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詩集「Variationen」

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Scheideweg



ベルの鳴り響く新幹線ホーム
何気なく振り返ってみた
君の姿探してる自分に気付いて
そっと…ため息をついた

声を聞きたくてケータイ取り出す
でも分かってるんだ…出ないこと
いつまでも続く呼び出し音に
思わず愚痴を零した…

想い出巡る夜空の星のように
咲き誇る花は風に揺れ
薫る景色 懐かしい…


優しい光射す早朝の並木道
朝露に濡れた草の葉に
澄み切った青空が心に痛い
会いたい…叶わない…?

この青空は君との Abstand
太陽の光さえ目障りだった
目眩めく変化する四季の中
君にさえ追いつけない…

色鮮やかな初夏の黄昏
遠くへ飛ぶ小鳥の群れは
どこへ行こうとしてるんだろう?


愛なんて形のない幻想?
言葉なんて永遠じゃない?
交叉した君との季節は
夢なんかじゃなかった
君に出会えたこの奇跡
全ての偶然にさえ感謝したい

ただ少し…勇気がなかったんだ…

流れ行く過去の景色に
無造作に並べられた思い出
そこに在るだけでいい?
伝えたい…届かない…

迷い続けた人生(ミチ)にさえ
きっと…何かあるんじゃないかな?
心満たす言葉はないけど
少しずつでいい…

歩いてゆける



 
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