何でこんなにも何も残らないの?
これも自分の我儘なのかな?

持って行くのは思い出だけでいいじゃない?
口遊む詩(ウタ)があるなら強くなれるはず
あてのない風のようにフラフラと根無し草
どこにいても自分を見失わないように…

静かに流れてく時の中で
君と過ごした一瞬が眩しくて
今も見上げた青空へ映し出せるよ…


道端の蒼い花 なぜか心に溶け込む
傾きかけた太陽の紅い輝き
どうしてこんなにも涙脆くなるんだろう?
逢いたいと願う心…埋められないよ
ただ君の名前 endless repeat...

嫌になる毎日 僕の居場所はどこ?
いつも自分に問いかけてみるけれど
きっと答えは出すことなんて出来ないね…
ただ来る明日を迎えることだけが
たった一つの真実かも知れないね…

持って行くのは思い出だけでいいじゃない?
羽撃く翼があるならどこまでも行けるはず
淋しくて涙溢れる夜もあるけど
光満ちた天(ソラ)目掛け舞い上がれる

思い出だけが今の僕を強くしてくれる
それが過去の幻影だったとしても…
君への思いきっと甘いフレグランス
未来(アス)へ続く人生(ミチ)にずっと香るように…

持って行くのは思い出だけでいいじゃない?
口遊む詩(ウタ)があるなら強くなれるはず
あてのない風のようにフラフラと根無し草
どこにいても自分を見失わないように…



 
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